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Dec 28, 2008

びっくり

今日、とある某T大学の6年生と話をしていて、かなーーーり驚いたことがありました。
というのが、どうもその方の大学では、病棟実習がCCL(Clinical Clerkship)ではなく、BSL(Bedside Learning)なんだそうです。

私、単に呼び方が違うだけだと思ってたんですよ。
そしたら、全然違ったんです(*_*)

私たちの学校では、問診・診察、カルテやサマリーを書く、プレゼンをする、採血・ライン・導尿、オペで手洗いして糸結びなどをやらせてもらう、などなど。積極的にいろいろとやらせてもらえます。

本当に、ミニ研修医です。
オーダーは出来ませんし、医療行為は制限されています。
だけど、グループの中で勉強になりそうな疾患の患者さんを担当患者さんとしてきっちりと割り振られていて。
その患者さんたちの状態を考える訓練をしていきます。

ところが、BSLという名前(または、ポリクリ)という名前の学校では、そんなことはなく、ただただ見学なんだとか。時間割があって、それに沿って動いていて、5時きっかりに終わるのだとか。

驚きました。

自分で鑑別疾患考えながら問診・診察して、カルテやサマリーを書いて、先生に直してもらって。
採血・ライン・導尿などをやらせてもらえて。
これでかなり患者さんの状態を考える訓練になっていると思います。

うちの大学の先輩に「卒業して、他の大学の研修医と一緒に働いたら違いが分かるよ」と言われましたが、某T大の方も同じことを言っていました。
もちろん、研修医でどういう病院でどういう教育を受けるかということでも違いが出てくると思いますが、それにしても学生の時点でこれだけ違う実習をやらせていただけている私たちは幸せだな、と。

患者さんを診た時の考え方の基礎はきっちり出来て卒業できるかな、と。
頑張ろう、って思ったはやたまです。

Dec 26, 2008

肝胆膵外科が終わりました

最初に立てた目標。

*"A"を書けるようになる
*プレゼンを出来るようになる
*手技の上達

どうでしょうねぇ。
*"A"を書けるようになる
少しはマシ。いや、先月と比べたら1歩どころか、2歩くらい前進した気がします。来月からも頑張ります。

*プレゼンを出来るようになる
プレゼンは、いまいちです。それはまぁ、先月と比べたら少しは口が滑らかに動くようになったような気がしなくはないですが、いまいちです。まぁ、機会も少なかったし、ということにしておこう。

*手技の上達
手技の上達は、今月はラインを取ったり採血をさせてもらったりをしたこともあり、先月までよりは多少慣れてきたかな、とは思います。

採血に関しては完全に失敗、というのはないけど、刺した場所が突然腫れてしまうことがあって、もっと練習しないとダメだなぁ、と。でも、まぁ、それなりには取れるようになったかな、って。
ラインは、かなり練習させてもらって、上手くなりました!!リカバリーの方法も教わって、ちゃんと取れる様になったもん♪
フォーリーはだいぶ慣れました(笑)これはまぁ、学生がよくやらせてもらえるということもありますし。前立腺肥大とかで入りにくい人には、「お腹で大きく深呼吸して下さいねー」と声をかけると少しは力が抜けて入りやすいのだとか。まぁ、でも、男の人だったら、入れる相手が女の子だったら力抜け難いだろうなぁ、とは思いますが。

糸結びはかなーり上達しましたよ♪ついでに、ホチキスも。
あ、でも、これは将来外科に行かないとそんなには使わないのかな?小児科だと少しの怪我くらいだったら縫うのでしょうか?そんなことはないよね、きっと?


あ、ちなみに戦績は3勝2敗2分です。
勝率は辛うじて5割を超えました。


さて。
今月はオペな患者さんの状態管理のこと。オペのこと。オペ後の生理的な変化のこと。
腹部エコーの見方、オペ後の発熱について、呼吸管理のこと、輸液のこと。
沢山学んだ月だったかな、と思います。

次は産婦人科です。
今までと全く違うとは思います。

来月の目標。
*"A"のみならず、"P"も自分で考える努力を。
   ←自分の担当患者さんの病態をもっとしっかり考えるようにすること。
*やっぱり課題のプレゼン能力。ディスカッション能力。
*英語の勉強を進める。

Dec 25, 2008

輸液

まぁ、要するに点滴です。

今日は、点滴に興味を持ちました☆
興味を持った時間が遅すぎて、本を見るところまでは無理でしたが(笑)
先生に簡単な入門書みたいのを教えてもらい、今日は軽く解説してもらいました。
面白い(^-^)♪

点滴は水に薬が混ぜてあるだけ、なんて思ったら大間違いです! !
基本的な輸液の製剤はたーーーーーくさんあるんですよ(>_<)
それを決めて、さらに、+α、必要な薬を入れます。

話を単純にするため、絶飲食中の方とします。
生きるのに必要なのは、水、糖、アミノ酸、電解質、ビタミン、微量元素です。
まぁ、ざっと2000mlの水と2000kcalのカロリーが必要とします。

1.濃いグルコース(ブドウ糖)の入ってる輸液(50%が一番濃い)の分量を選ぶことから始まるそうです。50%glucose溶液500mlで250mgのブドウ糖=1000kcalのカロリー。
つまり、50%glucoseが1000ml必要。

2.次に、アミノ酸の量を計算。というか、アミノ酸を含む製剤は簡単で、基本的には400ml入れればちょうどいいように出来てるみたい。まぁ、これで百いくらかkcalくらいあるみたいだけど。
アミパレンが400ml必要。

3.で、ここで合計水分量を計算。1400ml。つまり、水分量は残り600ml。

4.この600mlの水分に必要なその他のものを入れる必要がある訳で。
電解質で大事なのがNaとK。Naが一日で60-120mEqくらい。Kは20-40mEqくらい。
10%のNaCl製剤20mlで大体34mEqとか。KCl製剤1Aで20mEqくらい。

5.あとは、ビタミンはビタメジンとかを一日1A入れればOK。
微量元素は一週間に1回入れればOK。


と、これで決めたメインの点滴が決まります。不要な項目は飛ばしてOK.
糖尿病や腎臓疾患がある場合は、水や糖分を厳しく制限しなくてはいけないので、もっと話は複雑です。ざっとな計算じゃダメな場合も沢山ですから。
アミノ酸を入れた段階でカロリーがずれるから、その分、glucose減らしたりとか。

さらに、必要な薬(利尿剤だったり、胃の薬だったり、吐き気止めだったり、何でも。)を入れたり。
もしくは、側管から入れたり(生食100ml、または、Na freeにしたければglucose 100mlに溶かして。)


ここまでではない場合。(つまり、長期の絶飲食ではない場合など。)
水分量と電解質量で計算します。成人で必要量は一日だいたい2000mlとか。
電解質は上記の通り。

そうすると、メインは維持輸液のソリタ3号とかを4本くらいでOK。
Naが足りない、Kが足りない、などであれば、その製剤で調節。
あとは、嘔吐・下痢・ドレーンなどで細胞外液が失われている場合は、細胞外液のラクテックで補ったり。

また、急性期の場合では、尿が出るまでは最低でもKはいないようにするから、開始液のソリタ1号を使うとか。


いつも、どうやってたくさんある輸液の中から選んでいるのか疑問で仕方が無かったんですが、少し納得しました。
今度、先生が進めてくれた本を読んでみたいと思います♪♪

Dec 22, 2008

カルテ

今日、ビックリしたことがありました。

今月の目標の1つである、”A"を書けるようになる、を達成すべく(?)担当患者さんのカルテは毎日のように書いてます。
先生たちが話しているのを参考にしつつ、私なりに"A"を書いて、"P"を埋めて。

"A"はそれなりに埋まるようにはなりました。
まだまだ自分でちゃんとした鑑別を考えて、進めていくという感じではありませんが、それなりには考えて書くようになりつつつあります。

"P"はですね。
先生の"P"をまとめる感じになってます(笑)
先生が入れているオーダを見て、"ふむふむ。明日はこの検査をするのか。この薬を選択したのか。"と思いながら、それを"P"に書いているだけなので(笑)
まだ自分でこの検査がやりたい、とかこの薬を使いたいとか、全然分かりません。


今日驚いたのは、研修医の先生が私がカルテを書いた患者さんに関してはカルテを書かないということ。
先生に「2人分書いてくれるから助かる」って言われて、?って思ってたら、私のカルテを「承認」することで代用しているらしいんです。

私のカルテがそれなりに書けているということなのだと思います。
というのも、先生が「承認」するときに、全くと言っていいほど、修正していないから。

ちょっとは進歩したかなぁ、と嬉しく思いつつ、先生の見本と比べたいから書いてくれるほうが勉強にはなるんだけどなぁ、などと思いつつ。

Dec 18, 2008

死を意識するということ

今日、担当患者さんに酷な事実が伝えられた。

オペは出来ない。
肝臓の状態が悪い。

もちろん、もっと穏やかな、もうちょっとだけ希望が持てるような言い回しだけど。

癌だと知って、かなりショックを受けて。
でも、オペが出来る、ということに救いを見出だして。
それでも、私で分かるほど不安でたまらなくて。

そして、オペが取りやめになり。


すがっていた希望が絶たれた時、人はどう思うのだろう。
死が見えたとき、人はどうしたらいいのだろう。

自分だったら。
私は今は、今日死んでもまぁいいかな、後悔ないかなって毎日思いながら生きてる。
あ、ネガティブな意味じゃなくてね。
やりたいことは沢山あるし、死ぬつもりはないんだけどね、あんまり後悔なく諦めつくかな、って。

だけど、それは根底で『まぁ、まだ死なないでしょ』って思ってるから。
本当にそうなった時には分からない。

ほら、心理学とか終末期医療とかでこういう心理をたどります、っていうのはあるけど、そんなのあくまで理論。
合ってるだろうけど、人間の心なんてそんな簡単に割り切れるものじゃないんじゃないかな、って。

多分、本当に死を意識しないと分からないと思うんです。

私にはまだ明日がある。
今日出来なかったことは明日やればいい。

Dec 10, 2008

外科と内科

先月は内科を回ってて、今月は外科です。
外科と内科は全然違っててビックリです。

内科では、患者さんのお話を聞いて所見を取ること、検査結果の解釈・判断を大切にします。
外科では、内科がつけた診断に対して、どう手術をするのかということを大切にしている気がします。
分業って感じ。

学生として一番実感するのは、問診で聞くことの深さが違うんですよ。
なかなかビックリです。そして、聞くことのトレーニングをされている学生としては、若干フラストレーティングです(笑)
という訳で、一人で行って、話と所見を改めて取らせていただくことが多い今日この頃です。


手術というのは、体にものすごい負担です。
体を開けて、内臓が外から見える、触れられるというのはやっぱり体にとって普通な状態ではない訳だし。
つまり、オペ後はいわば「異常な」状態な訳です。

だから、当たり前だけど血液検査とかの結果も異常なんですよー。。
尿量とか点滴量とかの計算も内科の時とは違う。。

どこまではオペ後の生理的な値(≠普通の状態の正常値)で、どこからを有意、異常、と取るのか。
慣れない中で教科書とかを見ながらAを埋めてます。
難しいです。。

Dec 8, 2008

ope

またやってしまいました。。。。

今日のオペは胆嚢全摘術。短いんですよ。2時間とか。
先週は倒れなかったんです。

だけど、今日はダメでした。
細かいことは書かないけど、ものすごくショックでした。。


でも、いろいろ嬉しかったこともあったんですよ。
20Gのラインを取らせてもらえて。
「上手いなぁ」って先生に言ってもらえたんです♪

皮膚の糸結びも全部(9針くらい?)やらせてもらえて。
上手になったねー、って誉めてもらって♪

糸結び終わったときにちょっと気持ち悪いなぁ、頭ぼーとするなぁ。とは思ってたんです。
でも、いつもみたいに脈がすっごく速いわけでもないし、あと少しでオペ全部終わるし。
そう思ってたんですけどね。

ステイプラーもやっていいよ、って渡してもらって。
教えてもらいながら留め始めた矢先でした。
吐き気もしてきて、目の前が白くなってしまいました。

目の前にいた先生に、「ごめんなさい、気持ち悪いです」とステイプラーを渡して。
一歩下がった瞬間に、あっ、間に合わない。そう思って焦った。。
で、まぁ、その場でしゃがみこんで後ろに倒れました。。

うむ。
うーむ。

Dec 1, 2008

肝胆膵外科

今日から新しい科です。
外科はオペが朝8時半からあるからか、朝が早いです。
今日は7時半でした。
つまり、私は6時半に学校にいる訳で。

朝から、循環の患者さんで残ってる患者さんを回りました。
若干眠い(笑)

でも、私が行くのを待っててくれるっていうのは行くのを幸せなことだなぁ、って思うから、朝は全く寝坊をしません。


さて。
今日は一ヶ月所属するグループが決まりました。
なんか、優しそうな先生がたで安心しました。

午前中は患者さんのところを巡って包交(=包帯交換。傷口の消毒をして新しいガーゼを当てる)。
動脈採血の見学&お手伝い。

午後は緊急オペでした。
と言っても、2時間程度の短いもの。
途中で血の気が引きかけたけど、なんとか乗り切りました。

見学のつもりでいたら、手洗いしといで(=清潔で見る=近い&何かさせてもらえるかも!)って言われました。

普通なら喜ぶのだと思います。
そういう学生の方が可愛いげあるし、教えがいあるだろうし。
でも、正直なはやたまさん、露骨に固まりました(笑)
まぁ、結局ちゃんと手洗いしましたけどね。

オペ中はいろいろさせてもらえました♪
ここ押さえといて、から始まり。
肝臓、胆嚢を触らせていただき、糸結びをさせていただき。

明日からも頑張れ、私。

Nov 29, 2008

循環が終わった

一気に気が抜けました。
すごく楽しかった一ヶ月でした。
いい先生に当たったっていうのもあると思います。

問診、所見、サマリーは任せてくれる。
いろいろやらせてくれる。
雑用は絶対やらせない。
すごく優しくてかっこいい。

とまぁ、そんな幸せな一ヶ月でした。
では、今月何を学んだのか。
1番は、一言で言えば『O』です。
SOAPって言うのは、医療者なら分かると思いますが、
S:Subject 患者さんの訴えなど。
O:Object 診察者から見たこと。(例えば血圧、聴診、検査結果など)
A:Assessment SとOで得た情報をどう評価、解釈するか。
P:Plan 何をするか。

1ヶ月前の私はSも覚束なかったです。
1週目の私はSを書けるようになり、Sばっかりでした。
2週目の私はOを書くという発想を研修医のS先生に授けてもらい、朝のバイタル所見(血圧、脈、体温、心電図など)を書き始めました。
3週目の私は自分が取った所見も加えるようになりました。
今週の私はAやPにも挑戦しつつ、難しくて間違いまくってます。

今月の目標の一つ。
患者さんの問診と所見取るのを出来るようになる。
これは70%くらい達成かな。

サマリー(Chart)を書けるようになる。
これは50%くらい達成かな。

でも、プレゼンはやっぱり下手だし、病気や今の患者さんの状態を理解して次を考える、ということは出来ていませんでした。


でも、今日はすごく嬉しかったことがあったんです。
「明後日から違う科なんです。本当にお世話になりました。ありがとうございました。」って患者さんに挨拶に行った時に、みんなに残念がってもらいました。
「あなたにすごく励まされたのよ。本当にありがとうね」って泣いてしまったおばちゃん。
「その外科(次に私が行くところ)は病棟どこなの?近い?顔見せに来てね。」って言ってくれたおじちゃん。
患者さんにそうやって言ってもらえるって幸せだなって思いました。


さらに1つ。
今日は土曜日だったので、患者さんに会うだけで帰る予定だったんですが、途中でS先生に会って、別の患者さんを見に行くというので、ついていったんです。
ER-ICUの患者さんで、血ガス取るとかさせてもらったりしながら先生が今後の治療を考えるのを見てたんですが、その時にHOTLINEがなったんです。HOTLINEとは、救急隊からの受入要請の電話。
ER関係の場所にある電話が鳴るようになっていて、メリーさんの羊のメロディーが流れます。

そしたら、先生が「あの音にトラウマあるんだよね」って。
麻酔科を1.5ヶ月回った後にERを回ったそうです。挿管なら出来なくないですけど・・・、ラインは取れなくないですけど・・・、っていう状態だったそうです。

その話を聞いたとき、ビックリしました。今はすごく出来る先生なのに、たった5ヶ月前に、そんな状態だったなんて。なんというか、すごくホッとしました。あー、このまま頑張ってていいのかな、って。


来月は肝胆膵外科。目標は
*「A」を書けるようになること。
*プレゼンを出来るようになること。
*手技をいろいろ出来るようになること(採血・ラインなどなど)

Nov 28, 2008

ルート

さて。
循環が終わり行く訳ですが。

今日はI先生に用事があった為、本当は夕方で学校は終わりだったんですが、夜7時半ごろから10時半まで病棟でひたすら待ってました。忙しいのは分かってるから、時間が出来るまで待ちます、って言って。
その間に、研修医の先生たちとお話ししたりしてたんですが、某先生に「先生、腕貸していただけませんか?ルートを取ってみたいんです。」とお願いしたら、快く(?)了承してくれました。

で、初めて起きている人にルートを取った訳ですが。
忘れないうちに、方法を書いておこう。

<手順>
1.用意が大事!!
針、駆血帯、アルコール綿、ブルーシート、ルートの先(延長、三活、輸液)、手袋、テガダーム、テープ
何を右に置くのか左に置くのか。利き腕で違うけど。
ルートの先を準備。つなげて、空気抜いて。
手袋をして、ブルーシートを敷く。針を準備。

2.駆血帯で縛って、血管を探す。
一番大事。させそうなところを探す。真っ直ぐで、血管が合流している先だと動き難いらしい。

3.アルコール綿で消毒
4.皮膚を引っ張ることで、血管が動かないようにして、刺す。
このときの注意事項としては、引っ張っている左手の親指が邪魔で針の角度が付かないような位置で引っ張る。
かなりの力で引っ張って、針を寝かせた状態で刺す。

5.逆血を確認。
外筒と内筒と両方に逆血があること、血管の中に入ったことを確認。
外筒だけの逆血だと、入っていないこともある。
内筒まで逆血してても、外筒は入っていないこともあるから、さらに寝かせてもうちょっと針を進める。

6.駆血帯を外す。
圧力がかかっている状態で内筒の針を抜いてしまうと、血が出てしまう。

7.外筒を留置。
針を動かさないで、左手で引っ張っている皮膚を緩めないで、右手の人差し指だけで外筒を押す。
左手で留置されている針の先の血管を押さえる。出血させない為。
針の下にアル綿ひいてもいいかも。

8.ルートの先をつなげる。
ちゃんと空気を抜いてあげるとよいですねぇ。

9.固定
テガダームで刺さっている周辺を固定。さらに、針先がきちんと見える状態で針の一部とルートのところをテープで固定。

で、多分あってると思う。
次の機会があったら、また患者さんなり先生なり同級生なりに取らせてもらおう。


ちなみに、採血方法。
1.用意
針、シリンジ、スピッツ、アルコール綿、駆血帯、テープ、手袋、ブルーシート
シリンジに針をつける。手袋をする。ブルーシートをひく。

2.駆血帯で縛って血管を探す。
ルートと違って、どこでもいいし、肘でOKだから少し楽。

3.アルコール綿で消毒する。
4.針が付いているシリンジで血管を刺す。
持ち方を工夫して、寝かせて刺すこと。

5.逆血の確認。
採血の際の針は一本しかないから、確認も簡単。

6.少し寝かせて針を進め、シリンジに血を引く。
動かないようにして、必要な分だけ血を引く。

7.駆血帯を外し、アルコール綿で押さえながら針を抜く。
圧力を解除してから針を抜かないと血が出てしまう。

8.分注
スピッツに血を入れる。
9.テープでアル綿なりを固定して終了。


さらにちなみに、先生にA-lineも聞いたから、メモっておこう。これはあくまでメモ。
やってないし、見てて少しポイント聞いたくらいだから。

1.準備
針、ルートの先、テープ、テガダーム、固定用テープ、手袋、ブルーシート、
ブルーシートを敷く。A-line用の枕を入れて、テープで手を固定。手袋をする。

2.動脈を探す。
このときに、指を立てて探して、指先とつめの間に感じるくらいにする。
爪で少し跡をつけるのもあり。そうすることで、どこに刺せばいいかが明確になる。

3.アル綿で消毒して、刺す。
指を当てながら、さっき触れたみたいに、指先と爪の間に血管があるはずだから、そこに刺す。

4.刺さったら血がどくどくと出てくる。
5.以降は手早くてあやふやですが。
ルートの先をつなげる。血を引いてきて、空気を全て抜いてから、落とす。
テープ類で固定。


採血は少しだけ慣れてきたけど、ルートはまだまだ。
少しずつやらせてもらえるように頑張ろう。来月は外科だし!

担当させてもらえた

今週はとてつもなく忙しかった週でした。
というよりも、先々週あたりからとてつもなく忙しかったです。
寒くなってきて、緊急で来る人がとっても多いんです。。
先生たちが死にそうなくらい忙しいんです。
患者さんも大変なんですが、先生たちも顔色がとてつもなく悪いんですもん。。
今週、研修医のS先生はあまりの忙しさで何日も泊まっているそうです。


さて。
そんなに忙しいからか、今週、2人も担当させてもらえました。

火曜日に予定入院した患者さん。
S先生に、学生が回っていて、私たちのチームに一緒にいるんです。一緒にお話聞いたり診察したりさせていただいていいですか?という説明をして紹介してもらい、いいですよ、と言っていただけたので、担当させてもらえることに。
ところが、この日はけっこう重大な状態の緊急入院の方がいて、S先生もI先生もほとんどICUにかかりっきり。
さらに、もう1人の予定入院患者さん(なぜか特別病室に入院)も。

そしたら、「Aさんははやたまに任せた!」と言われました。
お話しを聞いて、診察させてもらって、サマリーをまとめる。
たったこれだけのことですが、必死に頑張りました。
だって、一応任せてもらえた訳ですから。

いつもなら、後で先生が患者さんの所に行って、診察して、私の書いたサマリーの添削をしてくれるんです。でも、この日は忙しすぎました。
結局、この日中には出来ず、翌朝のカンファでのプレゼン(前日入院の患者さんのことは翌日の朝一のカンファでプレゼンする)は私の問診・診察結果だけでした。
教授や助教授からもいくつか突っ込みが飛んできて、冷や冷やでした。
なんとか乗り切れたからいいですけども。。。


そんな水曜日。
緊急の患者さんが再び。急性心筋梗塞に対して緊急カテになりました。
緊急の患者さんでも、サマリーを書いて翌朝にはプレゼンです。
この日は、緊急カテ以外にも、予定カテやらICUの患者さんやらで、とてつもなく忙しかったんです。。

結果。
緊急カテが終わって、HCUに入院して、状態落ち着いて、先生が指示書(看護師さんに対して、何をして欲しいかを書いてあるもの。薬とか、採血とか、酸素とか、食事とか、もろもろ)を書き終えたら。
「はやたま、任せたからお話し聞いてサマリー書けるところまで書いておいて!」と言い残して先生は次のカテの為にカテ室へ。

えーっとぉ。
ERに救急車で来たときからカテ室から全てくっついていっていたけど、まだ正式に紹介もしてもらってないけどいいのかしら。。
仕方が無いので、自分で自己紹介&担当させてもらっていいですか?と聞きに行くと、あーよろしくお願いしますね、と快く言ってくださいました。
という訳で。夕方5時過ぎでしたが、問診・診察などをさせてもらい、サマリーを必死に埋めました。
それが、今回の病歴がなんだか複雑で。。サマリーを書くのに結構苦労しましたが、やはり、任せてもらえたので、頑張りました。


しかも、HCUに私だけいると、看護師さんに「先生、これってこうでいいですか?先生、これってどうしますか?」などなど。沢山聞かれるんです。。。。。
わ、私まだ先生じゃないよ。下っ端先生どころか、下っ端学生だよ。。

私で分かる範囲のことはいいんですよ。
この薬、もううちましたか?→(さっきS先生がしてた!)はい、5時に投与しました。
今日って飲食禁止ですよね?→(さっきS先生が指示書にそう書いてた!)はい、NPOでお願いします。
採血いつしますか?→(さっきS先生に頼まれて、採血のスピッツ作った!)22時と4時と10時にお願いします。
ナース採血でいいですか?Aでいいですか?→(さっきS先生が言ってた!)そうです。Aからでお願いします。
その他、いろいろ。

ところが、私で分からないことも多々。
私で出来ないことも多々。
「指示書に抜けているところがあるから、ナース採血できません。」
言われた私は焦りました。どうしたもんか。学生は当然ながら指示書は書けません。即、S先生に電話。つ、繋がらない。。
仕方が無いので「ナース採血です。指示書は時間までに直すのでお願いします。」と答え。
しばらく後にS先生から電話が。事情を説明すると「あー、採血の時間までには行けるとは思うけど、、、上のチェック入ってるところの横に22°Ns採血お願いしますって書いといて。」と。という訳で、人生初めて指示書に書き加えをしました。

なんだか、医者を体験した気分です。
こうやって医者になっていくのかなぁ。そんなことを思いました。


という訳で。
今週は、2人も任せた!って言ってもらえました。
最初のころと比べたら、その分だけでも使える学生になれたのかな、って。
大好きなS先生にも、助かった。って言ってもらえて、嬉しかったです。
少しずつ進歩です。

Nov 27, 2008

先生に認めてもらえた

偉いよね、って言ってもらえました。

私は集合時間の1時間程度前に学校に行ってます。
担当させてもらっている患者さんのところを回って、お話しを聞いて、診察をさせてもらう為です。

毎朝朝一に行くことで
*朝に来る学生さん、って覚えてもらえる。
*朝一だから、患者さんがしゃべる最初の医者・医学生。お話しをしてもらいやすい。
*朝一だから、患者さんを診察する最初の人だから、診察させてもらいやすい。
*検査・処置など、何かがある時だけ現れる人よりは、何でも無い時にも来てくれる学生の方が患者さんも受入れ易いかな、と。
*朝一に患者さんに会っておくと、昼間は先生にずっとくっついていられる。
というなんともまぁ、自己中な理由ですけども。

で、まぁ理由はともかく、朝は毎日早く行ってます。
先生に誉めてもらいました。学生なのに偉い、と。

努力が少ーしずつ、本当に少ーしずつ、成果として出てきています。
*患者さんに受け入れてもらっている、金曜日とか土曜日には、明日は来ないのよね?と聞かれたり、いろいろお話ししてくれたり。
*診察して所見を取るということに少し慣れて、出来るようになってきた。

さらに先生に認めてもらえて嬉しい限りです。


話は違いますが。
前に採血をした時に、シリンジが動いてしまって血がひけなかった時に、諦めずに針をさりげなく(?)戻して採血を無事に1回で終わらせたときに、「大事」って言われた意味が分かりました。

今日、S先生が患者さんのルートを取るというのでついていったんです。
ちなみに、血管が細くて採血・点滴が難しい患者さんです。看護師さんが採血すると、多いときで7回くらい刺されることもあるそうです。。

S先生、1回目は失敗したんですが、2回目で成功してました。
それが、2回目も実はスムーズではなかったんです。
血管には当たったみたいで、逆血はしてました。だけど、針を留置してきたら、逆血が無かった。
私、内心、あっ。。。失敗?!って思ったんです。
だけど、先生は焦ってなかった。シリンジ頂戴って言われて。シリンジで陰圧をかけながら針を少しずつ引いてきて。途中で血が引けました。そこから針を血管内に進めて。成功です。

後でS先生に、やっぱりすごいですね。上手ですね。って言ったら、難しい患者さんだったとしても血管には当たるんだよね(最初に逆血がある)、と。だけど、それだけでは血管内に針が入っているということにはならない。だから、リカバリーが必要なんだ、と。
だから、この間の採血で最初、血が引けなかった時に、そのまま諦めずにきちんとリカバリーして採血を1回で成功させたから、誉めてもらえてたんだ、大事って言ってもらえたんだ、って理解しました。


少しでも、誉めてもらえると嬉しいです。

Nov 22, 2008

History taking & physicals

今日は、最初の問診から、身体所見を取るところまで、全てを通しで行いました。
なかなか面白かったです。
とか言ってられないんですけどね。

一応、問診もできたし、一応、身体所見も取れました。
嬉しかったのは、ちゃんと時間内にスムーズに終えられたこと。
やっぱり、毎朝病棟で身体所見を取らせてもらう練習をしていた甲斐があった気がします。

といはいっても、途中でやるべきだったことを忘れてしまって、先生に指摘されて気づく、ということもあったので、まだまだですけども。。


問診をして、必要事項を聞き出す。
 主訴、現病歴。
 既往歴、服薬、アレルギー。
 社会歴、家族歴。

そして、身体所見は頭から足先まで、全てを取ります。身体所見で取るべき事項は以下の通り。

座ってもらって。
HEENT:
Head:頭の形の異常、外傷がないかどうか、顔に触れた感覚に左右差はないか、額のしわ寄せ・まつげ兆候・口角挙上試験が正常に出来るか
Eyes: 眼瞼や眼球に見た目上異常がないかどうか、眼瞼に貧血がないか、眼球に黄疸がないか、眼の動きに異常はないかどうか(複視も)、輻輳反射は正常か、視野に異常はないかどうか、対光反射は正常か、眼底に異常がないかどうか
Ears: 見た目で異常はないかどうか、聴覚は正常か、鼓膜に異常がないかどうか
Nose:見た目で異常がないかどうか、鼻の中で異常がないかどうか
Throat(& mouth):咽頭発赤がないか、扁桃腺は腫れてないか、あーと言った時の軟口蓋の動きは正常か、口腔粘膜や歯肉は正常か、舌は正常か(下も含めて)、舌の突き出し・左右に動かすことは正常に出来るか

Neck: 気管の偏移はないか、頚動脈に雑音はないかどうか、頚静脈怒張はないか、リンパ節腫脹はないか、甲状腺の腫脹はないか、肩を正常にあげられるか、左右を向いてもらって胸鎖乳突筋が正常かを見る

Chest:
Lung: 胸郭の動きに左右差はないか、動きは正常か、打診上異常はないか、(触診をして痛いところ、異常はないか)、聴診をして呼吸音は清で雑音がないか
Cardio: 心尖拍動は触れるか、聴診で正常な心音が聞こえるか、雑音はないか

Back: 外傷や皮膚の異常はないか、Lungの所と同じ所見(打診、聴診)、背骨に沿った叩打痛がないか、CVAの叩打痛はないか

寝てもらって、膝を立てて。
Abd: 外傷や皮膚の異常はないか、腹部膨隆はないか、グル音正常か、血管雑音がないか、打診上異常はないか、腹部は軟か(筋性防御とかないか、板状になってないか)、圧痛・反跳痛はないか、肝臓・脾臓は触れるか

膝を伸ばして。
Ext: 外傷や皮膚の異常はないか、浮腫はないか、足背動脈や後徑骨動脈は触知良好か

Neuro:
Mental status: 問診で済み。

Cranial nerves:
II, III, IV, V, VI, VII:Head,Eyeで済み。
VIII:Earsで済み。
IX, X: 後で、徒手筋力テストと共に。
XI: Neckで済み。
XII: Throatで済み。

DTR: 上腕二頭筋、上腕三頭筋、腕トウ骨筋、膝蓋腱反射、アキレス腱反射など
Pathological reflex: Babinski, Chaddock, Hoffmanなど

Motor: 下肢の徒手筋力テスト
Sensory: 上肢・下肢の触覚テスト
Coordination: 場合によっては、Heel-shin テスト

再び座ってもらって。
Motor: Barre兆候、上肢の徒手筋力テスト
Coordination: 上肢のdiadocokinesis, nose-finger test

最後に立ってもらって。(必ず先生と一緒に。)
Gait: (診察室に入ってくるときに見ていなければ、普通に歩いてもらう)、つぎ足歩行、片足立ち


簡単なようで難しいです。
そして、すぐ忘れてしまいます。。。
頑張れ、私。

Nov 20, 2008

採血、ルート

ルートを取る、ラインを取る=点滴を入れるということです。
採血だけをする場合と比べると、針も違いますし、若干手順も違います。


さて。
今日は久しぶりに採血をさせてもらえました。
そういえば、循環器に来てからは採血をしていない気がします。
(というのも、朝一に看護師さんが採血をしてしまっているので。)

昨日、先生にお願いをして、私の担当患者さんの採血の所に、「Dr採血」、という紙を入れておいてもらい、患者さんに許可をもらって、やらせていただきました。

針を刺して、シリンジ(注射器本体みたいなの)を引く時に針が少し動いてしまったので、最初は血が引けなくて、ひやっとしましたが、針の位置を戻してちゃんと1回で成功☆
患者さんにも、痛くなかったよ、って言ってもらえて嬉しかったです(^-^)

後で先生に、フィードバックをもらって、アドバイスを頂いたので、次からはもうちょっと上手に取れるかな。
今の私よりも、もっともっと針を寝かせた状態で手で固定してシリンジを引くのがポイントだそうです。
寝かせているつもりでしたが、もっともっと皮膚に近づけていい、って言われました。


あ、でも、先生曰く、今日の私は最初に血が引けなかった時にそのまま諦めて針を抜くのではなく、ちゃんと戻して出来たのが良かったのだとか。
「だって、あのまますぐ諦めて抜いたら、もう1回刺されちゃう(先生によって、だとしても)、って思ったので。」って言ったら、「そう、それが大事。」って言われてちょっとビックリしました。



さらに、夜。

私はNMS(Neurally Mediated Syncope)疑いです。(詳細は以前のブログ参照)
本当にNMSかどうかを診断する為、また、対処する為には薬も必要だから、手続き上だけ外来受診が必要です。だから、起立性低血圧がなくNMSな可能性が高いことを確認すべく、今日は起立負荷だけ試しました。

テストするにはラインが必要なので、友達に練習も兼ねて、取ってもらいました。
それがさぁ、痛い痛い痛い痛い。
というのも、取ってもらった友達は実は半年前の採血実習で1回だけやった以外はやったことがないそう。

場所が違う上に、恐る恐る刺すから余計痛い。。。涙が止まりませんでした。
先生に「すごい泣いてるけど、大丈夫?」と確認されながら、刺され血管を探され。。
思わず手が引けるから、先生に腕を押さえられながらでした。。
青あざを作りながらも、試すこと3本。ラインが確保できました。
やっぱり、患者さんは痛いです。何事上手に出来るようになりたいって思った瞬間でした。

まぁ、結果としては、起立性低血圧はなく、恐らくNMSの可能性が高いだろうから、来週火曜日にカルテを作るだけ作って、夜に検査しましょう、と。

先生曰く、ラインを取るために血管の周りを刺しまくってたから、その段階で迷走神経反射が出る(=NMSを起こす)のではないかと心配していたそう。
確かに、最初座ってたら、「いや、倒れたら大変だから寝てライン取ろう」って言われたし、途中も「大丈夫?痛い?」ってすごく確認されてたような(笑)

確かに、立った瞬間というよりも、ラインを取っている最中の方が、危ないなぁって自覚症状があったし、NMSなのかもしれません。
来週の火曜日の正式検査が怖いような、対処方法があるのならホッとするような。


オペ室やカテ室に行くことが恐怖でなくなりますように。
知らない場所で立っている恐怖が無くなりますように。

Nov 18, 2008

所見。

今日、初めて。人生で初めて、自分が取った所見が大体全部合ってました。
誰よりも自分が驚きました(笑)

今日入院した患者さんの問診をして(お話しを聞いて)、身体所見を取らせてもらった(聴診、触診その他)んです。
学生が最初に所見を取らせてもらうので、自分が思ったことをとりあえずカルテまたはサマリーに記載します。
で、後で先生と一緒に行って、先生が所見を取ってきて、答え合わせ(?)をします。

そうすると、たいてい私は違ってます。
本当は、収縮期駆出性雑音(心臓の雑音)があるのに私は分からない。
本当は、正常なのに、私は貧血があると思った。
とか。


だけど、今日は初めて。自分が取った所見がほぼそのまま正解でした。
・眼球突出あり→その通り。
・第3肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音→第4肋間だったけど、基本的に○
・肝臓を1横指触知→やわらかい辺縁という記述を付け加える必要あるけど、基本的に○
・下腿浮腫あり→その通り。

嬉しかったです。
本当に嬉しかったです。

出来なくてもめげずに、毎朝毎朝所見を取らせてもらって答え合わせしてた甲斐があったかなって思いました。
まだまだ頑張ります。

Nov 14, 2008

夜勤

今日、午後に急患として入院してきた患者さんがいて、私がついているグループが受け持つ順番だったので、担当することになりました。

対応をしていた途中で上のI先生が外勤日(=大学病院以外の関連病院その他に勤務する日)だったので途中でいなくなってしまいました。。。
取り残される、研修医のS先生と私。
今月ついているS先生はすごく優秀で、テキパキしてるし、賢いし、優しいし、ホントカッコいいんです。
私はいつも基本的にうろうろおろおろと先生の後にくっついていってるだけですからねぇ。


で、さて。
そんな状況では私も出来ることをしなくてはなりませんですよね。
ここで昨日の経験が生きてくる訳です。

えぇ。心電図☆

先生が採血してルート取ってる間に、心電図を無事とり終えました。
たかが心電図1枚。されど心電図1枚。
ちゃんと取れる様になったのは嬉しい限りです。


で、その後入院になって病棟に上がり、点滴・検査などをしたり、今までのカルテや病歴の把握してたり。バタバタしてたんですが。

夜7時頃にS先生に「心電図をもう1回取ろう!」って言われて。
心電図を無事とり終えた時、御家族の方が私に向かって、「夜勤ですか?」と。

一瞬、意味が分からなくて、目が点になったら、S先生が「いえいえ。いつももっと遅いから大丈夫ですよ。」と。
それで意味が分かりました。
看護婦さんたちは日勤、準夜帯、夜勤、など交代制です。
夜7時ともなれば、みんな交代しています。

ところが、医者はそうではないので、昼間対応した先生がそのままです。
ついでに、医学生もそのままです(笑)

夜9時に心エコーを取りに行くS先生についていった時には、患者さんに「徹夜なんですか?」と。
まさか患者さんや御家族の方にそんなことを言われると思っていなくて驚きました。


「いえいえ。ちゃんと寝ますから大丈夫ですよ。」って答えてましたけど、実は先生最近急患続きであんまり寝れてないの知ってるんですけどね。
あり得ない時間まで病棟にいて仕事してますからね。
今週は特に忙しくて、先生が日に日にやつれていくのを見ていて辛いです。

医者って意外と大変なんです。
患者さんが寝た後にも、その日した検査を分析したり、過去とか現在の病気の状態を正確に把握するためにまとめてたり。
急患が来れば対応をしていたり。
先生を見ていると、後2年後にそれを出来ている気が全くしません。
やっぱり先生ってすごいなぁ。

Nov 12, 2008

ダメ子ちゃん

ダメ子ちゃんで困ったちゃんな私です。
でも、今日は沢山のことをダメ子なりにやりました。

心音(聴診で聴く心臓の音)を何人か集中的に聴き。
初めて心電図を取らせてもらい。


心音はですね、難しいです。。
普通は『ドッキン』って聞こえるはずが、『ドッキンキン』や『ドドッキン』と聞こえる、過剰心音。
『ザー』って聞こえる心雑音。

難しいです。
自分で聞いて、先生に答え合わせしてもらうと違うんだもん。。
悲しいです。

でも、めげません。
答え合わせをしてもらって、しばらく時間をおいて、また行って聴かせてもらいます。
何かと、ついでに所見を取らせてもらいます。

もちろん、そうさせていただくに当たり、いやいやではなく、快く了承していただける為の努力は惜しみません。
密かに頑張ってる努力についてはまた後日。




心電図はですね、簡単です。
電極を決められた場所(肋骨が目印)ペタペタ張るだけなので。

とは言っても、今日取らせてもらう直前になって、張る場所を知らなかったことに気付きました;;
先生に「危なぇ、確認してよかった」、と言われてしまいました(笑)

よし!いざ!
と思ったら、太っちょさんな患者さんで、肋骨を触れられなくて困りながら貼って、初心電図。

き、汚い。。
なんで。。

後で先生に聞いたところ、手足に貼る電極をホントに手足に貼ったから、手足の筋電図が入った+別の先生が圧迫止血を足でしていた為とのこと。
次から気をつければいいよ、と。

ダメ子ちゃんなりに、ちょっとずつの進歩をすべく日々もがいております。

Nov 11, 2008

心エコー

今日、心エコーを「先生で」やらせてもらえました♪

午前中、同級生の女の子と2人でエコー室でお互いにやってたんです。
後で先生に「誰がいつ入ってくるか分からないのに、よくやったねぇ(笑)」って笑われてしまいましたが。

で、やっぱり難しくて。
先生に「先生”で”エコーをやらせてください!」ってお願いしたんです。
そしたら、私の付いている研修医の先生(男の先生)をモデルに教えてもらえることに(^-^)

心エコーは、
1. 心臓を立て切りにしたような画像(=長軸)
2. 輪切りにしたような画像(=短軸)
3. 4つの部屋が全部見えるように撮る画像(=four chamber)
4. そこにさらに大動脈も見える様にした画像(=5室)
5. 左房と左室が見えるようにした画像(=2室)
6. 下大静脈が見えるようにした画像
7. その他必要に応じて

とまぁ、沢山見るものがある上に、それぞれの画像でさらに血の流れが写るようにしてみたり、弁の動きがどうかを見てみたり、どのくらい心臓が動いてるかを見てみたり。やることは膨大。


でも、先生2人(一人はモデルだけど。笑)に教えてもらい、なんとかどうやるのかは分かりました♪♪
また同級生の子と練習してみます。
そのうち患者さんでもやらせてもらえれば嬉しいけど。

NMS

NMS=neural mediated syncope=神経因性失神

首のマッサージをすると倒れてしまうおじさんとか。(頚静脈洞反射性失神)
長時間立ってるのが無理で倒れてしまう女の子とか。(迷走神経反射性失神)

私は後者の迷走神経性の失神が出る人です。(多分)
長時間の起立は厳しく、脈(と血圧??)がバーっと上がり、視界が白くなって、さーっと血の気が引いて、ばたっとなります。


ところが、まぁ、オペやらカテーテル検査やら、立っていなくてはいけない場面はけっこう多いです。
困るのは、学生は一番立場下だし、「椅子が欲しい」「座ってていいですか?」なんて言えないこと。
つまりは、倒れる直前まで我慢して、最終的にはその部屋を出て行って、どこかで気持ち悪いのが治るのを待つ。または、間に合わなくて倒れてしまう。

そうすると、

オペ室に入ると脈が一気に跳ね上がる→余計にNMSをおこしやすい→倒れる→恐怖→オペ室に入ると脈が一気に跳ね上がる、

という悪循環が成り立つ訳です。

ところが。
今私がいるのは循環器内科=NMSの専門家!!
という訳で、NMSにものすごーく理解を示してくれます。

「椅子持っといで。」
「座りながら休みながら見なね。」
「(目が遠くなってきたり反応が悪くなると)大丈夫?椅子に座りな!」
など。

椅子に座りに行くこと、椅子を持ってくることに対して、とっても理解を示してくれます。
(とは言っても、術者の先生は立ってる訳だし、研修医の先生とかもみんな立ってる訳だから、心苦しいんですけどね。)

今日は循環器内科にしては珍しくオペがあったんですが、とってもとっても久しぶりに動悸を感じないままオペ室に入れました。
まぁ、そんな好条件ですら、途中で座りながらでないと無理でしたが;;



今はカテーテル室でも、オペ室でも、座ったり立ったりを繰り返しながら見学させてもらってます。
すごくすごく有難いし、恐怖感がないし、安心していられます。

全部の科でそんな理解を示してくれるとも思えないし、オペに入ることになったらそういう訳にもいかないだろうから、やっぱり確定診断してもらってお薬もらおうかなとは思ってますけどね。

理解を示してもらえるということがこんなにも安心感に繋がるんだ、ということを実感してます。
NMSということから離れても、今付いてる先生たちすごく優しいし、カッコいいし、居心地がいい科です。

Nov 7, 2008

自分の出来なさに悲しくて悔しくて

今月循環器な仲間はあと三人います。
みんなすごく優秀な人ばっかりです。


私は、と言うと、ほぼ見学型な実習になってしまっています;;
知識も足りてないし、立体的に考えられないし。
朝一に受け持ち患者さんのところに行って様子を見てくる以外は研修医の先生にくっついて回ってるだけ。
ホントにそれだけ。

心電図を聞かれても、何を問われても、たいした答えが出来ないんです。。
後で必死に教科書その他を読んで思い出す作業をしないと。。。


先生と階段上ってたら、つまずいて派手にこけたし。
ぼさーっとしてて気はきかないし。。
最悪です。

だけど、出来ることからやらなくちゃ、と思いまして。

明日は朝一に患者さんのお話&所見を取らせてもらって(Sだけでなく、O以外も書けるように!)。
私の担当患者さんで来週入院予定の方の情報集めてサマリーを書けるところまで書いて。
せめて、先生の検査などを見学しているときには、少しお手伝いが出来るように。


うん。
自分から動かないとね。
来週の担当患者さんは自らやらせてください!って言ってみた。
使えない学生だけど、頑張るよ。
少しずつでも前に進まなきゃ。

Nov 5, 2008

循環

今月は循環です☆
と言っても、昨日からですけどねー(笑)

いやぁ、面白い!!!
病棟も外来も。面白い!!
あー、正確に言えば、循環が楽しいのか、病棟生活が楽しいのか、分からないかも(笑)


心臓カテーテル(腕や足の動脈や静脈から血管の中に管を通して、心臓の血管(冠動脈)や心臓の検査をすること)も、最初は何してるのかよく分からなかったし、どこの動脈がつまってるとかも全く分からなかったけど、何回か見ているうちに、少し分かる様になってきて、嬉しいし。


全く分からなかった心電図も、取っ掛かりはつかめるようになったし!というかね、全く分からないと勉強する気にもなれない(というか、避けたくなる。笑)けど、取っ掛かりをつかめると勉強したくなるから不思議~(笑)


病歴聴取もちょっとは慣れてきたし!

さぁて、後3週間半、楽しみですなぁ♪♪

Oct 31, 2008

決定。

私の11月以降の予定が決定しました☆

11月:循環器内科
12月:肝胆膵外科
1月:産婦人科
2月:小児科
3月:神経内科
4月から6月:国外逃亡(希望はNICU、Pediatrics、Neuro)
7月:ER
9月:脳外科

です。
大変だから避けたい人が多いという循環器内科と神経内科が入ってます。
というか、神経はわざわざ他の人と交換してもらったんです(笑)

大変だけど有意義な残りの実習生活にしたいなぁって思います。

今日は早速来月回る循環器内科のオリエンテーションがありました。
学外病院に行く日もあるみたい。
教授が怖いから、ちょっとは勉強しなくちゃと思いつつ。

学外やらをはさみ、実は2,3週間ぶりの病棟(笑)
緊張しつつ、楽しみです♪

Oct 29, 2008

C3

Clinical Clerkship III 、通称C3(しーすりー、しーさん)
11月から始まるカリキュラムです。

うちの大学の臨床実習は、Clinical Clerkship IからIIIまで。
Iは、フリセメでぼけた頭を戻し、診察方法を学びましょうの時。
IIは、マイナーを中心に回る。(不評。)
IIIは、メジャーと選択を回る。

IIIが実習のなかではメイン。
「参加型」と銘打っていて、まぁ科にもよるらしいですが、いろいろやることはあるみたいです。
某先輩曰く、他の大学と比べたら遥かにいいとか。
研修医になった時に実感するのだとか。


うちの大学ではIIIは1ヶ月ずつ回ります。
内科3つ、外科2つ、小児、産婦、ER、選択2つ。

で、どこをいつ回るかを決めるので今週(先週くらいから)バタバタしてます。

私が回りたいのは、循環、神経または膠原病、脳外科または皮膚科。
80通りの組合せが発表されて(学年79人)、その中から各自が第15希望までを提出。
かぶった場合は今までの成績がいい人が優先。
だけど、3位の人の第2希望と10位の人の第1希望なら、10位の人の第1希望優先。


しかも、うちの大学では成績発表が無いので、自分がどの辺りの位置にいるかも不明。
どうしろと?!

という訳で、自分の希望が通るのかは発表まで不明。
ドキドキです。

Oct 23, 2008

Urology

ただいま、泌尿器科をローテート中です。


そして、やっぱり小児科な患者さん担当で、小児病棟に出入りしてます(笑)
小児科好きだからいいけどね。
小児科の先生にも顔覚えてもらってるみたいだからいいけどね。

泌尿器科は思っていたよりも女性が多く入院していました。
膀胱炎を起こしている人、腎臓・尿管摘出術を受ける方。
様々な理由ですが、女性がそれなりに多くいたことに驚きました。




とは言え。
やっぱりあんまり興味が持てない科かもしれない。

Oct 16, 2008

診療所実習

この一週間は診療所実習に行ってきました。
大きく分ければ、往診・外来・障害者デイケア見学です。
それぞれに衝撃的だった部分がありました。



<往診>
持っていくものたちが多いことにも驚いた。
さらに、患者さん本人+周りのこと全て、を考慮に入れた医療をしていたことがすごいと思った。

ちょうど、高齢者ケア外来というのをやっていて、在宅医療を支えている人がみんな一同に会した集まりで、ご家族・医者・看護師・ケアマネ・ショートステイ・デイケア、などなど、いろんな人で患者さん本人の様子などを報告し、今後について話していた。

頭で知ってはいたし、訪問看護や訪問投薬についていったこともある。
それでも、かなり驚いた。



<外来>
外来で一番驚いたのは、子供が泣かないこと。
小児科外来を主に見学させてもらって、本当に驚いた。

熱があって、辛くて、処置もしなくてはいけなくて。
そんな子供たちが泣かない。

大学の小児科とか、学外病院の小児科とか、下手をしたら白衣を見るだけで大泣きな子どもたちもたくさんいるし、外来でも泣いている子供をたくさん見た。

だけど、診療所に来ていた子どもたちは違った。
普段元気な時から先生に会っている(園医・校医など)、親兄弟がかかる時に一緒に来ている、長くずっとかかりつけの医者である。
だからかな。先生を見るとホッとしている子供、先生に助けてもらうんだ、と思っている子供。
全然医者に対しての恐怖心もない。

驚いた。
大学ではそうはいかないとは思うけど、
それでも、処置とかの嫌なことだけじゃなくて、他の時にも顔を見せたりすることで少しは違うんじゃないかな、って思った。



という訳で。
有意義な一週間でした。
(途中、火曜日水曜日に患者さん体験する羽目にもなったし。笑
点滴って当たり前だけど痛いのね。自分が刺させてもらう時は刺す方に必死だけど、点滴とか採血はやっぱり痛い。。)

Oct 10, 2008

18G

採血や点滴の管を作るとき(=ルートを取るとき)にさす針の太さはいろいろあります。
数字が小さいほど太いです。

点滴または採血が目的なら、
子供なら24Gとか。
大人なら22Gとか。

だけど、オペ室では輸血をする可能性があるので、18Gとか、時と場合によっては16Gなどという太ーい針を用います。
というのも、輸血=赤血球が含まれている=細い針は通りにくい。

ただ、当然ながら太い方が刺すほうも刺される方も大変です。
ほら、シャーペンでも0.3mmと0.9mmとか1.2mmって全然違うでしょ?
イメージとしては、あれと同じくらい、全然太さが違うんです。

今日は初めて18Gのルートを取らせてもらえました。
やっぱり太かった(>_<)

だけど、ちゃんと一発で取れて良かったです。
オペ室では、何lという点滴をしたり、輸血をしたり、場合によっては血液検査を随時行うので、沢山のルートを取ります。
静脈を左右1本ずつ、動脈を1本、はかなり普通。

ただ、患者さんの苦痛を最小限にするため、1本のルートを取った段階で麻酔をかける(静脈から点滴でお薬を入れる)ので、私が18Gのルートを取った際には患者さんは眠っていました。
だけど、それでも1回でちゃんと成功できて良かった。


こうやって、1つ1つ、「初めて」が減っていくんですね。
そして、2回目は「初めて」ではないから、ちゃんと出来ないといけない。
やったこと、習ったことはちゃんと覚えていかないと。

Oct 7, 2008

麻酔科

今週は大学に戻ってきて、麻酔科をローテート中です。

麻酔科はたくさんのお薬を使っているので、頭の中が混乱です。
全部カタカナだしー、似た名前だしー、だけどものによって特徴違うしー。。

さて。
麻酔科では、オペの患者さんの麻酔を管理します。
全身状態を管理しています。

麻酔科の先生がいるからこそ、外科の先生はオペに集中できるんですねぇ。
ということをとても実感しました。
目立たないけど。だけどとっても縁の下の力持ち。


話は変わりますが、オペ室では人によって着るオペ着の色が違います。
帽子かぶってマスクしちゃうので、パッと見て分からないから、かな?

うちの大学では
外科の先生=紺というか青というか
麻酔科の女の先生=ピンク
麻酔科の男の先生=水色
看護師さん=うす紫色
学生=白

となっていて、業者さん=黄色と白、クラークさん=黄緑、お掃除をしてくださる方々=薄い緑とか。
と、まぁさらにいろいろとあります。

オペは苦手だけど、好きだし、オペ室はなかなか面白いです(笑)

Oct 2, 2008

ほぇ〜

当直をはさみ、長かった2日が終わりましたー(>_<)
いっぱいいろんなことがあった2日で、実はあっと言う間でした。

1。初!子供の採血!

とはいえ、6歳くらいなので、大人といえば大人。
二人やらせてもらったんですが、ちゃんと一発成功☆
学生のうちは比較的とりやすい人ばっかりだろうけど、それでも嬉しいO(≧∇≦)o
今まで採血失敗なしですっ♪


2。初!当直!

とは言え、途中まででしたが(笑)

小児科は夜間救急が大変なこっちゃで、6時くらいに当直コールが鳴って以来ずっとでした、、

『夜間救急』なのに、「うちの子が1時間泣き止まないんです」と救急車要請、みたいな人もいたり。
そりゃお母さん、赤ちゃんは泣くのが仕事なんだからさぁ。
ちょーぴんぴんした小6と笑ってるお母さんが来たり。
昨日の夜からずっとこうなんですよね、と言う子が来たり。

何故、昼間に来ない?
何故、明日行かない?

他の科なんてほとんどいないのにね。
小児科だけはずーっとでした。


で、2時すぎにいったん患者さんが切れた時に私は「明日もあるし解散でいいよ。面白い症例が来たらPHS鳴らすね」って言われて解散。
片付けしてシャワー浴びて3時に消灯、爆睡(笑)

あのね、私にしてはこれって新記録なんですよ!!
夜起きてるの大の苦手だけど、でも当直ならどうにかなるかな、なんて思いました。
まぁ、あのまま朝までで翌日も勤務だと死んでるだろうけど。


でもやっぱり夜起きてる当直は苦手かも。
かつ、夜の病院のあの独特な雰囲気(どうしてどこの病院もこうなんでしょうね。。)は苦手かも。


3。初!ニキュー♪

NICUですよー*>_<*

私は小児が好きです。
小児科医になる予定です。

特に就学前の子供が好きで、赤ちゃんも大好きです。
(小児はみんな好きだから小学生以上も好きだけどね☆)

そんな私にとっての天国、ニキュー☆
NICU=新生児集中治療部

朝からいろんな赤ちゃん見たりして先生にざっと説明を受け。
その後、今日入院の赤ちゃん(つまりは今日の午前中に生まれたてホヤホヤの赤ちゃん)に一日張りついてました(笑)

検査して、治療もどんどんして。
ホント、その赤ちゃんの保育器の前から離れませんでした(笑)

見えるか見えないか、みたいな血管に針を刺してるんですよね。
すごいよね。

小児を見て、新生児を見て。
大人を久々に見たら採血しやすそうに見えるのでしょうか?


4。初!ヘリコプター!

ミーハーですみません(笑)

今日たまたま千葉からヘリで搬送されてきた27週の妊婦さんがいまして。
破水してしまったとか。

で、病棟から産科の先生方が行ってらして。
新生児科の先生も行くというので、ついていきました。
(=野次馬?)

いやぁ、医療ドラマ見てないから知らないけど、きっとこんなの??
すごかった。

今流行りのドクターヘリではなく、真っ赤な千葉の消防隊のヘリに向こうのドクターと患者さんが乗って来ていました。

ホント、毎日楽しいです。
C2で1、2を争う楽しさです。
うちの大学にもNICUとしっかりした産科、小児科を作ってくれないかなぁ。

さらに、今週私がついてる先生がすごく素敵なのです。
患者さんもあんな感じの先生だったら癒されて落ち着くよね、って感じ。
しかも、朝とかに他の先生より早めに来て詳しく調べてたりという努力もしてらっしゃって。
だけど怖くないの。ほんわかしてるの。
尊敬します。憧れます。
頑張ろう、そう思いました。

Sep 29, 2008

学外(=学外病院実習)

文字通り、大学病院以外の病院での実習です。
私は埼玉県にある病院に来てます。
事前に脅されたより意外と近かったし、面白いです。

今回私は小児科を選択しました。
大学病院と比べたら病気も違うし、年代も違うという印象です。
なんというか、保育園で培った技術(?)が生かされそうというか(笑)

今日は病棟と外来とを見て、最後ギリギリに飛び込んできた救急を見て、勉強会に出てきました。

学外なんてほぼ見学だよ、って聞いてて。
まぁ確かに大学と違って担当患者さんはいませんし予診は取りませんが、
診察の際にやらせて頂けることもあり、今日は肺の音を何回も聞きました。
実はお恥ずかしながら喘息や肺炎などの本物の音を聞いたことなくて。。
当たり前なのですが、学習用に録音されたのと同じで、だけど実際に胸の動きや子供の呼吸の様子を見ながらなので分かりやすくて内心ビックリしました(笑)
まぁ、診察診断しなさい、って言われたらまだまだ無理ですけどね。。


☆明日以降の予定☆
神経外来
病棟実習
一般外来
当直
ニキュー(変換されなかった笑。NICU、つまり新生児のICU)
運がよければ新生児科も呼ばれる帝王切開
母乳外来(個人的に興味大有り)

など。
まだ大学でも産婦も小児も回ってなくて、見学しかしてないから、楽しくてなりません♪

まぁ、知らないことも沢山で申し訳ないんですけどね;;
一応薄っぺらい教科書で一夜漬けはしたんですが、当たり前ながら全然ダメでした。。
恥ずかしい(//△//)

今日のことは必ず明日までに復習して行きます(>_<)ゞ

Sep 25, 2008

放置線科で放置されず。ちゃんと放射線科でした(笑)

我が大学の放射線科は『放置線科』と学生に呼ばれてしまうほど放置らしいです。

と思って行ったんですけどね。
なんとまぁ、放置線科に放置されなかったさぁ!!


いや、ね、あのですね。
初日。
症例をもらって『ざっと読んでね』って言われたんです。
放置されるかと思いきやその後4時間以上、
まず一人で考える⇒先生にプレゼン⇒先生の解説⇒一人で考える⇒以下繰り返し
ですよ?!
私があんまりに分からなくて呆れたのかもしれません。。


まぁ、とにもかくにも、そんなこんなで一週間を過ごし。
なかなか勉強にはなりました。


ちなみに、放射線科とは。
1。
CT、MRI、レントゲンなどを撮影し読む

2。
放射線治療の計画、実行、フォローアップ

3。
angio(血管を造影する)や、TAE(血管を閉塞する治療法で、造影剤などを使い、X線で透視しながら行う)をしたり。

という所で、意外とみんなお世話になってるところです。

Sep 19, 2008

皮膚科

hypoと噂の皮膚科です(笑)

あ、ちなみにhypo=低い、hyper=高い (例。hypotention=低血圧, hyperlipidemia=高脂血症)
なので、hypoとは、つまりは楽ってことです。

今週は確かにhypoでした(笑)
予診も何人もさせてもらえたし、別によかったんですけどね。
opeに未だに恐怖症がある私はopeは希望せず。
病棟で少し処置を見学したり、カンファ出たり、患者さん診たりしていた以外は外来をウロチョロしてました。


皮膚科はなかなか大変だと思いました。
湿疹、潰瘍、結節その他もろもろ。
見た目の大変さもさることながら、臭いもなかなか。。
潰瘍とかだと、組織が腐っているので、それを清潔に保って新しい皮膚が覆うように治していく訳ですけどね、それがまぁ、本人も医者も大変だなぁ、と思いました。

また、私が予診した中で一番ビックリしたのは、精神科の疾患の人でした。
自分で体をかきむしってしまう。なんだか皮膚に虫がいる気がする。

内臓の癌でも精神科疾患でも、皮膚に異常が出るのだなぁ、と教科書の上で習ったことを今になって実感です。

Sep 16, 2008

New Teacher

ハーバードに向けたトレーニングに今日から先生が増えました。

NYでcardiologistをしていた女医さんです。
ザ・キャリアウーマンという雰囲気の持ち主で、かっこよかったぁ♪
これで先生が3人に増えたことになります。

今はHistory TakingとPresentationを撮影して、それをreviewして、最後に種明かし(解説)。という流れでやってます。

Patient担当の人が症例を用意してきて、出来ればNativeの先生に患者さん役をしてもらって。
Doctor担当の人がHistory Takingをし、Doctorの人と周りで聞いていた2,3人が短い時間でまとめてPresentation。
この、”短い時間でまとめてPresentation”が難しいです。
まだまだ出来ません。

そして、恥ずかしいことに全てビデオ撮影し、後で見ながらreview。
どうしてそんな質問したの?
何が聞きたかったの?(その英語じゃ伝わらない、とか)
その言い方は微妙。
さっきから同じことばっかり聞いてるよね(繰り返してる)
などなど。

先生方や先輩(や同級生)の容赦ないつっこみ・コメントが飛びます。



でも、おかげで問診、それも、診断につなげる問診、をするという技術は少ーしずつ身についてきている気がします。
少なくとも、どういうものが理想か、ということは理解できたつもりです。
まだまだ実践する知識も技術も英語力もありませんが、頑張ります。

あと半年。
1回1回を大切にして、最大限吸収してから渡米したいなぁって思います。

Sep 12, 2008

精神科

ただいま精神科をローテート中です。



難しいです。。。
というのも、話し方や話す内容、話す時間などがすごく制限されているから。
今までの科では、学生は朝と夕方に(というか、好きな時に)患者さんと話してOKだったんです。
何を話してもOK。

だけど、精神科ではあんまりな訳で。
話に行ってもいまいち会話にならないし。


外来とかでも、話が飛んでしまって分かりにくい上に、どこまでが本当でどこからが妄想なのか、何をポイントに聞いて行けばいいのかがよく分らなかったから難しかったです。


とはいえ。
私の担当患者さんは今週どんどんと落ち着き始めたこともあり、今日などはかなりお話できました♪
なんと、今日は誕生日だったんですよ。
今日はすごく調子がいい、って笑顔で言ってて、私まで嬉しくなりました(^-^)


精神科の患者さんは独特なものがありますが、基本的にはとっても普通な方ばかりです。
もともとはいい人なんだろうなぁ、頑張ってたんだろうなぁ、って。
(1週間を終えてみて、そういう印象です。)
本人だって辛いだろうから、早く回復できるといいなぁって思います。

今日は沢山沢山しゃべりたいことがあったみたいです。
その中でも、なんだか気持ちがすごく分かる一言があったの。

「友達から誕生日おめでとう、っていうメールが朝沢山届いたんですよ。
みんなに気にかけてもらえてて嬉しいなぁ。
明日はね、彼氏と面会できるんです。
家族はまぁ、そうですけど、
家族以外の人が自分のことを気にかけてくれて心配してくれて、
これってすごく幸せなことですよね。」



それにしても。
某親友に、「循環器内科に行ったら心不全になるのか」とお説教されましたが。
そういう訳じゃないけど、今週はなんとなくおかしかったはやたまでした。

でもね、こんなこと言うと危ないかもしれないけど、
私、患者さんの気持ち分かる気がして怖かった(笑)

Sep 2, 2008

History Taking & presentation in日本語

さて。ただ今耳鼻科をローテート中です。

今日はめまい外来の新患の患者さんの予診をさせてもらいました。
つまり、医師が診る前に、学生である私が問診や簡単な検査をさせてもらう、ということ。

新患なので、きちんと最初からの症状のこと(現病歴)を聞いていかなくてはいけないです。
こういう言い方をすると不謹慎ですが、面白かったです。難しかったですけども。
夏休み中、英語でやっていたことを、初めて日本語で実践できたので。


問診をさせてもらい。
鑑別疾患(その症状から考えられる疾患のリスト)を考えながら、質問を加えていき。
簡単な検査をしました。
(私だけでやらせてもらえるのは、危険性の無い検査だけですが。例:めまいの患者さんを歩かせる検査は危険が伴うので5年生の今の段階では必ず医師の監督が必要)



もう、頭の中いっぱいいっぱいです(笑)
英語であっても日本語であっても、つっかかる場所は1つでした。

問診をするところまではいいんです。
今日もだいたいのことはきちんと聞けていました。
だけど、その先。

どの病気が考えられるのか(鑑別疾患)
どの病気を除外する為には何をしなくてはいけないのか(rule outする)
診断を確定させるためには何をするのか(確定診断)

今日も、問診の結果を先生にプレゼンしたら、「これから考えられる疾患は何?」と聞かれ。
『発作の持続時間から考えてMeniere病ではないです。
特定の頭の位置という暦もなかったので、良性発作性頭位めまいではないです。』

え。。。。後めまいを起こすのってナンだっけ。。。。。
そんな状態でした。

私の中にある、『「めまい」という症状から考えられる疾患のリスト』というものが薄っぺらい証拠です。
本当は、「○○や××という症状から、△△(病気の名前)と□□(病気の名前)が考えられるので、●●の検査をこれから行い、診断を確定させたいと思います。」くらいのことは言いたいんですけどね。


まだまだこれから。
頑張ります。
1年後にはできる医学生になってる予定☆☆

Aug 28, 2008

History Taking & Write Up

今日は夏季休業(保育園でのアルバイト)を終え、久しぶりに勉強会に出ました。
そしたら、気分は浦島太郎さん(笑)

笑ってる場合じゃありません。
今日は私がVideotapedされる番。
順番にHistory Takingをビデオに撮って、みんなで見直して意見を出しあうんです。

まだまだ。
沈黙は多いし、何を聞けばいいか分からないし、質問が前後する(ちゃんとしたorderで聞いていけなくて、行ったり来たりしつつ聞いてしまうことが多い。錯綜中)。

今日は先輩も先生も来てくださっていて、後でFeedbackをもらいました。
もっともっと練習が必要です。知識も必要です。


今日はさらに、Write Up(つまり、カルテを書く感じ)を初めて書いてみました。
そして、先輩に添削してもらいました。

ひどいものです(笑)
日本語の場合と少し違うものの、おそらく基本は同じ。
だけど、そもそも日本語でもちゃんとしたHistory takingなんてしたこともなければ、カルテその他もちゃんとした書き方で書いたこと無いのです。

現病歴や既往歴、アレルギーや家族暦などはともかくとして。
Assesment&Planがひどいのです。

A/Pとは、つまりはいろんな所見をどう評価し、鑑別診断をしていくのか。
どういう検査や治療をしていくのか、などのことです。

つまり!
知識が無いと書けない訳です。
私のA/Pを読んだ先輩が大きなため息をついていました。
「勉強してください」と。

頑張ります。
英語の勉強も。そして、知識面も。

11人の中で一番下にいる私。
今まで勉強していない分、今から追いつくためには相当な努力が必要だと自覚はしています。
今日、ひさしぶりに夏季休業から戻り、いかに自分がやばいかを改めて認識しました。
頑張ります。

Aug 8, 2008

トレーニングおよび実習の記録

のブログが出来ました。興味がある方は見てみてください。
http://hmsecp09.blog36.fc2.com/

とりあえず、ひたすら英語でHistory Taking(問診)とCase Presentation(症例報告)とCase Disucussion(症例を用いた勉強)をしてます。
ホント、頭の中が英語モードです(笑)

今日、「昨日思わず英語が出ちゃったよ」って言ってた人がいましたが、確かにそんな気分です。
さーて。来週のCaseを用意しますかね。

Aug 5, 2008

何をしに行きたいのか

ということを今日全員が問われました。

何をしたいのか。
私は2つあります。

1。教育方法
アメリカ人は日本人と比べて、物を考える思考過程が違う。
それは、多分教育が小学校の段階から違うからだと思う。

小学校の理科。
日本なら、朝顔の種を植えて観察日記をつける。
そんなのは、実際にやらなくても本に書いてある、結果が分かってること。
もちろん、教科書にあることと、実際に見ることは全然違うから、大事だけどね。

アメリカでは、例えば利き手の親指を固定して一日過ごし、何が不便だったか、何を工夫したかをレポート、話し合う。

小学校低学年の段階でこれだけ違う。医学の教育、医療の現場がどれだけ違うかを見たい。
アメリカの学生が学ぶ方法、思考回路を知りたい。

2。癒しの医療
アメリカでは、メンタルケアという研究がなされていて、それが既に医療の現場で生かされている。
癌患者さん、小児科、IC(インフォームドコンセント)の現場、各病棟の雰囲気などなど。 自分が患者としてかかった時に、なんと医療は冷たいのか、と感じた。
今、うちの大学でも改革が進んでる。
だけど、やっぱり違いは大きいのではないかと思う。

本来、相手を思いやること、察すること、に長けているのは日本人である。
(と言い切ってしまっていいかは分からないけど)

アメリカでは、口にだしたこと、自分に関係してくること、に関しての優しさが強いと思う。

だけど、癒しの医療の研究という意味では進んでいる。
ぜひ見てきたい、少しでも吸収したい、そう思う。

どれだけ学べるかはこれから8ヶ月を私がどう過ごすかに大きくかかってくると思います。

やるしかない。

All the members were asked about what we are going for.

What I want to do.
I have two major reasons.

1. The way of education
The way Americans think is quite different from that of Japanese.
I think it comes from the diffrence of education starts at elementary school.

A science class in elementary school.
In Japan, we plant a seed of asagao and draw a observation of it.
Of course it is important to do it by oneself instead of reading, but this is a kind of thing which is written in books. We know what will happen without actually doing it. We don't need to "think" something.

At the same time at American school, for example, we fix our thumb for a whole day, and report or discuss what was inconvienient and what we did to cover the inconvienience.

It it already different in the 1st or 2nd grade. I want to know how different it is in the education of medicine, how different it is in the actual medicine. I want to know the way they study, the way they think.

2. healing in medicine
In the States, mental care has been studied for years and it has been already applied to medicine.
eg, patients with cancer, pediatrics, in the scene of IC, facilities in medical ward, etc.

When I went to hospital as a patient, I felt the medicine was so cold.
Right now, we are undertaking a renovation in our university.
Though I think it's not enough and we have to learn futher more.

Originally, to think about others, to infer others feeling and to consider others situation are what Japanese are good at. In America, kindness is often related to what the others said or what has something to do with oneself.
(I'm not really sure if it is proper to affirm so.)

Well, anyway, from the point of "healing in medicine", it is far progressed in America. I do want to see it. I do want to learn and absorb it.


I guess how much I could learn is up to what I do in this 8 months.
There's no choice.

Aug 2, 2008

第1回

さて。
今日は英語のトレーニングがありました。

他のメンバーがみんな優秀で英語の勉強もずっとやってきている人たち。
私は優秀でもありませんし、勉強もずっと日本語でやってきてしまっています。

その差は歴然。
今日から英語どうにかしなくちゃ、そう思い知らされました。

病名や状態を説明する英語が分からない。
まずいですよね。そうとう真剣に勉強してみんなに追いつきます。
頑張ります。

I thought I'd better use English from now on.
There was a big big difference between the other members and me.
I'm going to study really hard to catch up with them.
At first, I have to buy a textbook in English.

Jul 31, 2008

形成外科

今日は形成外科のオペの見学をしてきました。
他の外科と比べて思うことは、やっぱり繊細だな、ということです。

今日見学したのは、副耳の手術です。
副耳(ふくじ)とは、端的に言えば耳の周囲にあるいぼです。
耳介(耳たぶ)の軟骨とつながっているので副耳と言います。

とても丁寧に傷口を縫合していて、さらに、きちんと平らになるように皮膚を少し切ったりという細かい工夫までしていました。


英語を頑張ってみようの企画。
合ってるかは知らなーい(笑)

Today I observed the operation of the plastic surgery.
I thought it is more sensitive than the operation in other surgeries.

It was an operation of an accesary ear.
Plainly speaking, an accesary ear is like a verruca around the ear.
It's called accesary ear since it is connected with the cartilage of the auricle.

The doctor sutured the incisional site with a lot of respect, moreover, he did some delicate working such as to cut the extra skin to make the wound flat.

Jul 28, 2008

下咽頭癌

のどの部分の癌です。
だから、手術すると喉から食道、気管にかけての部分がなくなってしまうことになります。

食べることに関して言えば、
小腸をちょっと切り取って来て食道にするのでまぁよいです。

呼吸することに関して言えば、
喉元のところに永久に穴を開けておくことで、その穴を利用して呼吸します。


でもね、声帯がなくなってしまうので、しゃべることが出来なくなってしまうんです。
そこで、食道発声という方法を練習します。

胃に空気をためて、それを食道に出して、その時の空気の流れで音を出そう、ということです。

半年前に手術をした患者さんは『こんにちは』と言えるようになった、と喜んでいました。
2年前に手術をした患者さんは、かなり上手にいろんなことをしゃべれるようになっていました。

癌が再発しないかのフォローアップも大切ですが、しゃべれる、という基本的なことを取り戻すことはQOLとしては大切だと思います。

それにしても、食道発声、すごかったです。

Jul 23, 2008

整形外科

ただいま、整形外科をローテート中です。

たまたま私が担当になった患者さんは手の怪我の方でした。
今お世話になっている上肢グループの先生は私の主治医(笑)

整形外科は膝、股関節、上肢、腫瘍、脊椎、などのグループに分かれています。
どこになるかはあみだで決めたんですが。
なんというくじ運(笑)


整形外科は私の人生で耳鼻科の次にお世話になっている科です。
でも、なんというか、私には合わないかも。
さすがにもう少し繊細な科に行きたいかも(笑)

Jul 18, 2008

患者さんとの関係

正直に言ってしまえば、学生になんて診られたくないと思うのが普通だと思うんです。

学生としての立場から考えれば、診させていただく必要がある訳ですが。
患者さんとしての立場では、何も益はないし、何にも出来なくてただいるだけで。
もしくは、自分で練習されている状態だったりしたり、じろじろ見られたり。

だって、自分が患者としてかかったときに、たまたま1年生がウロウロしていて。
私の時は、学生さんを外させてください、と言うつもりでした。
まぁ、結局私の前までの患者さんで時間だったしくて、いなくなったんですけどね。

最近、病棟に出るようになって、とみに感じます。
だから、努力が必要だと思うんです。


*患者さんの前に出る前の努力。
*患者さんと対する時の努力。


患者さんの前に出る前に、最低限の知識は身に付けておくべきだと思うし、技術だって練習しとくべき。
そして、担当患者さん、って決まった場合、その患者さんに関してできる事はやるべきだと思う。

ということで、ちょうど脳外科の先生に言われたこともあって、
病棟に出るようになって始めたことがあります。
それが、朝30分早く起きること。

30分早く学校に行って、まずはカルテを確認し、何か新しいことが書いてないかをチェック。
で、患者さんのところに「おはようございます」って言いにいって、少ししゃべってくる。
まぁ、今の段階ではまだ1週間単位での行動だから特に何かが変わるわけでもない。
だけど、気持ちの問題としては大きいと思うんです。
いきなり手術のときとか、処置をするときだけ現れるよりは、ずっとマシなのではないかな、と。


だって、勉強するのは家でだって出来る訳で。つまり、さっき書いた1つ目の努力、患者さんの前に出る前の努力、というのは学校以外の時間で出来ることなはずで。

だけど、患者さんとのコミュニケーション、患者さんとの関係って、自分で行動しないと変わらないと思うのです。

と思うから朝起きるけど、眠い。
だけど、学生でいられるのは後少しだけ。
頑張りますよ。

Jul 17, 2008

採血

今日は初めて、友達以外の。本当の患者さんで採血させてもらえました。

あまりに手が空いてしまったので、研修医の先生の後にくっついていたんですよ。
そしたら、入院患者さんがちょうどいらして。

最初の問診とか所見とか、採血とかをやろう、ということになりました。
問診・所見はまだしも、えっ採血?!
だった私ですが、患者さんの前では顔に出せませんので、
内心冷や汗たらたらだったけど、平然とした顔をして採血道具を持って患者さんの前へ。

そしたら、とてもいい患者さんで、
「取るの難しい腕みたいで、いつも看護婦さん失敗するからねぇ。きっと難しいよー(笑)
でも、失敗してもいいからやってごらんよ。」
と言ってくれまして。

一番最初の患者さんだったから、本当に救われました。
ちゃんと1回で成功しましたけどね。
本当に全然血管が見えない方でびっくりして焦りました。

こうやって少しずつ、少しずつお医者さんになっていくのね、と。
そう実感したはやたまです。

Jul 16, 2008

オペ

今日もオペでした。
でも、今日は体調も戻り、5時間あまりの手術(麻酔を入れると6-7時間程度)をきちんと立っていられました♪

今日も「清潔」で入れてもらえて、最後の皮膚を止めておく、いわばホチキスのようなもの、をやらせてもらえました。


脳外科の手術を見ていて思うのは、人間の脳はすごいということです。
どこもパッと見、似たような見え方なのに、だけど分業がなされていて。
腫瘍や血液がたまると圧迫されて症状が出るのに、取り除くと、最初は凹んでいた脳がある程度戻ってきたり。

大事です、脳。
大事にしなくちゃね。
そして、やっぱり健康でいなくちゃね。

Jul 14, 2008

ope

ope=手術。

今週は脳外科をローテート中のはやたまです。
今日は8時45分に手術室入り。
終わったのが夜7時ごろ。


………
先週の15分で終わる眼科とは大違いです。





今日の手術は私にとって、なかなかショックの大きなものでした。
というのも、途中で倒れてしまったので。。。


病院、特に手術では「清潔」と「不潔」を厳格に区別します。
ちなみに、「清潔」とは端的に言えば、手術中のお腹や脳などを触ってもOKな状態。
逆に、「不潔」とは、触っては絶対にダメな状態。「清潔」なものに触れること、近寄ることも許されません。

学生にとって、「清潔」で見学していいよ、というのと、「不潔」での見学は多少意味が違います。
「清潔」だと、何か出来ることをやらせてもらえる可能性もあるし、すぐ近くで見れるから分かりやすいし。


まぁ、今日は「清潔」だったわけですけども。
気持ち悪くなり、途中でリタイア。
体調が極度に不良だったので。。。
後悔先立たず。

倒れる前兆をもっと早くにキャッチできるようにならねば。

Jul 11, 2008

患者さん

今日はグループの中で患者さん役を一人たてて、その人を診察する、ということを通して診察の練習をしました。
患者さんは私。

両目を散瞳してしまったので、そのあと文字などが全然見えなくて困りました(笑)
散瞳とは、文字通り、瞳を開くことです。
普通、人の目は光が入ると(明るいところに行くと)縮瞳と言って、眩しくないように黒目の中の瞳孔が小さくなります。
だけど、そうすると診察しにくいので、目の奥のほうまで見る検査をする場合は、散瞳と言って、光を当てても瞳孔が小さくならないようにする薬を点眼して、瞳孔を開いて(=散瞳して)検査をします。

眩しいのは別に大丈夫なんですが、散瞳すると調節機能もマヒするので焦点を合わせにくくなります。
つまり、ぼやーーーーっとしている状態で、文字を読もうと思っても全く読めません。

メールも出来ません。ロッカーの暗証番号も見えないから開けられません。レポート書かなくてはいけなかったのですが、パソコンの文字もぼけるので書けません。

というわけで、昼過ぎまで人にメールを音読してらい、代わりにメールを打ったり、電話をかけてもらったり。人にお願いしないと厳しかったです。


私は目がいいので、見えない、ということを経験したことがありません。
そのため、ずっと目が見えない状態が気持ち悪くて気持ち悪くて、軽い吐き気かめまいが起こるのでは、って思うくらい気持ち悪かったです。

患者さんは大変だって思います。
たとえば眼科の場合、目に光を入れるから眩しくてしかたがありません。
眼科以外でもそれぞれの科で検査はあります。

いかに患者さんに負担をかけずに最小限で終わらせられるか。大事です。
腕を磨くのは絶対に絶対に必要なことだと思います。
知識も技術も人柄も。
よくばりだけど、どれも向上させたいです。

Jul 10, 2008

手術

今日も手術からスタートです。

今日も手洗いして着替えて、手術に入れてもらえました。
今日はさらに、目に水をかける、というお仕事ももらいました。
注射器に入れた水を先生の邪魔にならない位置からかける、ただそれだけ。
すっごい簡単なことなのに、ちゃんと正しい場所に水が当たらなくて、すみません。。。って思いました。

医療の現場の真っ只中にいるってすごいことだと思います。

Jul 9, 2008

初診外来

今日は初診外来の先生の後をくっついて回ってました。
そしたら、突如、

『問診とって』

と。えっ、、今ってまだ見学型の臨床実習じゃなかったでしたっけ(>_<)
他の科ではやるって聞いてたけど、眼科は無いものだと信じてた私はビックリ。
でも、まさか患者さんの前では顔に出しません。

『じゃあお話聞かせてくださいねー』
と笑顔で聞きました。
足りなかった部分は先生が後で補足してくれたし、フォローもしてくれたし。


でもやっぱり面白いですね。
患者さんのお話を聞いて、先生が検査するお手伝いをして。

医者になるんだなぁって、実感します。

Jul 8, 2008

白内障

今週、私は眼科をまわっています。
今日は白内障の手術に入りました。(もちろん、見学だけ)

あっという間です。
だけど、白内障のタイプや合併症によっては難しいそう。
今日も何人か大変そうな方がいました。


白内障は目のレンズが曇ってしまう病気です。
年齢を重ねていくとなる人が多いです。
手術としては、濁ったレンズを取り出して、新しく人工レンズを入れます。


今日は自分の受け持ち患者さんの手術の時は、手術手洗いをして、ガウンも手袋もして、顕微鏡も覗きながら見学させてもらいました。


びっくりしたのは、顕微鏡がすごく立体的に見えるということです。
ビデオなどで見るときの何倍も見やすい。
極端にいえば、3Dのアトラクション並。


さらに。
今まで私は目の手術は怖くて見れなかったんです。
だけど、それは目の拡大、目だけしかみえないビデオだったからだ、ってことが分かりました。
普通に歩いて手術室に入って来た患者さんがベッドに寝て、目だけが見える穴の開いた布を被せて。
本当の手術は全然怖くありませんでした。
受けるとなったらまた話は別かもしれませんが、誰其さんの目の手術って思ったら、手術を見学する・手術を行うのは大丈夫なんだ、っていうことに驚きです。

Jul 5, 2008

OSCE

つまり、実技試験。

前の日記で書いたように、8項目あります。
今日はその試験でした。
病院の内科外来を貸しきって、大々的にお医者さんごっこをやる訳です。
後輩が模擬患者。
(問診だけは、SPさんと言って、訓練を受けている模擬患者さんに来ていただきます。)


私は医療面接(問診)からでした。
これは多分大丈夫だと思います。
紙に患者さんの名前・年齢が書いてあって、後は患者さんを部屋に呼び入れて、問診開始。

最初に時計を見るのを忘れてしまい、あと何分あるのかが分からなくてひやひやしながらでした;;;
だから、途中聞く順番が入れ替わったり(時間がありそうだから、これもやっぱり聞いておこう、とか)、でも最後に聞くべき「他に何か言い忘れたことはありませんか?」までたどり着かなかったり。。

でも、多分合格基準には達してると思います。
ちゃんと椅子も適切な場所に移動させたしね。


次が頭頚部でした。
これは多分大丈夫。
というか、評価者の先生が合格のところに丸をつけているのが見えたし(笑)

直前に練習した通りのことをその順番で、って感じだったし、冷静に出来たと思う。
目を診察して、副鼻腔を診察して、口を診察して、リンパ節も診察して、甲状腺も診察して。

結局アルコールで消毒した手はいくらこすっても温まらなかったですけどね;;
アルコール消毒した手をどう温めるのがよいのか疑問です。


次は神経。
模擬患者さんがよく知ってる後輩で、だけどいつもと微妙に雰囲気が違って、どうしたんだろう?ということが気になって仕方がなかった(笑)

対光反射や目の動きの検査をして、腱反射を見て、病的反射を見て。
やることは全部分かってたし、冷静だったのだけど、いかんせん反射が出にくい子で………。

膝の反射を見るのに、かなりゴンゴン叩いてしまいました。
増強法を試そうかと思ったときに、少しだけ出たのでそれでOKとしてしまいましたが、、
良かったのかなぁ?
若干不安が残ります。


次が救急。
これは微妙。。。。
窒息して、その後意識をなくすということで。
人を呼ぶタイミングが完全に遅れました。

やり直しをさせてください、と申し出たけど、時間ないしダメ。って言われちゃいました。
オーノー。

焦ってた訳でもないんですけどねぇ。
でも、ちゃんと人工呼吸のときに口の中を確認できたし、大丈夫だって信じます。


次が外科手技。
微妙ーーーー(>_<)
落ちたかも。。。。
救急を失敗したことが響いた、なんていい訳が利かないくらいにやってしまいました。

まず、手洗い。
アルコールの方は大丈夫だったんですが、流水・石鹸手洗いの方が。。
蛍光塗料がだいぶ残ってましたねぇ。あーあ。

さらに、抜糸の際に、せっかく手を洗ったのに、そのまま手を膝の上においてしまったです。
あーーーーーーーー。。
外科の場合は清潔と不潔の区別というのが一番重視されるそうで。
禁忌を踏んでしまった感が否めない。。。

抜糸自体はなんとかなったんですけどね。
いかんせん、汚い。


次が腹部。
これは練習で一番苦手だったところ。
そして、やっぱり同じ失敗をしてしまったです。

診察自体はいいんですけども。
打診と触診は膝を曲げなくてはいけないのに、すっかり忘れてしまって。。
やり直しをさせてください、と言ったんですが、その時に打診が頭になくて、触診からやり直しをしたもので、打診の点数が引かれている(または、やり直しだから触診もかも)のは確実。

苦手なところはやっぱり苦手なんですね。。。


次が胸部。
これは多分大丈夫だと思います。
というか、問題を読み飛ばしていて、背中だけ見るはずなのに、思いっきりお腹側を見ていたら先生に止められた(笑)
でも、なんとか診察は全てこなせたから大丈夫だと思いたい。


最後がバイタル。
いやぁ、脈が弱くて分かりにくい模擬患者さんでした。(というか、知ってる後輩だけど。)
呼吸を見て、脈を取って、血圧を測って。
予想に反して触診法だったし;;

ただ、やることは問題ないんだけど、脈が取りにくい子だから、触診法の血圧が微妙で。
私は上行法(上昇法?)で120mmHg 、下降法(?)で114mmHgだったんだけど、周りの人に聞いたら90いくつとかで。。。。

あれぇ。。。
ちょこっとまずい気がするのは気のせいでしょうか。。



CBT、OSCEともに受かっていることを切に願います。

Jul 3, 2008

お医者さんごっこ

お医者さんごっこ、なんていうと言葉が悪いですけども。
要するに、友達同士で診察の練習をする、ということです。

今度の土曜日にはOSCEと言って、診察の実技試験があります。
それに向けて毎日練習している日々な訳です。

医療面接(問診)
バイタル(呼吸・脈・血圧など)
神経(神経内科、脳外科など)
頭頚部(耳鼻科、眼科など)
胸部(循環器、呼吸器など)
腹部(消化器、その他)
外科(縫合、採血、手洗い、その他)
救急(窒息、心停止、など)

これだけ出来るようになるのって、意外と大変です(>_<)
だって、全身じゃーん(;_;)

毎日、同級生の体を借りて練習です。
あと一日。頑張ろう!!

Jun 30, 2008

CBT

CBT=computer based test
いろんなCBTがあると思いますが、今回わたしたちが受けたのは医学のもの(当然?)

丸一日コンピューターとにらめっこです。
疲れます。気力が持ちません。

基礎から臨床から、全部が試験範囲。
つまり、試験範囲ないじゃーん、って状態です。

まぁ、問題集解いて勉強していればみんなたいてい通るものですけども。
CBTに受からないと、臨床実習に出る必要最低限の知識がない、ということになり、先に進めません。

確かに、CBTの勉強でメジャーな病気の症状や経過などは頭に入ったかな、とは思いますが。。
それにしても、試験を受けるのが大変だということを思い知りました。

こんなのでひーひー言ってたら、3日間の国家試験とかどうなってしまうのでしょうねぇ。。。。

Jun 25, 2008

神経学的所見

つまりは、神経の状態を診るための診察です。
お腹が痛ければ、お腹を中心にみていきます。
でも、神経の場合は全身に及びます。

一番想像しやすいのは膝外腱反射(足を組んで、膝のお皿の下の柔らかいところを叩くと足がピクッとはねる)などの反射などでしょうか。

反射も見ます。
それ以外にも沢山みます。

例えば、目の動き・視野・顔面や四肢の感覚・顔面の運動・べろの運動・のどの奥の動き・四肢の筋力・麻痺の状態・変な動きが出ていないか・歩行の状態・バランスの状態・正常な反射がきちんと出ているか・異常な反射がないか・振動覚(ブルブルって震えるのが分かる感覚)などなどなど。


ね?沢山あるでしょ?
神経系の異常が疑われる状態でお医者さんにかかると、この中の必要な検査をされます。


感覚、って一口に行っても、いろんな感覚があります。
触覚 :触っている感覚
温度覚:温度が分かる感覚
痛覚 :痛みが分かる感覚
振動覚:バイブのように、ぶるぶる震えている感覚が分かる感覚

これらは手や足から背骨の中の神経(脊髄)を通って脳まで行く経路が違います。
通る道が違うんです。

大雑把に言って、触覚と振動覚は似てて、温度覚と痛覚はほとんど場所です。
なので、感覚を調べる、っていうのはいろんな感覚を調べる必要があるんです。


今回私達が練習で使ったのは、触覚、痛覚、振動覚です。

触覚はティッシュや綿で触って分かるか、左右で違いが有るかどうか。
痛覚は楊枝の先のようなとがったものでちょっと突いて分かるか、左右で違いがあるかどうか。
振動覚は音さを振動させて、手首や足首の骨に当てて、きちんと振動が止むまで分かるかどうか。

いやぁ、調べること多いのね。

Jun 24, 2008

頭部CT,MRI

今日は頭部CTとかMRIの画像の見かたを習いました。
頭部CT,MRIに限らず、どんな検査・画像診断でも基本的な手順は同じです。


1.どんな所見があるのか

正常と比べたときに、どこがどう違っているのかを言う。

例えばこんな感じ。
「右の側頭部の頭蓋骨直下に凸レンズ型の高吸収域が見られます。」
「左の側頭葉にT2強調画像で高信号、T1強調画像で低信号、造影でring enhancedな部分が見られます。右への正中偏位も見られます。」

ちなみに、これらはこんな意味です。
「右の頭の横の部分の骨のすぐ内側のところに、凸レンズ型の白い部分があります。」
「左の脳の中に、T2強調画像という撮影条件では白く、T1強調画像という撮影条件では黒く、造影剤を用いた場合は周囲だけが白く造影されて中央は黒いままなものがあります。左脳と右脳の境目が真ん中ではなく、右寄りになってます。」


2.それが何を意味するのかの解釈

例えば、上の例で言えば。
出血だと思う。CTでその色でそのように写っているのは血だよね。 っていう判断。
脳腫瘍かなぁ。脳の中に出来てるし、その色合いで写るのって神経膠腫かなぁ。かなり大きいし、脳を押してるなぁ。 っていう判断。


3.診断を導き出す

まぁ、今日は画像だけですが、本当なら患者さんがいる訳で。
患者さんの症状や所見から考えても、これかな、という病名を導き出す。

上の例で言えば。
「急性硬膜外血腫だと思われます」
「神経膠腫(←あ、この病名は自信ないかも。。)だと思われます」
ってこと。



画像だけで判断できる病気も少なくはないけど、それにしても白黒の世界だから、慣れないとむずかしいなぁって思います。

「変!正常じゃない!おかしい!」
って思ったとしても、それをどう説明していいかも分からないし、だからなんなんだ、というところまで持っていく知識もまだそんなにないし。。

まぁ、気長に頑張っていきませう。

Jun 18, 2008

内視鏡検査

内視鏡検査って、「低侵襲」と言われます。
手術と違って人体を傷つけることがないから。
CTとかと違って、放射線の被ばくもないから。

だけど、検査はやっぱり辛いって思いました。
簡単にじゃあ検査しましょうか、っていうけど、受ける側にしてみたら、そんなに楽じゃない。


私は今回内視鏡を受けたのは初めてでした。
「喉に麻酔をするから大丈夫だよ」って先生は言うけど、そういう問題じゃなく辛かったです。

おなかに管があるのも分かるし、押されるのも分かるもんなんですね。
今回の主症状が気持ち悪さ・腹痛なので、食道から胃に入るときとか、胃から十二指腸に入る時とか、内視鏡が刺激になるのか、気持ち悪くて仕方がなかったです。


検査時間は20分とかなんですが、検査の間中、涙は止まらないくらい辛かったし、基本ずっと吐きつづけながらでした;;
看護婦さんに背中をさすってもらいながら、声をかけてもらいながら、気持ち悪さに耐えるだけでかなり必死でした;

ま、それでもモニターを必死で見てましたけどね(笑)
だって自分のお腹ですもん、どうなってるのか気になるじゃん。


そして実感したこと。
やっぱり、辛いときに人の温かさを感じられるだけで違いますね。
触れててもらって、声をかけてもらってて、っていうのがどれだけありがたいか改めて実感しました。

改めて人って優しいなぁって思いました。
そんな医療者になりたいなぁって思いました。
患者さんに温かいって思ってもらえる医療をしたいなって。

Jun 17, 2008

ケーススタディー

医学部では、いきなり患者さんの前に出る訳にはいきませんから、3,4年の頃から「ケーススタディー」ということを通じて、少しずつ患者さんのデータを見ていく練習をしています。

今回は、例えばの症例を書くので、ちょっとその雰囲気をつかんでもらえれば、と思って書いてみます。
5,6年になると、自分でこれを書くために患者さんの問診をしなくてはならなくなるそうですが、低学年では先輩や研修医の先生が取った所見のこのような情報をもらえます。

これは今回私が今思いつくままに自分で書いてみたものなので、まだまだ足りない情報もありますが、このようなものを医者は書いています。
医学生は3,4年のころからこういうものを少しずつ見慣れていきます。






22歳女性。身長158cm、体重○○kg(←本当は聞かないとダメです。笑)
2週間前から続く、食後の腹痛・気持ち悪さ・下痢を訴えて受診。

主訴 :腹痛、気持ち悪さ、下痢

現病歴:
2008年5月下旬 食後の腹部の重たさに気が付くも、放置。
同年6月3日    朝から気持ち悪さ、顔色不良。朝食後に臍部周辺の腹痛と嘔気、下痢が出現。


6月13日      6月3日以降に食後に腹痛、気持ち悪さ、下痢が続く。
           にゅうめん、卵豆腐、お刺身などを少量食べる以外は摂食できていない。
           (が、しかし!体重減少が見られないのよねぇ。。とほほ。)

           今週に入ってからは、腹痛の場所が季肋部やみぞおちまで上がってきている。
便の色は正常。下痢は一日1-2回、トイレに行くと下痢、という状態。


           6月11日には食後に歩くことが困難なほどの痛みおよび発熱があった。
           以降少し症状は落ち着くも、本日当院消化器科受診。


6月17日      内視鏡検査を施行。
胃粘膜に多少の発赤が見られるものの、粘膜に異常なし。


身体所見:
6月13日     腹部平坦、軟。
          肝脾腫(-)、左季肋部に軽い圧痛(+)、反跳痛(-)、グル音正常、黄疸(-)
          顔色良好、眼瞼結膜貧血(-)、発熱(-)
          血圧114/80、脈70 


検査所見:
現時点で未検査。
血液検査の予定未定。(通常であれば、ここに何らかの血液検査所見などが入ります)

既往歴:
2005年3月に右拇指外側側副靭帯損傷。当院整形外科受診中。
その他既往、手術暦、輸血暦なし。

家族暦:
父母兄弟、祖父母ともに健在。
両祖父に心筋梗塞の既往あり。
祖母、父母に大きな病気の既往歴なし。

生活暦:
機会飲酒
喫煙(-)
アレルギー(-)
服用中の薬(-)



さーて、このような情報からあなたはどんな病気を想定して、どのようなことを問診しますか?どのような検査をオーダーしますか?当たった人には何も出ないけど、尊敬します☆

Jun 14, 2008

JATEC

今日は本物。
先生たちによる先生たちの講習会。
そのお手伝いに行ってきました。
お掃除をして、お菓子とかお茶とかの休憩スポットの準備と補充をして。

男の子だったらエコーブースでお腹を提供しなくてはいけなかったのだけど、私と後輩の2人は女の子だったため、いろんなところを見学してていいよ、という許可をいただけました♪

そうとう面白かったです。
初めて、外科的気道確保とか心のう穿刺とか胸腔ドレナージを見ました(人形でやっているところを、ですが)


<外科的気道確保とは>

口から肺までの間に(特にのどで)何かの障害物があって(例えば、交通事故で顔面がぐじゃぐじゃで、血液その他がたまってしまって、吸引してもしてもとりきれず、顎もぐじゃぐじゃだからチューブを口から入れることも出来ない、という場合とか)、空気が入らない状態のときに、のどのところに針をさしたり、穴を開けたりして、呼吸をさせようということです。
人形を用いて、練習をしていて、初めて見ました。
針がものすごく太くて(そりゃ、呼吸の為なんだからそうなんですが。)ビックリしました。


<心のう穿刺とは>

心臓と心臓を囲っている膜(心膜)の間に血液がたまってしまって心臓が動けない状態になっている時(心タンポナーデ)に、心臓と膜の間に針をさしてたまっている血液を抜く、ということをします。
それも人形を使ってやっていて、すごいなぁって思いました。
本当の人だったら、少し間違えば心臓に刺さってしまうのだから、怖いだろうなぁ、と想像していました。


<胸腔穿刺・ドレナージとは>

これは、肺と肺を囲っている膜(胸膜)の間に空気がたまってしまい、呼吸が出来ない状態の時(緊張性気胸)に、肺と胸膜の間に針をさしたり、管を入れたりして空気を抜こう、というものです。
これも人形を使って練習していたのですが、ビックリしたのは、針をさした瞬間に、本当に空気が抜けてきてて、どうやって緊張性気胸を再現していたのだろうか、と不思議で不思議で驚きました。


そして、もっとも驚いたこと。
学生が今年の初めにやった外傷WSで、学生なのによくあそこまで本当の講習会に近く再現したなぁということに驚きました。
先輩がたのすごさに改めて驚かされました。

Jun 9, 2008

頚部診察

首周りの診察のことです。
リンパ節が腫れていないかを見たり、唾液腺を見たり、筋肉を見たり、動脈を確認したり、甲状腺や骨を確認したり。
全部を説明すると大変なことになるので、ちょこっとだけ。


・唾液腺って大きなものは3つあるんです。
  1.耳下腺→顎のいわゆる「えら」の骨の裏側に手を入れるようにすると、腫大している人は触れる。らしい。
  2.顎下腺→顎の骨下側。真ん中より左右寄りのところに触れる人はやわらかくブニブニしたものが触れる。ちなみに、私ははっきり触れます。ずっと脂肪の塊だと信じていたものが顎下腺だと知ってビックリ(笑)
  3.舌下腺→舌を持ち上げた下に、ぽこって見えるものです。


・骨について。
いわゆる「のどぼとけ」っていうのは、甲状軟骨っていう骨です。
女性にもあるんだけど、小さいからよく見えないんですねー、触ればあります。
ただ、女性の場合はその下にある輪状軟骨っていう骨の方がよく触れる場合が多いので、ちょっと分かりにくいかもしれません。


・動脈について。
脈を感じるものです。ただ、左右両方で同時に触ってはいけません。脳にいく血液が流れている場所なので、下手したら失神します。
また、首をもんでいたら失神した、という人の話を聞いたことあるかもしれません。人によっては、(特に、中高年の男性に多いですが)頚動脈洞(脈をよく触れられる場所)をマッサージすると急激な血圧低下をきたして失神する人もいます。
というのも、そこが血圧を感知している場所で、血圧が高いと脈を遅くしたり心拍出量を抑えたりする調節をしているからなんです。
失神なんてことになったら危ないから、あんまりぐりぐり触らないでくださいね。

・甲状腺について
これは説明めんどくさいので省略しますが、私は微妙に大きめだそうです。体温が高めなのもこれで納得かもしれませんねぇ。

Jun 6, 2008

糖負荷試験 OGTT

糖尿病の疑いがある場合に行われる試験の一つです。
空腹時血糖または食後2時間血糖、随時血糖などで糖尿病の診断がついている人には行わないです。


どういう検査かというと、
1。10時間以上の絶食後
(つまり、夕ご飯は早く食べて、朝は抜いてから検査)

2。空腹時血糖を測る

3。ぶどう糖(グルコース)だけが75g入ったサイダーみたいなのを飲む

4。30、60、120分後に血糖を測る

という手順です。
そして、昨日書いた基準にそって診断します。


糖尿病というのは、耐糖能異常です。
糖分が吸収されると血糖値が上がります。
すると、インスリンが出てきます。
インスリンは筋肉や肝臓の細胞に糖分を取り込ませるホルモンなので、血糖が下がってきます。
糖尿病では、インスリンが出ないか効きません。

1型糖尿病といって、もともとインスリンを出す細胞がない人もいます。
でもほとんどの人は、肥満とか食べすぎとか、そういう不健康な理由で糖尿病になります。

日本人は人種としてインスリンの出が欧米人より悪いです。
つまり、糖尿病になりやすいです。

糖尿病は透析になったり失明したり。
何にもいいことはありません。
私も健康的に過ごさなくちゃ、って思いました。


私は
空腹時71
30分後123
60分後134
120分後95
でした。まぁ、正常です。
でも、ピークが30分を越えたところにあって、決して素晴らしくはない結果です。。
運動しよー、って思いました。

Jun 5, 2008

血糖測定

今日は患者さんと一緒に糖尿病教室に出ました。
本日の教室のテーマは「自己血糖測定」。
つまり、自分で血糖を測定するということです。

指先に針を少しだけさして、血を出して、それを使って機械で測定します。
患者さんは一日に何回もやっているのだそうです。

今日は患者さんたちの言葉がとってもはっとした一日でした。

・一日3回としても1年で1000回を超えるからねぇ。
・もう何年もたつから指の皮が厚くなっちゃて、深めに刺さないとだめなだよねぇ。
・白いのを着てたらみんな医者に見えるから、思わず頭を下げちゃうのよ。

医学生の自覚をもった行動は必要だと痛感した瞬間でした。


ちなみに、私の血糖(ちょうど食後2時間でした)は89。
正常です♪


参考までに書いておくと。
  正常型    空腹時血糖110以下、食後2時間血糖140以下。
  糖尿病型  空腹時血糖126以上、食後2時間血糖200以上。
この間が境界型になります。

糖尿病になると食事制限とか厳しいです。
基本は食事療法と運動療法だから。
食べるの大好きな私は、食べたい物を食べたいから、糖尿病になりたくないです。
運動頑張ってダイエットしよーっと☆

Jun 4, 2008

首の血管

首にエコーを当てられて『動脈硬化ですね』とか言われたことがある人もいるかもしれません。

動脈硬化っていうのは、血管の内側の層に脂肪やらがくっついて貯まってしまって、動脈が硬くなってしまうことです。
血管の内側にベターっとくっついています。
これが剥がれて血流に乗り流れてどこかに詰まると、『血栓が飛んだ』という状態で心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。


もうお分かりでしょうか。
首の動脈で動脈硬化を測るのは、全身の状態をよく表しますし、見やすいと理由以外に、ここの血栓が飛ぶと脳に行ってしまうという大事な部分なんです。


この写真はそのエコー検査の途中の一枚です。
黒く横に延びているのが首の血管(総頚動脈)です(赤矢印)。


血管の壁は3層構造で、動脈硬化で厚くなっているのは1番内側です。
エコーでは真ん中の層と区別するのが難しいので、この二つの層の厚さをまとめて測ります(青矢印)。

この厚さが1.1mmを越えると、動脈硬化の危険性あり、となります。

私は0.04mmだったので大丈夫でした。
まぁ、この年齢から動脈硬化だったらかなりヤバイですけどね。。

Jun 3, 2008

足の血圧

足にも血圧があります。
そりゃそうです。足にも血液は行きますからね。

足の血圧を測る場合には、足首とふくらはぎの間のような場所に血圧計のマンシェット(圧をかけるやつ)を巻きます。
そして、足の甲を通る血管(足背動脈)と足首の内側を通る血管(後脛骨動脈)を使います。


動脈に小さなエコーを当てて、血圧計の圧を上げていくと、脈がなくなるところがあります。
そこから圧を下げて来て、再び脈が始まったところが足の血圧です。
やっていることは腕の場合(通常血圧を測るとこ)と同じです。


ABI=足の血圧/腕の血圧
これが1.0〜1.2なら正常です。
つまり、足の方が少し血圧が高いんです。

普通は足の血圧なんて測りませんよね。
足の血管に閉塞が起こっていて、歩けない人・痛い人などは測ります。
(ASO閉塞性動脈硬化症とか)
これで、腕の血圧以下になっていたら異常な訳です。


私は大丈夫でした♪

Jun 2, 2008

漢方

西洋医学がほとんどの医学教育ですが、たまに東洋医学・漢方の授業があります。
今日もその1つ。

東洋医学では、検査より何より全身の観察や触診を大事にしています(というように感じられます)


……面白いとは思うのですが、難しいやね。

May 29, 2008

おっきなおっきな野望

私の周りには賢い人が沢山いる
  ↓↓
類は友を呼ぶのだから、私は賢い

そう信じている私のとてつもない野望。(妄想?)

開業したい。

しかも、ただ開業するのではない。
小児科医何人かと、産婦人科と内科医がいい。


<目論見1>
子供もお母さんも診てあげられる場所にしたい。
お父さんも含めて、家族みんなそこに行ったら大丈夫、っていう場所。
婦人科ならおばちゃん~おばあちゃんの需要もあるだろうし、
患者さんの間で情報交換できたら尚よし?


<目論見2>
病児保育をしたい。
最近できつつある、病児保育をやりたい。
保育園では熱を出したら預かってくれないし、親に連絡が来る。
だけど、子供はしょっちゅう熱を出すし、
その度になんて休んでいられないお母さんお父さんも沢山いる。

そこで、出来てきているのが病児保育もしてあげられる小児科。
それをやりたい。
わたし、1年生の頃から、医師免許を持った保母さんになりたい、って言ってたくらいだしね(笑)


<目論見3>
何人かで開業するメリット。
毎日いる必要なんてない。
大学行きたい日も、他の病院で勤務したい日も、お出かけしたい日も、学会とか行きたい日も、用事がある日もある。
そんなときに助け合えるでしょ?
小児科は特にあんまり休んでいて欲しくない科だし。

それにほら、何人かなら開業資金も借りやすそうだし?



という訳で、20年後くらいを目標に頑張りたいと思いますので、この話にのってくれる人大募集中!!!
業種は問いません。
医師(小児科、内科、産婦人科なら尚よし)、看護師、保育士、経営とかマネジメントが上手な方、事務作業が得意な方、センスのいい方、インテリアデザイナーな方などなど。

他にアイディアある人もいると思うんです。
私が考えてることは無理があるとか、修正案がある人も教えてください。
真面目に考えたの。かなり真剣です。
だから、賛同してくれる人が欲しいです。


そういえば。
具体的にやりたいことが出来たから、なんだか勉強も実習も頑張ろうって思っている単純な自分に気付いた(笑)
だけど、真剣だよ。
単なる夢、希望、冗談では終わらせないよ。

May 28, 2008

採血

今日は初めて採血しました。
グループの学生どうしで、です。
緊張するかと重いきや、意外と普通に刺しました(笑)

まず模型で練習します。
それから本当に友達の腕を借りて採血をしました。
こうやって医者になっていくんですね。

ちなみに、採血方法にはいくつかあります(シリンジ採血、真空管採血、翼状針、など)が、今日やったのはシリンジ採血です。
採血をされたことがある人なら分かると思いますが、採血の手順自体はシンプルです。
針などを準備。
駆血帯を腕に巻いてしめる。
 (圧力をかけて、静脈に血をためる)
静脈を探し出して、周囲を消毒。
針を静脈と平行に刺して、血管の中に入れる。
 (入った感覚があるから分かります)
血をひいているときに抜けないように針先を少し奥まで入れる。
シリンジ(注射器みたいなやつ)に血をひいてくる。
駆血帯を外す。
 (外さないと圧力がかかったままだから、血が出るそうです)
アルコール綿などで押さえる準備をしながら針を抜き、すぐに押さえる。
患者さんに押さえていてもらいつつ、自分は採血管何本かに血を入れる(分注する)。
採血管に入っている抗凝固薬(血液は体外に出るとすぐに固まってしまうので)とよく混ぜる。
テープで採血部位をとめる。

どうしたら上手に採血出来るんだろう?
痛い人と痛くない人の違いは??
今日は一応成功でしたが、決して上手とは言えません。
患者さんに嫌な思いをすることは少しでも避けたいし、小児科医になりたいし。
なにより私自身は注射とか採血の類が怖くて大嫌いだから。
上手になりたいです。

でも、今日はひとまず成功してよかったです♪
本当の患者さんでやることになったら、ものすごーく緊張して大変でしょうけどね。

検査室

よく、病院に行くと採血して検査しますよね。
その検査をやっている部所が検査部です。

昔は全て人間がしていたそうです。
でも、今はほぼ全てが機械です。
それが、すごく優秀で面白い機械でした!

小さい試験管みたいなのに採血しますよね?
よく見るとバーコードがついています。
誰の血液で何の検査に使うもの、という情報です。


検査部に試験管が届くと、小さな試験管立てに乗せて細いベルトコンベアみたいなものに乗ります。

そこからがすごい。
バーコードを読み、目的別に試験管を振り分けます。
血算(赤血球とか白血球の数など)、血液生化学(いろんな物質の濃度とか)、免疫系、ホルモン系など。

ちなみに、目的別で血液の状態は違うから、何本も採血しないといけないんです。


生化学の試験管の行方を見てみましょうか。
振り分けられた試験管は遠心分離され、赤血球や白血球などの血球成分を下に落とします。
上に残ったものを血清といいます。

次に、横から光を当てて血清の量を測ります。
必要量あるか。スポイトをどの深さまで突っ込むか。を見るためです。

次に、機械なのにとっても器用に蓋を開けます。
さらに、スポイトを突っ込んで血清を吸い出して新しい子試験管に移します。
子試験管はさらに先へ。

行き着いた巨大な機械では、測定したい項目の数だけ小さな小さな試験管に取り分けます。
10項目測りたいなら10こ、15項目測りたいなら15こ。

そして、それぞれに違う試薬を入れて、時間を置いてから測定。
測定は光を当てて、どのくらいの濃さまで変化したか、などで測ります。


以上、全て自動!!
変にくっついてて蓋を開けれない!、血の量が少なすぎる!、やたら濃くて振り切れたから希釈してやり直し!
など、何か問題があると、ピーピー鳴って知らせます。

こんな偉い機械を作った人はすごいね。

May 27, 2008

手術室は全員偉そう?

今日は手術室で、手術室への入り方の実習がありました。

面白い!!なんて説明したら伝わるか分からないけど、面白かったです。

手術室が15こあって、表口と裏口の通路があって、表は人が出入りして、裏は滅菌された道具を準備するとこ。

患者さんはベッドごとエレベーターで来て、患者さん用入口で手術室用に乗り換えます。
医療者側は、下の階で着替えて、手術部への唯一の出入口(?)を通って手術部へ。

とっても機能的に分けられていました。

手術部に入るときは学生も着替えます。
手術着、帽子、マスクをします。
誰なのか分かりにくくなるから、手術着は学生・外科・麻酔・ナースで色が違うんです。

そして、手術室へ入るときに、徹底的に手洗い・消毒をします。
そして、手術ガウンを着て手袋をつけます。

手術をするというのは、体の中を開けるのですから、感染の危険性があります。
医療者を介してばい菌を入れてしまったら大変です。
だから、きれいにして、清潔・不潔、を厳密に分けます。

人間には常在菌がいるので、無菌状態には出来ません。
でも、徹底的な手洗い・消毒で少しは減らします。

ガウンと手袋は最初は無菌です。
着るときには外側を清潔に保つようにします。
手術的手洗いをした手でも、持ったらアウト。
外側(患者さんに触れる側)は絶対に持ちません。

そうして綺麗に着ても、少しでもどこか(手術台、顔、手術灯など、滅菌した手術道具以外なんでも)に触れたらアウト。
また、清潔って言っても、首から下、お腹より上です。
だから、手は常にその高さにします。
ふっ、と下ろしたらアウト。


正直、手は疲れるし手のやり場に困ります。
その結果、みんな似たような恰好をします。
腕組み、または、指を組んで胸の前。

だから、手術室の中の人はみんな偉そうに見えるんですね。
今日初めて納得しました。

May 26, 2008

薬理学

今日はお薬の話がありました。
濃度計算の実習もしました。


薬って血液の中の濃度が大事なんです。
例えば、口から薬を飲んだとしましょう。
胃とか腸で溶けて吸収されます。
胃とか腸の血管は肝臓に行くので、薬は肝臓に行きます。
そこで代謝を受ける(分解されたり、何かを付けられたりして、ちょっと違う物質になる)ものもいます。

ともかく、こうして薬は血液に乗ります。
そして、全身に運ばれて活躍します。
たまに、変なことをして副作用を出すものもいますけど。。

で、最終的には腎臓から体の外に排出されます。

血液中の濃度が低かったらダメ。
なのは何となく分かると思います。
だって、効かないですから。

でも、高くてもダメなんです。
体に悪いことをするのばっかりになってきちゃうから。

では、どういう時に高くなるのか。
1。沢山飲み過ぎた時
入る量が沢山になるので、濃度が高くなります。
2。腎臓の機能が悪い時
排出が間に合わなくなっちゃうんです。
などの場合では高くなりやすいです。


高齢者になってくると腎臓とか肝臓とか、いろんな臓器の機能が落ちてきちゃうから、要注意ですね。
あ、若い人でも『早く治したいから』なんて倍量飲んだりしたらダメですよ!

May 23, 2008

形成外科

形成外科ってとっても繊細です。当たり前だけど。

今日は、形成外科の先生のお話がありました。
将来、形成外科以外に行ったときに気をつけて欲しいこと。というテーマです。

怪我をしたとき。
しかも、顔面に怪我をしたとき。
その時に注意すべきこと。

とにかく洗いましょう。
麻酔をして、洗いましょう。
そして、キレイに縫って。
早めに抜糸をして。

顔の場合、他にもまして、いかに痕を残さないかが大事ですからね。
最初に少しでも砂とかが入ったまま治ってしまうと、外傷性刺青といって、色が汚く残ったまま治ってしまうのだそうです。

そういえば。
私はよく怪我をする(特に足)けど、あんまり洗わないままにガーゼとかを当てられてしまった時の傷は汚いなぁ、などと今更思います。


それにしても。
私は手術の映像とか、実際の手術はOKなんです。全くもって平気なんです。
だけど、怪我はダメだねぇ。私の中で手術とは決定的に違うみたいで。
「痛そう>_<」って思って、思わず目を閉じてしまうんです。

自分が沢山沢山怪我をしてきているからかな。
外傷はどうしても真正面から見ることがまだ出来ません。
どれくらいで克服できるかな。

悪性腫瘍(俗にいう癌)はどこにだってできます。
脳にだって、内蔵にだって、血液にだって、骨にだって。

本当に、どこにだって出来る。
そして、”悪性”というからには、転移をします。

癌の転移場所として多いのは肝臓・肺など。
これらの臓器には血液が豊富に行くので、血液に乗った癌細胞が行きやすいんです。



昨日は骨に転移した癌について勉強をしました。
癌が骨に転移すると、癌細胞が出す物質によって、そこの骨が溶けてしまいます。
その結果、痛みだったり、何らかの問題が出てきたりするんです。

とってもとっても痛いそうです。
そういう癌に対して放射線を当てると痛みが完全になくならないまでも、かなり良くなる患者さんが多いのだとか。


また、今日テレビを付けたら緩和ケアについて取り組んでいる看護婦さんが取り上げられていました。
途中から見た状態だから、あんまり書かないですけど、でも、考えることがありました。

今はまだ実際に癌が転移した患者さん、とても苦しんでいる状態の患者さんにお会いしたことはありません。
将来、自分がそういう患者さんを前にした時に、何をしてあげられるのか、ということをとても考えました。

癌でなくても同じです。
気持ちを考えてもらえる、ということがいかに大事なことなのかは、想像に難くありません。
私みたいな、単なる怪我でも思うのだから。

カウンセラーになるとは言いません。
だけど、私と向き合ったときに、少しでも安らぎを感じてもらえるような、安心してもらえるような、そんなDoctorになりたいです。
話しやすい人。話した後・診療の後に心が笑顔になれるような人。
そんなDoctorになりたい。

そのためには、この人なら大丈夫。
そう思ってもらえる知識・技術があることが大前提ですけどね。
知識・技術は努力しだい。頑張ります。

May 20, 2008

膠原病

膠原病とは、自己免疫性疾患で結合組織に病気が出て全身あっちこっちに出て、というような病気です。
有名どこでは、関節リウマチとか全身性エリテマトーデス(SLE)とか。


膠原病は自己免疫性疾患なので、自分に対して攻撃をしてしまいます。
抗体という、普通ならば外敵(細菌とか)を取り囲んで悪さを出来なくするものが、自分に取り付いてしまうんです。
だから症状が出るんです。

私は授業があった3年の時にあんまり膠原病を勉強しないで過ぎてしまったので、あんまり分かってません。
本当に全く記憶にございません(笑)

今日は膠原病のお話があって、さーっぱりでした(>_<)
勉強しなくちゃです。

May 19, 2008

アレルギー検査

今日はプリックテストをしました。
皮膚に1�という小さな針を刺して、そこにテストする抗原(液状)を乗せます。
抗原というのは、アレルギーの原因物質のことです。
スギ花粉とか、ハウスダストとか。


アレルギーには起こる仕組みの違いで4つのパターンがあります。

今日テストしたのは�型アレルギー。

即時型アレルギー。
肥満細胞(&肥満細胞上にあるIgE)と呼ばれるものが原因で起こります。
原因物質が入ってくると肥満細胞の上にくっついてるIgEが反応します。
すると肥満細胞は『怪しいのが来たよー!!』と他の細胞に知らせる為にヒスタミンという物質を出します。

このヒスタミンがくせ者。
かゆくしたり、血管から水分を染み出させたり。
(だから鼻水とかになるのです。)


こちらが私の結果です。
右上のダニが陽性でした。
ぷっくりとして赤くなってるの分かりますか?
先程書いたように、血管から水分を染み出させてしまうから水のせいでぷっくりなってしまうんです。


アレルギー自覚症状あんまりないんだけどなぁ。

May 16, 2008

尿路結石

つまり、おしっこの通り道に石ができてしまうってことです。
女性より男性の方が多いみたいですけど、女性にも出来ます。
とっても痛いみたいです。

石が出来てしまうと尿がその先まで行きません。
腎臓と膀胱の間の場合、尿が全然通れなくなってしまうと腎臓にたまってしまい、腎臓がパンパンに腫れます(水腎症)。これは当然ながら腎臓によくないです。
また、膀胱と外に出るまでの間の場合、尿が全然通らなくなってしまうと膀胱がパンパンに大きくなってとても苦しいみたいです。
どちらにしても尿を通さないとまずいです。


治療法、待機療法はいろいろあります。
・石を小さく砕いて出す
・尿が通れるように管を通す
・皮膚から管を刺して尿をとりあえず外に出す



腎臓から膀胱までの間の管に石が出来てしまった場合(上部尿路結石)。
石を小さく砕いて出す治療法の1つに、対外衝撃波結石破砕術(ESWL)というものがあります。
専用の機械を使って衝撃波を当てて、大きな結石を細かくして、管を通れるようにして排出しよう、というものです。
衝撃波を当てるので、妊婦さんなどには禁忌です。


今日はその機械に手を乗せて、衝撃波を体験してきました。
けっこう痛かったです(;_;)
1から9までの9段階の強さがあるそうで、4とか5以上で石が壊れるそうですが、私は2の段階でギブアップでした。
男の子とかでは5までとか耐えてました。

手と体では痛みの程度が違うそうですが、それでも石を外から壊そうとするのは大変なのだということが分かりました。

結石があるととってもとっても痛いといいます。
それを治す治療も大変です。
当たり前ですが、病気はなるものではないです。
とは言っても年を取ると共に病気が増えるのも事実。
その時に少しでも痛み・不安・恐怖、などを取り除く治療が出来るような医療でありたいですよね。

傷の縫合

これ、偽者です。人工皮膚です。
4針縫いました。
上から2針目はちょっと遊んで、すごーく長く結んでありますけど(笑)

医学生はこのように成長していきます。
でも、絶対絶対本当の患者さんの皮膚を縫うことになったら緊張して大変だと思います。

May 15, 2008

腹部CT

今日は腹部CTの読影をしました。
CTは人体を輪切りにした詳細なレントゲンみたいなものです。
要するに、断面が見えます。

全て白黒なので、白さ黒さの少しの違いが物の違いを表します。
でも、灰色だけで細かい違いを見分けるのは無理です。
肺と内蔵と骨ではあまりに違いすぎるから、全てを表示させようとするとそれぞれの中がベターっと均一の色になってしまいます。
これでは腫瘍なども見えません。
そこで、肺を見る場合、内臓を見る場合、骨周囲を見る場合で、何を中心に表示するのかを変えます。

例えば、内蔵を見る場合(縦隔条件)では内蔵の部分を中心に灰色を細かく割り振りますから、内蔵の中は細かく見えます。
その代わり、肺は一面真っ黒です。
なんにも見えません。

逆に肺を見る場合(肺野条件)は肺の部分を中心に灰色を割り振りますから肺がよく見えます。
逆に、内蔵や骨が白くうつり、よく見えません。

そして。
写っている臓器が何なのかを正しく言い当てるのが意外と難しいです。
肝臓などは分かりやすいですが、細かい血管などになると何の血管なのかが…。
頑張ろう。

May 14, 2008

診察の練習

当然のことながら、いきなり患者さんな訳はありません。
まずは診察の練習は学生同士でやります。

男の子が患者さん役をしてくれます。
男の子はお医者さん役も患者さん役もやるけど、女の子はお医者さんだけ。
ちょっと申し訳ない気持ちになります。

診察の練習をするときには、お作法というか、言葉も身に付けるという目的なのか、必ず言う台詞があります。
私たちのなかでは、「お医者さんごっこ」だね、って言ってるんですけどね;;;


「本日診察を担当させていただきます、医者(医学生)の○○です。よろしくお願いします。」
「確認のため、お名前をフルネームでおっしゃっていただけますか?」

から始まります。
学生同士で練習する時も、「ちょっとお腹見せてー」とかではなくて、ここからやります。
その後に、

「本日はどうされましたか?」
「では診察をさせていただきますね。こちらを頭にして横になっていただけますか?」

などと続きます。



もちろん、自分が医者役をやっていない時に、別の友達が別の友達を診察しているのも見たりします。
今日は面白いから隣で見る時に
「医学生の○○です。今日は見学させて下さい。よろしくお願いします。」
って言ってみたんです。普段はただ見てるけど。

患者役の友達(すごく優しい人)が
「いいですよ。あー、医学生ですか。それは大変ですね。頑張ってください。」
って言ってくれて、私も友達も先生も大爆笑(笑)


診察などの手技が上手になるには、練習あるのみです。
学生どうしでの練習は必須です。その後に実際に患者さんで診察させていただくのも、1回1回がとっても貴重な経験です。
医者になっていく為には沢山の協力が必要だなぁって思う今日この頃です。

腹部診察

お腹の診察方法です。
視診→聴診→打診→触診 の順でやります。

腹部の1番のポイントは触診です。
お腹が痛いってお医者さんにかかったことがある人なら分かると思いますが、お腹を触ったり押したり叩いたりしたと思います。

これはお腹の中の状態がよく分かる診察なんです。
例えば、お腹を押して、勢いよく離す。
離した時の方が痛いのを反跳痛と言います。
腹膜に炎症が起きている(お腹の中の臓器の炎症が、お腹の壁にも広がってる)ってことが分かります。

よく、盲腸の診断にも使われます。
心窩部(みぞおち付近)の痛みが右下腹部に移動して、押した時も痛いけど勢いよく離した時にもっと痛い!
というのがものすごく典型的な場合です。


多分、一般のイメージで違うだろうなぁって思うのは、臓器の高さと場所。
私もかなり勘違いしている場合があります。
というのも、理科の教科書などでは平面で全部を書いているから。
本当のお腹の中では前後左右上下にずれてうまいこと入ってるんです。

いわゆる「お腹」(腹腔&骨盤腔)の中にある臓器は、
胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、結腸、直腸)、肝臓、膵臓、脾臓、胆のう、副腎、腎臓、尿管、膀胱、子宮・卵巣(女性)、前立腺(男性)、大動脈・大静脈を始めとする血管たち、などなど。

こんなに入ってるんです。
そりゃ複雑にもなりますよね;;

May 13, 2008

腎エコー

今日は腎臓のエコーをとりました。
まだ友達どうしで、です。

私も腎臓をとってもらいました。


学生がとってるからそんなにキレイではないけど、でも多分正常?

エコーでは、
水→黒
脂肪→白
です。だから、多くの臓器はその中間です。

真ん中の丸いとこが腎臓。
中に丸く黒いが見えてるのは、できた尿が少しずつ集まって来てるとこ(腎錐体)。
腎臓は外側のところで尿を作り、真ん中へ集めるんです。
そして、それを膀胱まで運びます。
変な塊もないし、変に膨らんでもないし、多分私の腎臓は元気です。


腎臓の向かって左側は肝臓が写ってます。
腎臓より若干白いです。
私としては非常に気になります。

実は、アルコールの飲み過ぎなどによる脂肪肝では白くなります。
腎臓と肝臓で同じくらい、というのが従来言われてきたことなんですが、
最近はエコーが発達してより細かな違いでも色が違うようになってきたから、
正常でも少しだけ白いそうです。

私は、、大丈夫?かな?
男の子たちよりは大丈夫そうです(笑)

May 12, 2008

肝胆膵

今日は肝胆膵外科の患者さんを診察しました。
今日は本当に患者さんです。

5人程度のグループごとで患者さんが決まっていて、その患者さんについてのプレゼンをします。
病棟のカンファレンスなどで行われるのと同じような形式です。

「○○さん、×歳、△性」から始まり、以下のようなことをまとめます。


お話を聞いて(問診)
・主訴(お腹が痛いんです!とか。呼吸が苦しいんです!とか。)
・現病歴(いつから起きているのか、どういう性質なのか等等。)
・既往歴(今までのしたことのある病気について)
・生活歴など(お酒、タバコ、アレルギー、服用中の薬、健診の結果などなど)
・家族歴(ご両親、ご家族、お子さんなどの主だった病気について)

診察をして
・身体所見(身長、体重、貧血の有無、に始まり、腹部のことも)

検査結果をまとめて
・血液検査
・レントゲン検査(胸部と腹部と)
・造影検査(造影剤を流して撮影。目的によりますが、今回は動脈に造影剤を入れていました)
・その他、エコーなど


という訳で、患者さんに実際に診察をさせていただく(って言ったってまだ本格的ではなくて、ほんの少しですが)のはとってもとっても久しぶりでなんだかドキドキでした。
とってもいい方だったので、ちょっと安心でしたけども。

May 9, 2008

医療面接

医療面接≒問診



今日は模擬患者さん(SPさん)に来ていただいての医療面接実習でした。
模擬患者さん、というのは、訓練を受けたボランティアの方です。
本当に患者さんのような。とっても上手で驚くと共に、身が引き締まるというか、いつもよりも真面目な、というか、そんな気持ちでした。

具体的にどのように行ったかというと。
まず、学生一人が模擬患者さんに問診をします。
それをビデオに撮っていると共に、グループの人と先生が見てます。
で、本人や周りからのfeedbackが行われる、という形式です。

緊張緊張緊張、なのかと思いきや、私は全然緊張しませんでした(笑)
そういえば、私あんまり緊張ってしないんだよなぁって久々に思い出しました(笑)

でも、すごく難しかったです。
「患者さんの話を聞く+つっこんだ質問もする(+鑑別疾患を考える)」
をやればいいのですけども。

できない。。。
普段、すごくしゃべる子だと思われている私ですが、意外と人の話を聞くだけなら出来る(よね?)
けど、しゃべれない。質問が出てこない。
難しかったなぁ。

病気をざーっと頭の中で考えることが出来るようになれたらいいなぁ。
症状を聞いたときに、さらに何を質問しなくてはいけないのかを聞けるようになったらいいなぁ。
単なる、悩み相談ではないのだから。
医者になるのだから。

頑張りましょう、はやたまさん。

May 8, 2008

採血

今日はスキルスラボで半日を過ごしました。
スキルスラボとは、いろんな人形や道具、模型などがおいてあり、自由に手技の練習が出来る部屋です。
TESSOでBLSや心停止などの練習をするときもここを使います。

今日は学年全体向けに、使い方の説明などをする日でした。
今日やったことで面白かったのは2つ。

1.採血トレーナー
腕だけの模型で、人工皮膚の中に人工血管が埋まっていて、ポンプを使って人工血液を循環させることができるという代物。
後片付けめんどくさいし、今日は人工血液の代わりに水道水を回して採血の練習をしました。

最初、どうしていいか分からなかったものの、先生がやっているのを見よう見まねで刺してみたら、ちゃんと血液(の代わりの水道水)が引けたので嬉しかったです。
よく肘の周りの静脈から採血をされると思うんですが、実は肘の周りには大きく分けて3本の静脈が通っています(たしかね。自信ないけど。)
その3本ともから採血に成功して、なんだか満足でした。

でも、再来週くらいには本当に人間(同じグループの友達)の腕から採血するからなぁ;;;
刺すほうも不安だし、刺される方も怖いです。
(注射・採血の類がとっても嫌いで怖いから。。。)


2.Micro Sim
これは、なんというか、言い方悪いけど、「救急救命のテレビゲーム」みたいな感じでした。
コンピューター上で、こういう患者さんが運ばれてきました!
って始まって、そこからマウスとかを使って、何をするのかの指示を出していって、最終的に助けましょうという。
これが意外と(というか、当たり前だけど、という方が正しいですね)難しい。
でも、やらなくてはいけないこととか、いろいろなことを頭に入れるという意味でも、分かっているかの確認という意味でも、かなり使えるなぁという印象です。
何より、面白いし(笑)



これからもいろいろと使わせてもらおー♪って思いました。
だって、エコー検査も出来るし、気管挿管も出来るし、採血、心音、呼吸音、心電図、除細動、救急シミュレーター、などなどなど。
沢山の人形や機械などがあって、楽しく身に付けるという意味ではいいと思うんですよね。
「遊び」と取られるとちょっと違うとは思いますが、これで少しでも慣れることは第一歩な気はします。

May 6, 2008

BLS講習会

今日はTESSOのBLS講習会でした。
BLS=Basic Life Support
具体的には、CPR(胸骨圧迫、人工呼吸)や気道異物(窒息)、体位変換と回復体位です。

今日は2年生から4年生までに教えたのですが、短時間集中型だったので(以上の内容を2時間で)、参加者のみなさんがちゃんと理解して身に付けてくれたかがとっても不安です;;

お腹いっぱい状態だよね、きっと(>_<)
テキストを読み直したりしてくれれば思い出せると思うので、ぜひ読んで欲しいなぁって思います。

ちなみに、もし上に書いたようなことが不安だ。。。という人がいれば、5月17日にもラリー形式で(講義室で人形を使って行うだけでなく、学内のいろんな場所に行って、実際に近い状態でのシナリオ練習)また行いますので、ぜひ来てください♪
6月以降にも随時講習会を開く予定です☆


それにしても。
人に教えるのは昔よりも出来るようになったとはいえ………
絶対私はPositive Feedbackが少ない気がしてならないのです。。
そして、うまーく伝えることも下手くそなんです;;
人に教える、伝える、コミュニケーションを身に付けていきたいなぁって思う今日この頃です。

May 2, 2008

肝臓

今日は肝臓を見ました。
当たり前だけど、本物です。
病理解剖で取り出された本当の患者さんの肝臓を2cmくらいの厚さに切ったものです。

ビックリしました。
癌はあきらかに癌な塊が見えるし。
肝硬変が起きているとボコボコしてて汚い肝臓だし。

一番驚いたのは、脂肪肝でした。
アルコール飲みすぎによる脂肪肝の肝臓は明らかに黄色くて、触るとプニプニしてるんですよ。
ビックリしました。
本当にプニプニなんです。まぁ、ある意味触ってて触り心地はいいですけど;;


自分の内臓は労わってあげないと、って思いました。

May 1, 2008

内視鏡

今日は上部消化管の内視鏡でした。
上部消化管=食道、胃、十二指腸まで

まず、患者さんに先生がやっているのを見学しました。
内視鏡って優秀なんですね。

綺麗に見えるし、
血管だけを浮き上がらせて見ることも出来るし、
薬を入れられるようになってるから、薬も入れて泡を消すことも出来るし、着色剤を入れて凹凸をはっきり見ることも出来るし
癌かもって疑えば組織をつまんで来てより詳しい検査も出来るし。
(もっとも、プロの内視鏡の医師は見たらだいたい癌の種類とかも分かるらしいですが)


そのあと、私たちも人形に内視鏡を入れて十二指腸まで見る、ということをしました。
人形だから人の何倍も簡単(下手くそでも、おえってならないし)なんだけど、思った所にカメラを進めるのは難しかったです;

Apr 29, 2008

透析

今、透析をする患者さんは増えています。
原因の第一位は糖尿病による腎不全なんです。
やっぱり糖尿病はなっちゃだめですね。

透析をしている患者さんは、週に3回、1回4時間の透析を続けています。
健康な人では、毎日24時間腎臓が働くことによって、要らないものを排出していますが、腎臓がダメになっている人ではそれが出来ないので、人工的に血液をキレイにしなくてはいけないからです。

その時、大量の血液を体から引いてきて、外にあるカラムを通します。
普通の採血の時、あまり血が出ないことからも分かる様に、静脈に針をさしても大量の血液は出ません。
でも、動脈に針を毎回刺す訳にはいきません。(動脈は血圧がある上に、深い場所にあるし、大変なんです)
そのために、静脈と動脈をつなぐシャントという手術を行って、近くの静脈から血を引いてきます。


さて。
今日の授業では透析のことを座学で少し学んだ上で、実際に透析をしている患者さんの腕を診察させてもらいました。
上で書いたように「シャント」という手術をしているので、それがどのようになっているのかを見せていただく為です。

シャントを作ると、そこの上に指をそーっと乗せると、ザッザッザッと細かく震えるのが分かります。
また、聴診器で音を聞くと、ザーというかゾーというか、そういう音がします。
圧力の高い動脈から圧力の低い静脈への近道があるようなものですからね。


実際に患者さんを見ていて、透析は大変だと思いました。
腎臓がどれだけすごい仕事をしているのかを実感しました。

Apr 27, 2008

関西WS

ALS=advanced life support
のWork Shop(学生による講習会みたいなもの)に出てきました。

後輩2人も行ってて、先輩1人も行ってて、私以外の人はインスト(教える側)。
私だけ参加者(教えてもらう側)で行かせてもらいました(笑)
だって、ALS(特に不整脈とか。。)習ったことないし、そもそも循環の時にも不整脈とか心電図読むとか苦手だったし。。

26日の始発の飛行機で行き、27日の最終の飛行機で帰ってきました☆
なんだか、知った顔がいて面白かったです。
(うちの大学とか東京でやったJATEC、JICAMで会った人たち)
知り合いも増えて、楽しかったです。
今度うちの大学でやるWSにも来てくれるそうです♪


<ビックリしたこと。>
1.西と東で全然違う!!!!
ノリは違うし、教え方面白くて大爆笑です。

例えば、徐脈(脈が遅くなってしまうこと)は金貸しに例えて教えてくれました。
金貸しの格好をして、本当に金貸しっぽくしゃべって(笑)

金返せ!        →     はい!と返す
(心房の収縮P波)         (心室の収縮QRS波)

これが正常。金貸しも満足。

ところが、金返せ!と言ってから返すまでがいっつも遅い人がいる。
これは、イライラするが、返してくれるから許してやる。と。
=Ⅰ度房室ブロック。症状がなければ治療の必要なし。

金返せ!と言ってから返すまでが少しずつ遅くなって、ついには返却が途切れる人がいる。
これは許せないが、まぁ、その前兆があって少しは警戒しているから、可愛げがある方だ。と。
=Ⅱ度房室ブロックのWenchebach型。症状がなければ経過観察。

ところが、いつもは金返せ!って言うときちんと返す人が何の前触れもなく突如返却が途切れる人がいる。
これは、こちらも全く警戒をしていないから、腹立たしくてあぁ?!と思う。と。
=Ⅱ度房室ブロックのMobitsⅡ型。症状がなくても治療。

こちらがいくら金返せ!って言っても全然話を聞かず、関係ない時にたまにお金が返って来る人がいる。
これは、俺の話を全然聞いてなくて、根性をたたきなおす必要がある。と。
=Ⅲ度房室ブロック(完全房室ブロック)。ペースメーカーを入れる必要あり。


とまぁ、ものすごく納得しました(笑)


2.シナリオがすごい。面白い。
バラエティーに富んでいて、本当にインストの方でやることもあったり、考えちゃうものが多かったです。
また、本当に救急の役の人から電話がかかってきたりとか、リアリティーもあって、患者さんが亡くなってしまう場合もあったりとか。
何といっていいのか分からないけど、すごかったです。

関東でこれをやるのはまだ難しいのだとか。
関西は歴史もあって、インストの質も高いのだけど、関東はまだまだ出来ていないのだそうです。


これからはインストとして成長をして、WSを西に近づけたいなぁって思いました。
それにしても、楽しかったです♪

Apr 25, 2008

カンファ

今日は朝一に循環器内科のカンファに参加してきました。
というよりも、カンファの見学という授業だった、と言った方が正確です。

入院されている患者さんの一人一人について担当の医師が説明をしていきます。
1週間以上入院されている方に関しては経過だけを説明。
最近の入院であれば、入院した経緯、所見、診断など全てを説明。

さっさかさっさか進んでいて、えー!?とか思っている間に次の患者さんへ。。

うーん。
でも、心電図の所見はさすがに少しは読めるようになってました♪
「○○という所見があり、心電図診断としては、××です。」
と先生が言うのが理解できて、自分で読めるかは別にして理解は出来ました(^-^)

進歩進歩☆

そういえば前に先生たちがそう言っていたけど、少し驚いたのが、学生もやっているということです。
うちの大学では、参加型臨床実習なので、自分の受け持ちの患者さんに最初に会いに行って所見をとったりするらしいです。
というわけで。
6年生の先輩も発表をしてたんですよ。

すごい。かっこいいです。
憧れます。
いや、憧れているだけではなく、近づけるように努力をしなくてはと思います。

Apr 24, 2008

心音、心雑音

今日は心臓の音を聞くということをしました。
心臓の音=心音

正常ではドッキン、ドッキン、って言っています(って当たり前ですね;)
この音、何の音か知っていますか?
心臓が収縮している音?


答えは違います。弁が閉まる音です。
心臓には4つの部屋があり(左右の心房・心室)、心室は動脈につながって(右室→肺動脈、左室→大動脈)います。
心房と心室の間、心室と動脈の間には逆流を防ぐ為に弁がついています。
ドッキンという音は弁が閉まる音なんです。

Ⅰ音が「ドッ」で、心房と心室の間の弁が閉まる音です。
Ⅱ音が「キン」で、心室と動脈の間の弁が閉まる音です。

つまり!
心臓が収縮しているのは、「ドッ」と「キン」の間なんです!

さて。
病気になるといろいろな変な音が混じってきます。
ドッキンの後に音が入ったり(Ⅲ音)、ドッキンの前に音が入ったり(Ⅳ音)もします。
ドッキンの間にザーーーーと音が入ったり(収縮期雑音)、キンとドッの間にザーーーと音が入ったり(収縮期雑音)します。

心臓の筋肉がおかしくなっていたり、弁が狭かったり開きっぱなしだったりすると変な音が出たりするんです。
心音とか心雑音は実はとても聞きにくいものです(たとえば、Ⅲ音はとっても音が低くて音が小さいのです>_<)
さらに、機序もいろいろでよく分かっていませんでした。
でも、今日の先生はとーっても分かりやすくて、今までの疑問もほぼ全て解消☆
感動しました(T^T)

先天性心疾患

昨日、先天性心疾患、つまり、生まれつき心臓に病気がある子供についての講義がありました。
左右の心房の間に穴が開いている心房中隔欠損、左右の心室の間に穴が開いている滲湿中隔欠損、大動脈と肺動脈が逆になっている完全大血管転位。
さらに、子供の診察をする上での注意みたいな話もありました。

胎児はお母さんのお腹の中で羊水の中に漂っている状態ですから、呼吸はしていません。肺は使わないんです。お母さんから酸素をもらいます。
それが、生まれた瞬間に自分で呼吸をすることになります。
これって劇的な状況です。

胎児の循環(血の巡り)ってとても特殊なものなんです。
だから、大人とまた違った考え方も必要だってことがよく分かりました。



そして今日、先天性心疾患の子供の心臓を見ました。
本物です。病気で亡くなってしまったお子さんで、解剖をさせていただいた子の心臓です。
なんとも言えない気持ちがしました。

本当に本当に小さかったです。
大人の心臓は握りこぶしより大きいくらいです。
子供はどれくらいだと思いますか?

2,3か月では本当に3,4センチくらい。
2歳前くらいになると、5,6センチくらい。

こんな小さいうちに亡くなってしまったんだって強烈に訴えてくる気がしました。
やっぱり小児科医になりたいな。

Apr 22, 2008

心電図

今日は心電図を読むという授業がありました。
心電図、前は難しくて分からなくて大嫌いだったのですが、心電図の説明を先輩に受けてからけっこう面白いじゃん!って思うようになりました。

というわけで、今日は先生に楽しそうだね、って言われるくらいワクワク。
いやぁ、でもやっぱり分からないです;;

何かが変!までは分かります。
ものによっては、ここがこう変だから、こう!(所見)までは言えます。

だけど、その先。
だから、このような病気が考えられます、っていうことが言えません(>_<)
そこまで言えるようにならないとですもんね。
たくさんたくさん心電図を読んで、スラスラと所見を言えて、鑑別疾患まで言えるようになりたいなぁ。

それにしても。
今日は午前中が心電図の授業。
午後はグループで宿題となっていた患者さんの心電図を読む。
夕方(夜?)は心電図の勉強会。

うーん。心電図漬けな一日でした。

Apr 21, 2008

胸部の解剖

授業の最初に、問題が配られ、それを20分程度で解いて、それをグループの人に順番に当てながら進む授業でした。
3年生の時にやったはずなのに。なのに、えっ……。みたいな感じでした;;;

例えば。
心臓の外観を描きなさい、っていう問題があったんですが、描けますか?

左心房と左心室は心臓の後側です。
右心房は心臓の右側です。
右心室は心臓の真正面です。

ね?たぶんイメージと違います。
さすがに胸部とか循環の授業を受けてきているし、それはまぁまぁでしたが。


心臓の弁の様子を描いて、開いたり閉じたりする様子を説明しなさい。

とかだと、とたんにあやしくなります。
心臓と大動脈の間には大動脈弁という弁があるのですが、一般的なイメージは心臓を出てすぐ、みたいな場所です。
でも、実際は大動脈弁はまだまだ心臓の中にあるそうです。

もう、全然ダメでした。。
解剖も、病気のことも。学ぶことはたくさんです。
頭にそんなに入るかなぁ。。
でも、入れないとですよね。
入れます。頑張ります。

Apr 18, 2008

人工呼吸、肺活量

今日は人工呼吸器を使いました。
患者さんではなく、自分に(笑)
って、笑い事ではなく真剣です。
患者さんが行うことは自分たちでも体感しないと、ということです。


人工呼吸って言ってもモードがいろいろあって、完全に人工呼吸器が呼吸をさせるモード、自分の呼吸に合わせて助けてくれるモード、どっちも混ざったモードなどなど。

実際に吸ってみてビックリしたのは、こんなにも苦しいものなの?!ということです。
空気を否応なしで押し込んできますからねぇ。。
人工呼吸器を付けられた高齢者は苦しいものなのだ、という話は聞いて知ってましたが、こんなにも嫌な感じなのですね。


また、人工呼吸には合併症や弊害が多く付き纏います。
長期に付けたり、やり過ぎてしまうと起こりうることは、
感染症、肺の損傷、会話が出来ない(管を通しますからねぇ)、その他もろもろ。
使い方は考えないとですね。


その後の実習では、肺活量とかを測りました。
肺活量は22歳の慎重158cmの女性にしては多いみたいです♪
また、めいいっぱい息を吸い込んで、出来るだけ勢いよく吐き出すという検査もしました。
これは、タバコ吸いすぎな人がなるCOPDや喘息などなどいろんな病気で吐き出したときのグラフの形が変わってくるので、肺の病気の種類が分かります。

私は正常でした☆☆   って、当たり前ですね。
でも、これはけっこう大変な検査だってことも分かりました。
苦しいから呼吸器内科にかかっている訳で、そんな状況で息を吸ったり吐いたりを何度も何度もやって、しかもめいいっぱい吸ったり吐いたりだからけっこう疲れるし、患者さんは大変だということが昨日今日でとてもよく分かりました。

Apr 17, 2008

気管支鏡

今日は病棟で気管支鏡の検査を見ました。

気管支鏡とは、胃の内視鏡の肺バージョンみたいなものです。
苦しくないように酸素を流しながらだったり、ゲホゲホしないように麻酔をしながらやります。

胃の内視鏡同様、いくつか目的があります。
1番多いのが、肺の中を洗って、その水の中にあるものを検査する、というものです。
今日見たのもこの検査で、レントゲンやCTで白いもやーっとした陰が写っていて、より詳しく検査が必要になった方でした。


胃カメラと違って、肺は沢山沢山枝分かれをしています。
喉で1本なものが、2本、4本、8本、と分かれていきます。
学生の私には解説をしてもらわないと今肺のどこにいるのかが分からないです。

さて。
目的の場所まで気管支鏡を進めます。
そこで、生理食塩水を50ccほど入れて、また吸い出します。
そうすると、その周辺に漂っているもの(細胞やら菌やら)が回収されるので、それを検査です。

えっ、肺に水入れるの?!
と思うかもしれません。
一部だけだし、多くは回収されるし、少し残った分は肺で吸収されるから大丈夫みたいです。


でも胃カメラ同様、やっぱり気持ち悪いのですよね。
上手に出来る先生にお願いしたいものだって思いました。

Apr 16, 2008

肺の診察 ぱーと2

今日は聴診をしました。
これが、眠い眠い眠い(笑)

けっしてつまらない訳ではなくて、ただ、
『肺の聴診=呼吸の音≒寝息 ⇒ 眠い!』
という流れが(笑)

肺は元気ならスー、スー、と音がします。
喘息などで空気の通り道が狭くなれば、そこを息が無理矢理通るので、ヒューヒュー(ウィーズ)や、ゴーゴー(ロンカイ)。
肺炎などで空気の通り道に水気があれば、そこを息が通るときに、パチパチ(fine crackles) やコポコポ(coarse crackles)。
と音がします。

まぁ、あと何種類かありますが、お医者さんはこれら音を聞いているんですねー。
と、まぁ分かっていても分かりにくかったです。。
カタカナで書けば全然違うように見えるかもしれないですが、実際に聞いてみると意外と難しいのも何個もありました。

でも、まぁ心臓の音よりはましかなぁ。
少なくとも、心電図よりは分かりやすいと思います。

Apr 15, 2008

肺の診察 ぱーと1

今日は肺の診察ぱーと1ということで、聴診以外全てをやりました。
聴診はまた明日☆

今日一番難しかったのは打診でした。
打診とは、お医者さんが左手を患者さんに当てて、その中指を右手の中指で叩いて音を聞くというものです。

肺の部分は高いきれいな音がします。 =清音
中身が詰まっている臓器では、鈍い音がします。 =濁音
空気がたまっている部分は響きます。 =鼓音

先生のお手本では、本当にきれいに音が違います。
なのに、私がやると音がきれいに出ません(;_;)

具体的には、胸の部分を左右で上からポンポンと叩いていくと音が変わる部分があるんです。
右側なら肝臓になって清音が濁音に変わります。
左側なら胃になって清音が鼓音または濁音(お腹いっぱいだと濁音です。笑)に変わります。

背中では、清音が濁音に変わるところが肺とお腹の境目です。
背中側では肺は意外と下のほうまであって、肋骨が触れる一番下よりも少し上までです。(第10肋間くらいまで)

音が出て聞き分けないとダメだから、練習あるのみです(>_<)
とは言っても、自分では練習できないし、女の子を脱がせるのは微妙なので、必然的にグループの男の子の上半身が必要なんですよね。。
心臓の診察のところでも書きましたが、本当にありがたや。

医学生、医師として

勉強方法、考え方、発想は今までと変えないといけません。
そんなメッセージを含んだ授業がありました。

先生が伝えたかったことの何分の1とかしか受け取れてないだろうけど、それでも思うことはありました。

1。
まず、文章を読んで絵を描きました。
教会があります。玄関の左には噴水があり、前には川がながれています。丸木橋がかかっていて、上流には風車があります。(以降略)

すると、当然人によって違うのもそうですが、風車なのに水車を描く人、噴水を向かって左に描く人右に描く人、丸木橋なのに、立派な橋を描く人。いろーんな人がいました。
思い込み、勝手な判断や決めつけ。私たちがどれだけしているのかがよく分かりました。

当然医療現場でも起こりますよね。
患者さんがイメージしていることと私たちの中のイメージが違うかですよね。


2。
症例にしたがってみんなで考える。

何歳の女性(男性)、今朝体が動かないことに気付き救急来院。(以下略)
などと書かれた紙が配られ、グループみんなで考えます。

まずは、現病歴やアレルギーなどのAMPLE(以前の日記参照)を聞くのですが、適確に聞かないと欲しい内容の答えは返ってきません。

くも膜下出血を疑って、頭痛の有無を。
外傷性を疑い、最近事故にあったり頭を打っていないか。
どのように発症したのか、何時頃なのか。
などなど、沢山あります。

症状を診たときに、この病気が疑わしい、と一つ考えるのはダメです。
どれだけの鑑別疾患(これから除外していかなくてはいけない考えられる疾患。)をあげられるかが大事です。
そして、それを除外する為には何の検査をするのか。

グループで考えて質問したら先生から答えが返ってきますし、検査をオーダーしたら結果を見せてくれます。
そうやって進めていきます。

患者さんにも説明しなくてはいけません。
何を説明したらいいのか。
患者さんは何の情報が欲しいと思うのか。

また、実際の症例を使うので、本当の患者さんのデータです。本当の患者さんの結果です。
患者さんの決断にも驚かされました。
考えれば出てきて当たり前の選択肢だったのに、全然考えていなかったです。
私の価値判断で考えていたのです。


普段いかに偏った考え方をしているのか、いかに勝手に考えたり判断したりしている部分が大きいのかを実感しました。

Apr 14, 2008

血圧と心臓

今日は血圧測定と心臓の診察をしました。

<血圧測定>
自動で測るやつもあるじゃーん、と思わなくもないですが、ちゃんと測ります。

マンシェット(太いベルトみたいなの)を腕に巻いて、しゃこしゃこ空気を入れて測ります。
最初は普通に血液が流れますが、圧力をかけていくと血流がとだえます。
この間が血圧を測るポイントです。

聴診器で血管の音を聞いていると…
普通に流れているときは音はしません。スムーズだから。
全く流れなくても音はしません。流れてないから。
少し流れるっていう時、血液が血管に当たるからトコトコと音がします。

つまり、血圧を測っているときに何をしているのかと言うと。
�しゃこしゃこと圧をかけて血流を無くす
�徐々に圧を下げてくると、どこかで血流が再開して音が聞こえる
(収縮期血圧。最高血圧。)
�さらに下げると圧迫が取れて音が聞こえなくなる
(拡張期血圧。最低血圧。)


なんですねー。
これが慣れないと意外と難しい。
要練習です(>_<)

ちなみに、これを聴診法と言います。
触診法っていうのもあって、手首で脈を取りながらやると脈が消えるので最高血圧が測れます。

<心臓の診察>
そもそも聴診器には膜が張ってある『膜型』という面と、張ってない『ベル型』という面があります。
高い音を聞きたいか、低い音が聞きたいかで使い分けます。

また、診察は何の診察でも基本的な流れは同じです。
視診、触診、打診、聴診


さて、心臓ですが、見ると外からでも拍動しているのが分かる部分があります。
真ん中より左側の胸のとこです。
心臓が当たっているから見えるんです。
心尖拍動って言います。
触ってもよく分かります。

聴診では聞く場所は大きく4区分。
説明難しいから省略します(笑)
トット、トット、って聞こえたら正常。
音が増えていたり、弱くなっていたら異常。


ちなみに、この実習では裸な上半身が必要です。
グループの男の子みんなに服を脱いでもらって練習します。
医学教育では男の子の体を借りる場面が多いです。
ありがたや。

Apr 11, 2008

女性のキャリア

今日はイブニングセミナーのテーマが「女性のキャリア」というものでした。
女の人が医者として働いていくことについて。
結婚だって子育てだってあるし、ということも含めて。

とっても参考になって、かなり面白かったです。
先輩の女医さん2人のお話を聞いて、質問とかもしたり。


やっぱり女性がずっと医師として働いていくのは大変みたいですね。
特に、結婚とか出産とかしたりすると、大変なことは沢山あるみたいです。
でも、だからといって躊躇ったり、諦めたりしないで、やりたいことをやっていこうと思います。
なんて、私が言うと、「いや、はやたまは好きなことしてそうだから大丈夫だよ(笑)」なんて言われたりするけど。

でも、やっぱり頑張ろうって思う。
やりたい科に進んで、就職したい病院に就職して。
やっぱり結婚・子育ても出来たらいいなぁ。
仕事以外にだってやりたいことはいっぱいあるし、やりたいことは全部挑戦しよーって思う。それは当然学生時代も。
ま、今も毎日楽しくてしかたないですけどね(笑)

Apr 10, 2008

清潔操作

文字通り、きれいにすることです(笑)
例えば、手術をするとか、傷口を縫うとか、採血をするとか、なんでも。
医療行為はきちんときれいな状態で行わなければ患者さんを感染させてしまったり、逆に医療者が感染してしまったりするので、とっても大事です。

ちなみに、
滅菌=特殊な機械を用いて、「全ての」微生物を死滅させること。=無菌状態
消毒=消毒薬を用いて、「人体に有害な病原体の」量を減らし、害が無い程度にすること。≠無菌状態

人体は無菌状態にはなりえません。
そもそも、滅菌は高温で何分もであったり、有害なガスを用いるので人間には使えません。
消毒はいくらやっても菌を無くすことは無理です。
そもそも、人体には常在菌がいるので、皮膚の上は細菌だらけですし。


さて、今日やったことですが。

1.手洗い、standard precaution

手洗いは、きちんと手洗いが出来るかの確認です。
紫外線を当てると光る色素が入ったもので手を洗い(擦り付ける感じ?)、手の全体についていることを確認。
そして、手洗いをして、どこが残っているのかを確認し、今後手洗いをするときには気をつけましょうね、というもの。
私の場合は右手の小指の付け根の関節周りが残りやすいことが分かりました。

また、手のアルコール消毒の仕方も学びました。
1回量がけっこう多くて、こぼれそうでした(笑)


standard precautionとは、感染防御をすることです。自分を守ること、他の患者さんにうつさないこと、などが目的、、だったはず、確か。
キャップ、ゴーグル、マスク、ガウン、グローブ、が一応言われていますが、日常的に使われているのはマスクとガウン(エプロン)、グローブのような印象でした。

マスクは最近花粉症でよく使われているようなものの、医療版。
ワイヤーできちんと鼻のところを密着させ、プリーツを広げて使います(花粉症の人もぜひ参考に!意外と出来ない人も多いですよ!)
外したらもう二度と使いません。ある一定時間で変えましょう。

ガウン(エプロン)は腕まで覆う割烹着のようなものと、エプロンとがあります。
私の大学病院では、どんなに偉い先生でもみんな一緒でピンクのかわいいエプロンです(笑)

グローブはゴム手袋で、実験などでも付けるようなものです。
採血などの時でも付けるのが最近の基本だそうです。
今日はグローブをつけて採血の準備と片付けを学びました。
病院では針刺し事故を防止する為に捨て方も、ごみの分類も規定されています。
・鋭利な医療廃棄物      黄色いプラスチックのゴミ箱
・医療廃棄物          オレンジ色のゴミ箱(これの廃棄は1箱1万円?とかのお金がかかるらしです)
・プラスチックごみ(医療)   緑色のふくろ
・紙おむつ            黄色のふくろ
・一般可燃ごみ         赤い普通のゴミ箱
・一般不燃ごみ         青い普通のゴミ箱


2.手術時手洗い

手術室はより厳しくきれいにしなくてはなりません。ドラマとかでもよく見る、あの手洗いです。
石鹸で洗い、ブラシで爪周りを洗い、イソジンで手洗い×2回、アルコール消毒
というもので、けっこう時間もかかります。

手洗いも肘の上までですし、細かーく満遍なく、本当にきれーにします。
指先が一番きれいで、そこから遠のくにつれて不潔になる、という発想です。
例えば、洗い流す時も片手ずつでもう片方の手でこすってはいけません。
指先は常に上に向けておきます(水が腕・肘から指先に向かってたれたら汚いから)
よく見るドラマのあのポーズです。


3.手術着ガウンの着用

手術時手洗いが終わればいよいよ手術着の着用です。
これもまぁ、すごい。

絶対にきれいを保たなくてはならないため、細かいことが沢山あります。
そもそも、一人では着れません。看護婦さんに手伝ってもらわなくては無理なようになっています。
外側(患者さん側)のところは本当に一切触りません。

その途中で手袋もはめます。
これも、外側は清潔なので、素手ではつかめません。
いくら手洗い消毒しても人体は無菌状態にならないからです。

今日の一番大変だったのはこの滅菌手袋の着用でした。
ゴムではめるの大変だからついつい触ってしまうのですよ。。。


4.傷の縫合

今日は外来での縫合のレベルのものです。
手洗い→滅菌手袋をはめる→傷口の消毒をする→傷を縫う→片付け

なのですが、これはけっこう面白かったです☆
人工皮膚に入っている傷を、本物の針と糸・器具を使って縫いました。
ここでも清潔と不潔はきっちり分けています。

例えば、傷口の消毒はかならず中から外へ向かってです。
これは、外側の菌を傷口に運ばない為です。

よく手術や縫合で傷口以外を覆う布をかけていると思いますが、これには複数の意味がありますが、1つの意味合いは、きれいにするということです。
人体は無菌状態にはなりませんから、皮膚は菌が沢山です。
だから、滅菌されている清潔な布で関係ない所を覆うことで清潔にするんですね。


さて。
今日は本当に医学生らしい一日でした。
おかげで指が疲労困憊です(笑)

Apr 8, 2008

医療面接

今日寒いですよねー、軽く凍りそうです(泣)

さて、今日も総論です。
今日1番面白かったのは医療面接です。
医学部以外の人にはなんじゃそりゃ、って感じかもしれません。


医療面接とは。
端的に言えば患者さんとのコミュニケーションです。
人として当たり前といえば当たり前なこと。
そして、診断に必要なことを聞きます。


患者さんから必要な情報を聞き、かつきちんとした態度で。
後者はいいとしても、前者が難しかったです。
まだどんな情報が必要かが分かっていない、というのもありますが、何を聞けばいいのか分からないですもん。

前者の注意点は当たり前なことばっかりです。
・身だしなみは相手を受け入れるという自己表現。
・質問形式はOpenQuestion(自由に答えられる形式。今日はどうしましたか、とか。)を基本にする。
・共感的態度にしなさい。
・変な癖(ペンをカチカチするとか、貧乏ゆすりとか)は止めなさい。
とかとかとかとか。

流れとしては、
自己紹介や患者さんの確認、(世間話)
どうしたのかを聞き
現病歴(いつからですか、どんな感じですか、何かしましたか、などなどなどなど)
既往歴(今までの病気や手術など)
家族歴(家族に同じような病気の人はいますか?とか)
患者さんの背景(飲酒、喫煙、アレルギー、薬、などは当然ながら、場合によっては生活の変化なども)
などを聞きます。
最後には自分でまとめを言い、ということですね、と確認。


確か、こうな気が。何か抜けてるかもですが。。
必要なことを聞くのは難しかったです。
本物の模擬患者さん(訓練されている模擬患者さんっていう方々がいるんです)、患者さんの前に出たら緊張するだろうし、ますます難しいのだろうなぁ、と思います。
頑張ろーっと☆

Apr 7, 2008

学校再開

春休みが終わりました。
いよいよ5年が始動です。

今日は説明ばっかりでした。面白くなーい。
1番ためになったのは、医療システムに入るためのカードの支給(?)と、登録でした(笑)


うちの大学病院でも電子カルテが使われています。
症状から処置から検査から処方から、なんだって電子カルテ。
もちろん、高度の個人情報なので、誰でも見れるという訳にはいきません。
その医療システムに入るためのカードと指紋の登録を今日しました。

何がビックリって、指紋認証はマウスでやるんですよ。
だから、登録するのは右手の親指です。

普通そうなのでしょうか?
普段ローテクな生活している私はかなりビックリしました。


でも、いよいよ5年なんだなぁ、っていう実感はわきましたo(>_<)o
楽しみだなぁ♪

Apr 3, 2008

産婦人科見学

教授に気に入られてしまい、『病棟すごくキレイにしたから見においでよー』ということで友達と後輩と三人で見に行ってきました。

確かに、すっごくキレイにかわいくなってました。

<外来>
壁やドア、天井がかわいく素敵に模様替えされてました。
確かに、産婦人科って恥ずかしいし、不安とか恐怖心持って行くから、これはいいことじゃないかなって思います。
癒しのスペシャリスト(?)を入れたというだけあって、かなりホッとする空間でした。
私も今、整形外科で病院通いを続けている(経過観察とかではなくて、診断・治療のために)から、何となく分かる気がします。
私みたいに、命に差し障らないってことが分かってても不安とか恐怖ってありますからね。


<病棟>
まだ改革は途中とのこと。
それでも、垣間見れました。

例えば、LDR室とか。
ここは、陣痛が始まってから入る部屋で、普通のホテルみたいな感じを最終的には目指すみたいです。
ここで出産、その後回復1日までを過ごせるそう。
今までの無機質で冷たいな陣痛室、分娩室とは大違いで、びっくりしました。

また、不妊症の患者さんの検査室への入口と分娩室や陣痛室の入口は完全に分けるように改装してました。
当たり前といえばそうだけど、そういえば前は隣同士でした。
でも、それをまるっきり反対側に分けてました。

新生児室にはちょうど新生児の赤ちゃんがいて、すごくかわいかったです*>_<*
改めて、赤ちゃん・子供の医療に関わりたいと思いました。

それにしても。
確かに、小児科・産科に興味はあるけども。
先生の勧誘もすごかったです(笑)
でも、CCLで病棟を回るのが楽しみになってきました(^−^)v

Apr 1, 2008

小児科クリニック見学

後輩のご両親が小児科医で、クリニックを開業しているということで、見学させてもらいに行きました☆

私自身は小児科には予防接種でなんどか行った以外はいつも耳鼻科に行く耳鼻科っ子だったので、面白かったです。
先生(お父さん)とっても優しくて、いい方でしたし、本当にお願いして行ってよかったなって思いました。
小児科は大変だっていうことが少し実感も沸きましたし。
あやしながら診察。しゃべらないからどこの具合が悪いのかもよく分からない。
そんな小さな子供から、大人とたいして変わらない中学生まで。

お腹だろうが、頭だろうが、風邪だろうが、皮膚だろうが、神経内科的疾患だろうが。
頭では分かってたけど、実際に見てみて、全部診るってすごいと改めて驚きました。
私、出来るようになるかなぁ。。


大学病院とクリニックとまた違うだろうけど、小児科は大変だろうけど楽しそうです。
私にあってそう(^−^)


鼓音も聞けたし、血液検査見れたし、脳波も見れたし。
今日はたまたま患者さんが少なかったそうですが、次に向かういいステップとなりました。
医者って奥深いわぁ。


それにしても。
保育園で見るような子供が不安そうな顔で現れると、あやしたくなる私。職業病かな(笑)

Mar 20, 2008

薬局のお仕事ご紹介 その2

「入力」された処方箋は調剤室に入ってきます。
薬局で見かける、薬の入った小さな引き出しが沢山沢山並んでいるところです。

そこで、1人の患者さんに一つずつ籠というかバットというかトレーが用意されます。
その中に、
1。調剤した薬
2。薬袋、薬情、お薬手帳に貼るシール
3。紙の薬歴の薬局の場合は薬歴も
を入れていき、全部揃えば完成です。


<薬袋とは>
薬を入れる袋のこと。
最近では、患者さんのお名前、飲み方や日数、薬の名前と写真を印刷している薬局がほとんどです。

<薬情とは>
お薬の説明を書いた紙のこと。
何に効く薬なのか、とかを写真入りで書いてあるタイプが多いかな。
説明文はいくつかある中から選んだり、パソコンに言葉を予め登録しておいたりです。
なるほどなぁ、と思ったのは抗がん剤でした。
「悪い細胞が増えすぎないようにするお薬です」と。
まぁ、そりゃそうだけど、なんというかなんというか。



さて。調剤室に入ってきた処方箋を手にした時から薬剤師さんの仕事が始まります。
☆をつけたお仕事はpickingと呼ばれていて、私たち調剤補助がやっても問題ない業務です。

☆錠剤なら。
以前書いたようなことを気にしつつ正しい数の錠剤を集めます。
0.5錠なら半分に割ったりもします。(希望しない場合はしません。)

軟膏なら。
☆5gチューブなどがある場合はそれで集めてきます。
☆たまに、500gの大きなボトルで買っているものがあって、そういう場合は「○○g入る容器」というのがあるので、その容器に詰めます。
複数種類の軟膏を混ぜ合わせる場合は、その重さ通りに軟膏を測って、軟膏板と呼ばれる板の上でへらを用いて混ぜ合わせます。陶器みたいなつるつるの表面の板です。
均一に混ざると混ぜている感触が変わるから面白いよ。

粉薬なら。
天秤で総量を測って、それを分包機で1回分ずつに分けて包みます。
粉薬はどれも似たような色だったりにおいだったりするので、確かにそれだ、という確認が必要です。
粉薬が入っているボトルにはバーコードが付いていて、天秤のバーコードリーダーでピッ!っと読み込んで、何を何グラム計ったのかが記録に残ります。
後で確認する人はボトルとその記録と実際に出来上がってきた薬を見て確認する訳です。

シロップなら。
こちらは粉薬と比べれば種類は少ないですね。
メスシリンダーできっちり測って、容器に入れます。
これもボトルを一緒にかごに入れて確認を取ります。

☆漢方やシップなら。
それぞれ何グラムかずつ、または何枚かずつ入っているパックになっているので、それを持ってきます。
たまに先生は「××シップ6枚入り1包」のつもりで6枚入り1枚って書いてきて、大爆笑します(笑)

☆目薬なら。
ご存知の通り、あの小さなボトルになっているので、それを集めてきます。
ものによってはとっても似たような名前だから嫌。。


というようにして薬を調剤します。
それを次の人が確認をします。正しい数かな?正しい薬かな?入力は間違っていないかな?など。
複数の人の目を介することで、少しでも間違いを減らします。
ちなみに、調剤補助はここでも上で☆をつけたものの確認のみです。

先生の字が汚すぎて読めない、処方内容がおかしい、患者さんが他に飲んでいる薬との飲み合わせが悪い、この後発品は置いてないけどこっちならある、患者さんが言っていることと処方箋が合わない、
などなど、処方箋についての疑問は病院に問い合わせをします(疑義照会)。
先生によって、とってもwelcomeな雰囲気の場合と、何で電話してきたっ、っていう場合とがあって、後者の場合だと、そばで話を聞いている私まで恥ずかしくなってしまいます。。
そんな医者にはならないで下さいね。

さて、そんな風にして「トレー」の中身が揃っていきます。
次回は揃ってから後の流れを書いてみたいと思います!

Mar 17, 2008

関節内注射

今日は人生初の関節内注射を受けてきました。
というのも、先日受けたMRI検査で右手の痛みの原因を特定出来なかったので。


<関節内注射とは>
文字通り、関節に注射針を刺して、関節内に注射することです。

関節は骨と骨が軟骨を挟んで隣り合っています。
例えば、膝のこの軟骨が加齢で擦り減れば歩くと膝が痛かったりする訳です。

そして、この骨の端と軟骨を包む膜があって、中は液体が入っています。
発想としては、ちょっと違うけど、まぁ胎児みたいなものです。
動いた時に痛くないように、それから衝撃から守る為に。

関節内注射は、皮膚の上から膜の中まで針を入れて、中に注射をします。
もちろん、闇雲に刺すわけにはいきません。X線透視下(レントゲンの動画みたいな感じ。現在の状態を見れるので、動かしながら見れる。)で正確に関節の中に刺していきます。そして、確実に関節の中に薬を入れます。

今日の私の場合は、
1。キシロカイン
局所麻酔薬。歯医者さんとかで使うような類。痛みの神経をブロックします。
2。リンデロン
弱めのステロイド。炎症を治します。
を混合したものを1ml用意して、入るだけいれました。

これで痛みが止まれば、痛みの原因は関節内にあるということです。

でも、注射したけど痛いんだよね;;
関節外に原因がありそうです。


話違いますが、私、注射なんて予防注射以外受けてないのです。
採血とかはあるけど、それ以外はなかったんです。
それが突然、関節内注射でしょ、半泣きでした。
お医者さんに「え、泣いてる?!」と言われました(笑)
だって怖かったんだもん。
私でこれだもん、小児科はもっとだよね、と思いました。
いや、私が慣れなさすぎなのでしょうかねぇ(笑)

あ、注射自体はチクっとして、その後圧力を感じる(薬を入れるから)けど、何の問題ないですよ!受けることがある場合でもご心配なく!

Mar 15, 2008

久々の英語

今日は英語の授業を一年ぶりくらい?に受けました。
丸一日英語の授業を受けたのですが、こんなに英語に浸ったのは久しぶりです。
あまりの懐かしさに感動しました(笑)

医学英語とかではなく、普通のTOEFLのセミナーだったんです。
TOEFLを受ける予定は全然無いんですが、最近英語やってないなぁって思って行ってみました。
読み書き聞き話し、と一通りやってきて、英語力のあまりの低下っぷりに愕然としました。
いや、というよりも、英語的な組立方は前より身についてるのに、あまりの語彙力低下で言葉が出てこない。

まずいですね。
英語頑張りましょう。
なんでも、臨床的な症例の検討会(in English?)が土曜日にあるとかないとか、なんだか今日会った友達が言っていたので、今度行ってみようかなぁなどと思いました。


<Reading>
今日は単語チェックと、どうやってReading力を身につけるか、というお話でした。
この、単語チェックでかなり引っかかりまして………。
最近英語に触れていないということ+普段は文脈で知らない単語も読んでしまっているので、単語だけだと全然分からなかったです。

TOEFLの単語は、各科目に出てくるような、プチ専門用語を知っておくことがポイントだそうです。
例えば、歴史とか科学とか政治とかとかとか。


<Listening>
うーん。Listening力はそんなに落ちてない、と思う。多分。
相変わらずの得点分野です☆今日やった問題も全部満点♪

Listeningはきちんとメモを取りながら聞くこと、とのことでした。
私はいつもKeyWord方式で聞いたことをつらつらと書いていたのですが、それよりもOutlineを意識した書き方をしましょうとのこと。
Intorduction→Body→Conclusion
それぞれの中でTopic Sentence→Detailという順。
それを意識したメモを心がけます。


<Speaking>
その昔は得意な分野でした。今も、言いたいことも言いたい順番も分かるんだけど、それをいざしゃべろうと思うと言葉が出てこなくて焦りました。
最後の方ではちゃんとしゃべれたからいいけど。
例えば、「癒し」って言いたくって、healingが和製英語なのか、正しい英語なのかで迷ってみたり。
基本的にはWritingと同じような組み立てをすればOKなんですがね。

例えば。「自分の故郷で変えたいことをあげなさい」という問題だったら。
15secで考えをまとめて、45secしゃべります。
・何を変えたいのかを言う。
・その理由を言う。
という、基本的な構造のままをしゃべればOK。
これが、意外と時間が足りなかった;;


<Writing>
これもまぁまぁの得点源ですかねぇ。
2年生の頃はほとんどの題材では6段階評価で5以上を取ってたから。
今日試しに書いたものも5をもらえていたので、多分落ちていないはず。
ただし、単語が不足しているため、どうしても同じ単語の繰り返しになってしまいがちなのが難点でした。

英語というのは、同じ言葉の繰り返しを嫌います。
だから、同じ意味の違う単語や言い回しに変えなくてはいけないんです。
その為には語彙力をつけないといけません。

また、とっても大事なのは文章構成力。
Introduction→Body→Conclusionと書きます。
Listeningのところでも書いたようなOutlineを意識して、きちんと書ければ点数は高く付きます。



さーて。
英語も大事だけど、他も大事。
やりたいことが多くて困ってしまいます(>_<)

Mar 8, 2008

薬局のお仕事ご紹介

薬局でどんな仕事がなされているのか。
せっかくなのでご紹介しましょう☆

<1。処方箋が持ち込まれる >

処方の内容全てをコンピュータに「入力」します。
多くの薬局では事務さんがやってくれます。

 ・何の薬を
 ・一日どれくらいの量を
 ・どんな飲み方で
 ・何日分
ということ。プラス、
 ・病院名、医者名
 ・何日に処方されたものか
など、処方箋に書かれたこと全てです。
この情報を元に調剤点数が計算され、金額が算定されます。
入力と同時に、紙薬歴を使う薬局の場合は、事務さんが薬歴を探し出して準備をします。
病院のカルテ同様、電子薬歴というものもありますが、それはPCで簡単に


ちなみに、頓服と通常内服では点数が違ったり、一包化は分割では点数がプラスされたりと、細かく点数は決まってます。

<注>
頓服
=痛いとき、かゆい時、などの不定期な飲み方

一包化
=薬をヒートから出し、飲み方別に包むこと。 粉薬を包んであるビニールのあれですね。 それで、朝と昼と夜と、と分けて機械で包みます。 高齢者などではよくあります。

分割
=0.5錠などの場合、薬をヒートのまま出して本人が飲むときに割るって場合もあれば、割って分包(粉薬と同じ、ビニールに入るやつ)って場合も。


今はほとんどの処方箋が印刷です。
でも、たまに処方箋が手書きな先生もいます。
それがさぁ。字がとーーーっても雑だったり汚かったり、とてもじゃないけど判別できない先生も少なくない。
あまりに読めない場合は、薬剤師さんが病院に問い合わせ(疑義照会)をします。そして、そういう先生に限って、「何?用が無いならかけてこないでくれる?忙しいんだから。」みたいな嫌ーな高圧的な態度らしいです;;;
用が無ければ電話しないからさぁ。先生の字が汚すぎて読めないからだからさぁ。
医者を目指す身としては効いていて恥ずかしい限りです。

医者を目指すみなさんは将来そんな態度はしないでね。
私も気をつけます。


次回は入力を終えた処方箋の行方についてを書こうかと思います☆

Mar 2, 2008

小児科・産婦人科

昨日今日と、各科や基礎の先生方と学生との合宿がありました。
将来についても沢山聞くことができたし、ちょっと希望をもてました。

将来の自分の道などについて考えるとき、QOML(Quality of My Life)を大事にしたいという人が増えているみたいです。


Quality of Life。生活の質のこと。
例えば医療の現場で一番分かりやすい例で言えば、治療によって自分の生活の質が落ちてしまうことをやめ、生活の質を大切にすること。
(例えば、癌の末期で、癌自体が治る見込みは無い場合。抗がん剤によるつらい副作用などにより、最後の何ヶ月かを辛く過ごすのではなく、痛みを取る治療のみをして、余命をやりたいことをやり生活の質を重要だと位置づけていくこと。)

それとは逆の考え方も当然ながらあります。
<SOLとは>
Sanctity of Life。生命の尊厳のこと。
人間の命はそのもの自体が尊いという考え方。例えば、上の例で言えば、生きていること自体が尊いのであり、抗がん剤を最後の最後まで用いて、少しでも余命を長く生きようという考え方。

今回話題になったQOMLとは、QOLをもじったもの。
医師の生活の質、自分の生活の質を大切にするってこと。
もちろん、患者を診るのは大事だし、やりたいもあるし、できる限りのことはやらなくてはいけない。
だけど、それで過労死したり、自分の時間を全く持てない、なんていうことはあんまりよくないっていう考え方。

私にとってはけっこう良いことだと思う。
だって、自分の私生活も楽しみつつちゃんと働いていきたいじゃない。
そして、私が今興味がある「産科から小児科にかけて」というのは忙しくて大変だ!大変だ!時間は全然ない!というイメージが強いと思うのですが、確かに忙しいけど自分の生活がないということはない、ということです。意外ですねー。




さらに。
小児科と産婦人科は現在大幅な改革中なんだとか。
だって、うちの大学ひどかったもの。働きたくないって思うくらい。
だけど、教授が1年~2年前にそれぞれ変わっていて、かなり違う。
教授自身も考え方がいいし、改革してるし。

だから、今度病棟を見せてもらうことにしました(^-^)
小児科と産科の教授には顔と名前をかなり売れました(笑)
私の名前、少しだけ珍しいし、きっとちゃんと覚えてもらえるでしょう☆


それにしても、考え方は人それぞれですねぇ。
留学もそうだし、働く先もそう、結婚もそう。
面白いって思いました。

私はどうやって生きていくんだろうなぁ。

Mar 1, 2008

聴診器

聴診器の購入申込書をもらいました。
4月から使い始めるので。

それを見てびっくり。
聴診器って高いんですね。


聴診器には沢山の種類があるみたいです。
性能・機能、大きさ、用途。
値段も10万近いものから1万くらいのものまで。

ただし、1万のものは、『ナース用』となっていました。
ナースとドクターでは何か大きく違うのでしょうか??
ドクターの方が診断をするにあたって、しっかりと音が聞こえないとダメな気はしますが…??

また、部品も売ってるんです。
3万6千円の聴診器のチューブが2万5千円でした。
音を伝える部分だから大事ってことでしょうか?
単なるゴムだと侮っていたら、違うみたいです。

今回実習向けに奨められていたのは、
1。成人・小児に使えて音の聞こえもよいもの。(2万5千円くらい。定価は3万6千円くらい)
2。成人に使うスタンダードなもの。(1万くらい。定価1万5千円くらい。)

の2種類でした。
1を買おうかとは思ってますが、それにしても出費ですねぇ。
医者になるにあたっての道具達は全部でいくらかかるのでしょうねぇ?

ちなみに、3ヶ月後には血圧測定は出来るようになっているはずです。
基本的な身体所見の取り方(例えば腹部なら、音を聞いたり、押したり離したり叩いたりして痛みがあるかをみたり、ってことです。)は出来るようになっていないとマズイので。

4ヶ月後には採血ができるようになっているらしいです。
本当でしょうか?

医者になっていくステップを進む気がして、楽しみのような怖いような焦るような。

Feb 28, 2008

MRI

今日は人生初のMRI検査でした。
あ、施行する側ではなく、受ける側です。

私は今回右手だけの撮影だったのですが、いやぁ、患者さんは大変ですね。
ちなみに、今回は自分の大学病院ではなく、東京駅の方にある、検査専門のクリニックに行ってきました。
なんでも、手をより細かく見れるそうです。

検査専門の所に行くのも初めてで、なかなか面白いと思いました。
だって、CTとかMRIとか、そういう検査ばっかりなんだもん。
全然病院っぽくない!なんといえば伝わるかなぁ。
町の歯医者さんな感じでしょうかねぇ?


さて。今回のMRI検査はこんな感じで進みました。

1.着替える
磁気を使うので、金属は厳禁です。
スカートのファスナーとかもダメらしく、アクセサリーは当然のことながら矯正のリテーナーもブラも外して、検査着(?というのでしょうか?よく患者さんが着ているあれです)に着替えます。

2.問診
放射線科のお医者さんの問診がありました。
どうしたのか、いつからか、などなど。撮影方法(どう手を置くかとか?)も考えてました。

3.撮影
今回は右手のみなので、うつぶせで撮影しました。右手を上げて、撮影をする機械を手の周りにつけて、動かないように錘も乗せて固定。
そして、ヘッドフォン(音が大きいから?)を付けられて、大きな土管みたいな(?)MRI機械の中へ。

所要時間は30分ちょっとくらいでした。右手だけでだよ?!全身撮る人はどうするのさ?!右手をそれだけ細かく撮影したということなのでしょうか???

いろんな種類の大きな音が断続的に聞こえてきてて、大きな音がしていないときでも中くらいの音でトントントントンって穏やかな音がしていました。
私はうつぶせだったから、前を見れば土管の先(?)の室内が見えてるし、そんなに怖くは無かったです。
でも、それでも大きな音がするたびに、突然だから、思わずビクッとしてしまいました(笑)撮影箇所は動かしては絶対にダメです。MRIは動きに弱いんです。だからヒヤヒヤしてしまいました。

確かに、閉所恐怖症の人は辛いかもですね。
私は恐怖症までは行かないけど、閉所は苦手です。嫌です。
だから、うつぶせで良かったと心から思いました。



この結果は私の主治医の大学病院の先生の元へ送られるそうです。
検査結果とか治療はいつものお医者さんがする訳です。
本当にここのクリニックは検査を請け負うだけ。
より細かい検査が必要な昨今。『検査を請け負って、その画像を診断して、送り返す』ということだけのお仕事が成り立つんですねぇ。

Feb 27, 2008

薬局

今日はものすごーい久しぶりに平日に薬局に行った。
『不謹慎な!』と誤解されて怒られることを覚悟で言うと、土曜に来る患者さんと違う患者さんだから面白い。
『あー、こういう病気にはこの薬なんだなぁ』っていうのもさることながら、患者さん一人一人が言っていくことを聞く・見ると勉強になるから。


いろんな病院(大学病院、地域の病院、クリニックなど)のいろんな科の処方箋が来る。
そんな中、今日はとある処方箋と薬歴(薬局、薬剤師のカルテみたいなもの。調剤・投薬の記録)にはっとした。


クローン病の患者さん。

<クローン病とは>
分かりやすく言えば、腸の内側が炎症を起こして潰瘍が出来て、ただれているような状態。
原因は不明で、他に全身に症状が起こりうる。
お腹が痛かったり、下痢がひどかったり、というのも症状の典型。


クローン病は1年前、4年になったばかりの時に消化器の授業で習った。
テストの時には、キーワードを覚えた。(非連続性。敷石像。非乾酪性類上皮細胞肉芽腫。などなど)
ペーパーの上だったことが今、目の前で現実になっている。

多分、他の人から言えば、何当たり前なことを、って呆れられる・叱られることなんだとは思う。
私もそれは頭では分かってる。

だけど少し実感したというかなんというか。
紙の上じゃなくて現実に苦しんでる患者さんがいる。
紙の上の知識は必要だけど。
紙の上の知識から抜け出した一歩が必要。