今日は頭部CTとかMRIの画像の見かたを習いました。
頭部CT,MRIに限らず、どんな検査・画像診断でも基本的な手順は同じです。
1.どんな所見があるのか
正常と比べたときに、どこがどう違っているのかを言う。
例えばこんな感じ。
「右の側頭部の頭蓋骨直下に凸レンズ型の高吸収域が見られます。」
「左の側頭葉にT2強調画像で高信号、T1強調画像で低信号、造影でring enhancedな部分が見られます。右への正中偏位も見られます。」
ちなみに、これらはこんな意味です。
「右の頭の横の部分の骨のすぐ内側のところに、凸レンズ型の白い部分があります。」
「左の脳の中に、T2強調画像という撮影条件では白く、T1強調画像という撮影条件では黒く、造影剤を用いた場合は周囲だけが白く造影されて中央は黒いままなものがあります。左脳と右脳の境目が真ん中ではなく、右寄りになってます。」
2.それが何を意味するのかの解釈
例えば、上の例で言えば。
出血だと思う。CTでその色でそのように写っているのは血だよね。 っていう判断。
脳腫瘍かなぁ。脳の中に出来てるし、その色合いで写るのって神経膠腫かなぁ。かなり大きいし、脳を押してるなぁ。 っていう判断。
3.診断を導き出す
まぁ、今日は画像だけですが、本当なら患者さんがいる訳で。
患者さんの症状や所見から考えても、これかな、という病名を導き出す。
上の例で言えば。
「急性硬膜外血腫だと思われます」
「神経膠腫(←あ、この病名は自信ないかも。。)だと思われます」
ってこと。
画像だけで判断できる病気も少なくはないけど、それにしても白黒の世界だから、慣れないとむずかしいなぁって思います。
「変!正常じゃない!おかしい!」
って思ったとしても、それをどう説明していいかも分からないし、だからなんなんだ、というところまで持っていく知識もまだそんなにないし。。
まぁ、気長に頑張っていきませう。
No comments:
Post a Comment