Dec 21, 2009
感染症
今はやりのインフルエンザに始まり、肺炎、脳炎、食中毒などなど。
それらの原因は様々な細菌、真菌(かび)、ウイルスなどです。
私は昔から虫の類が大嫌い。
大好きだった生物でも、虫の話の部分は全く勉強せず、記録的にひっどい点数を取った記憶が。。
そんな私は、未だにやっぱりバイ菌のお勉強は苦手です。
クラークシップ中(病棟実習)も、何度もつっかかった部分です。
例えば、患者さんが発熱したとしましょう。
なんで発熱したのか。
いろんな原因が考えられると思いますが、一番最初に上がってくるのは感染症。
どこの感染なのか?原因菌は何が疑わしいのか?何の薬を使うのか?
どこの感染か、はいいですよね。
その患者さんの背景や症状から考えれば、疑わしい部位は私でも考えられます。
原因菌は何が疑わしいのか、もまぁなんとか。
場所と状態から、何の菌が一番疑わしいか、というのは推定できます。
私にとっての一番の問題は、何の薬を使うのか、です。
とりあえず、疑わしい場所の検体(血液なり、尿なり、痰なり)を提出し、染色と培養をオーダーします。
培養、というのはシャーレ(栄養が入ってる寒天が入っている菌を繁殖させる丸い器)で菌を繁殖させて、何なのかを特定する検査です。
さらに、なんの薬に感受性があるのか(どの薬なら効くのか、どの薬には耐性があるのか)という検査もします。
が。
培養というのは時間がかかる検査です。
なんせ、菌を繁殖させますから。
そこで、たいていは染色の検査の結果だけその場でもらってきます。
要するに、血液なり痰なりを染めることでバイ菌を染めてみて、染まり具合(グラム染色なら、紫に染まるのが陽性、染まらなくて赤くなるのが陰性)や形から、どういう菌が疑わしいのかを推理するのです。
自分で疑わしいと考えていた菌と染色の結果から、抗菌薬の投与を始めます。培養の結果は待ちません。
が。
何の薬を使うかは私にはうまく決められません。
疑わしい菌が属するグループ(グラム陽性球菌、とか)によって、ある程度薬を絞り(そこを覚えるのがまた苦手)、脳だったらこれ、尿路だったらこれ、とか何だと思います。
でも、苦手。
そうも言っていられないから、勉強しなくちゃなぁ。。。
そもそも、嫌いなムシの話ですから、ムシの名前の種類もどうもね。。。
May 26, 2008
薬理学
濃度計算の実習もしました。
薬って血液の中の濃度が大事なんです。
例えば、口から薬を飲んだとしましょう。
胃とか腸で溶けて吸収されます。
胃とか腸の血管は肝臓に行くので、薬は肝臓に行きます。
そこで代謝を受ける(分解されたり、何かを付けられたりして、ちょっと違う物質になる)ものもいます。
ともかく、こうして薬は血液に乗ります。
そして、全身に運ばれて活躍します。
たまに、変なことをして副作用を出すものもいますけど。。
で、最終的には腎臓から体の外に排出されます。
血液中の濃度が低かったらダメ。
なのは何となく分かると思います。
だって、効かないですから。
でも、高くてもダメなんです。
体に悪いことをするのばっかりになってきちゃうから。
では、どういう時に高くなるのか。
1。沢山飲み過ぎた時
入る量が沢山になるので、濃度が高くなります。
2。腎臓の機能が悪い時
排出が間に合わなくなっちゃうんです。
などの場合では高くなりやすいです。
高齢者になってくると腎臓とか肝臓とか、いろんな臓器の機能が落ちてきちゃうから、要注意ですね。
あ、若い人でも『早く治したいから』なんて倍量飲んだりしたらダメですよ!
Mar 20, 2008
薬局のお仕事ご紹介 その2
薬局で見かける、薬の入った小さな引き出しが沢山沢山並んでいるところです。
そこで、1人の患者さんに一つずつ籠というかバットというかトレーが用意されます。
その中に、
1。調剤した薬
2。薬袋、薬情、お薬手帳に貼るシール
3。紙の薬歴の薬局の場合は薬歴も
を入れていき、全部揃えば完成です。
<薬袋とは>
薬を入れる袋のこと。
最近では、患者さんのお名前、飲み方や日数、薬の名前と写真を印刷している薬局がほとんどです。
<薬情とは>
お薬の説明を書いた紙のこと。
何に効く薬なのか、とかを写真入りで書いてあるタイプが多いかな。
説明文はいくつかある中から選んだり、パソコンに言葉を予め登録しておいたりです。
なるほどなぁ、と思ったのは抗がん剤でした。
「悪い細胞が増えすぎないようにするお薬です」と。
まぁ、そりゃそうだけど、なんというかなんというか。
さて。調剤室に入ってきた処方箋を手にした時から薬剤師さんの仕事が始まります。
☆をつけたお仕事はpickingと呼ばれていて、私たち調剤補助がやっても問題ない業務です。
☆錠剤なら。
以前書いたようなことを気にしつつ正しい数の錠剤を集めます。
0.5錠なら半分に割ったりもします。(希望しない場合はしません。)
軟膏なら。
☆5gチューブなどがある場合はそれで集めてきます。
☆たまに、500gの大きなボトルで買っているものがあって、そういう場合は「○○g入る容器」というのがあるので、その容器に詰めます。
複数種類の軟膏を混ぜ合わせる場合は、その重さ通りに軟膏を測って、軟膏板と呼ばれる板の上でへらを用いて混ぜ合わせます。陶器みたいなつるつるの表面の板です。
均一に混ざると混ぜている感触が変わるから面白いよ。
粉薬なら。
天秤で総量を測って、それを分包機で1回分ずつに分けて包みます。
粉薬はどれも似たような色だったりにおいだったりするので、確かにそれだ、という確認が必要です。
粉薬が入っているボトルにはバーコードが付いていて、天秤のバーコードリーダーでピッ!っと読み込んで、何を何グラム計ったのかが記録に残ります。
後で確認する人はボトルとその記録と実際に出来上がってきた薬を見て確認する訳です。
シロップなら。
こちらは粉薬と比べれば種類は少ないですね。
メスシリンダーできっちり測って、容器に入れます。
これもボトルを一緒にかごに入れて確認を取ります。
☆漢方やシップなら。
それぞれ何グラムかずつ、または何枚かずつ入っているパックになっているので、それを持ってきます。
たまに先生は「××シップ6枚入り1包」のつもりで6枚入り1枚って書いてきて、大爆笑します(笑)
☆目薬なら。
ご存知の通り、あの小さなボトルになっているので、それを集めてきます。
ものによってはとっても似たような名前だから嫌。。
というようにして薬を調剤します。
それを次の人が確認をします。正しい数かな?正しい薬かな?入力は間違っていないかな?など。
複数の人の目を介することで、少しでも間違いを減らします。
ちなみに、調剤補助はここでも上で☆をつけたものの確認のみです。
先生の字が汚すぎて読めない、処方内容がおかしい、患者さんが他に飲んでいる薬との飲み合わせが悪い、この後発品は置いてないけどこっちならある、患者さんが言っていることと処方箋が合わない、
などなど、処方箋についての疑問は病院に問い合わせをします(疑義照会)。
先生によって、とってもwelcomeな雰囲気の場合と、何で電話してきたっ、っていう場合とがあって、後者の場合だと、そばで話を聞いている私まで恥ずかしくなってしまいます。。
そんな医者にはならないで下さいね。
さて、そんな風にして「トレー」の中身が揃っていきます。
次回は揃ってから後の流れを書いてみたいと思います!
Mar 8, 2008
薬局のお仕事ご紹介
せっかくなのでご紹介しましょう☆
<1。処方箋が持ち込まれる >
処方の内容全てをコンピュータに「入力」します。
多くの薬局では事務さんがやってくれます。
・何の薬を
・一日どれくらいの量を
・どんな飲み方で
・何日分
ということ。プラス、
・病院名、医者名
・何日に処方されたものか
など、処方箋に書かれたこと全てです。
この情報を元に調剤点数が計算され、金額が算定されます。
入力と同時に、紙薬歴を使う薬局の場合は、事務さんが薬歴を探し出して準備をします。
病院のカルテ同様、電子薬歴というものもありますが、それはPCで簡単に
ちなみに、頓服と通常内服では点数が違ったり、一包化は分割では点数がプラスされたりと、細かく点数は決まってます。
<注>
頓服
=痛いとき、かゆい時、などの不定期な飲み方
一包化
=薬をヒートから出し、飲み方別に包むこと。 粉薬を包んであるビニールのあれですね。 それで、朝と昼と夜と、と分けて機械で包みます。 高齢者などではよくあります。
分割
=0.5錠などの場合、薬をヒートのまま出して本人が飲むときに割るって場合もあれば、割って分包(粉薬と同じ、ビニールに入るやつ)って場合も。
今はほとんどの処方箋が印刷です。
でも、たまに処方箋が手書きな先生もいます。
それがさぁ。字がとーーーっても雑だったり汚かったり、とてもじゃないけど判別できない先生も少なくない。
あまりに読めない場合は、薬剤師さんが病院に問い合わせ(疑義照会)をします。そして、そういう先生に限って、「何?用が無いならかけてこないでくれる?忙しいんだから。」みたいな嫌ーな高圧的な態度らしいです;;;
用が無ければ電話しないからさぁ。先生の字が汚すぎて読めないからだからさぁ。
医者を目指す身としては効いていて恥ずかしい限りです。
医者を目指すみなさんは将来そんな態度はしないでね。
私も気をつけます。
次回は入力を終えた処方箋の行方についてを書こうかと思います☆
Feb 27, 2008
薬局
『不謹慎な!』と誤解されて怒られることを覚悟で言うと、土曜に来る患者さんと違う患者さんだから面白い。
『あー、こういう病気にはこの薬なんだなぁ』っていうのもさることながら、患者さん一人一人が言っていくことを聞く・見ると勉強になるから。
いろんな病院(大学病院、地域の病院、クリニックなど)のいろんな科の処方箋が来る。
そんな中、今日はとある処方箋と薬歴(薬局、薬剤師のカルテみたいなもの。調剤・投薬の記録)にはっとした。
クローン病の患者さん。
<クローン病とは>
分かりやすく言えば、腸の内側が炎症を起こして潰瘍が出来て、ただれているような状態。
原因は不明で、他に全身に症状が起こりうる。
お腹が痛かったり、下痢がひどかったり、というのも症状の典型。
クローン病は1年前、4年になったばかりの時に消化器の授業で習った。
テストの時には、キーワードを覚えた。(非連続性。敷石像。非乾酪性類上皮細胞肉芽腫。などなど)
ペーパーの上だったことが今、目の前で現実になっている。
多分、他の人から言えば、何当たり前なことを、って呆れられる・叱られることなんだとは思う。
私もそれは頭では分かってる。
だけど少し実感したというかなんというか。
紙の上じゃなくて現実に苦しんでる患者さんがいる。
紙の上の知識は必要だけど。
紙の上の知識から抜け出した一歩が必要。
Jan 19, 2008
薬
調剤薬局というのは、病院でもらった処方箋を持っていく薬局のことです。
化粧品とか絆創膏を買う薬局とは別です。
ちなみに、そういう薬局で売っている薬(風邪薬痛み止めなど、薬ならなんでも)はOTC薬と言います。
Over the counterの略です。多分、確かね(笑)
調剤補助は1年の頃からやっていて、引っ越しても1時間くらい通って続けているので、かなり長く続いているバイトです。
『将来どこかで役に立つかもしれない。化学・薬理が苦手な私だから、少しは薬に触れる機会を持っていた方がいいかもしれない。』
そんなことを思って、「医学生ではダメですか?バイト募集していませんか?」とその時には募集が出ていなかったのに頼みこんで始めたバイトです。
当然(?)あとのバイト(現在あと4人)はみんな薬学生です。
学生も、薬剤師さんも、事務さんも、みんな優しくて働きやすい環境です。
調剤で私が気をつけている(ひいては、医師になった時に処方で気をつけなくてはいけないことですかねぇ?)ことは大きく4つです。
①薬の名前
当たり前と言えば当たり前だけど、大事。
お医者さんにかかれば分かると思いますが、薬は漢方薬を除けばほぼ全てがカタカナです。
いくら50音あるとは言え、薬の名前は何の薬かも気にして命名するので、どうしてもみんな似通っているんですよね。
さらには、ODやRやらCAやらLAやら、後ろにちょっと付くと違ってしまうんです。
(例えば、ODや口腔崩壊錠、つまり水が無くても飲める薬ってことですし。Rはresistant、つまり抗生物質と一緒に飲んでも死なないってことです。)
でも、全然違う薬になってしまうので気は抜けません。
ついでに、最近は後発品というものもあるので、先発品を処方するのか後発品を選ぶのかも注意しなくてはならないので、大変です。
ちなみに、これだけ長く続ければ、さすがの私でも薬の名前(と薬効(=何の薬か)も)はだいぶ覚えました♪
私のお世話になっている薬局は地域の薬局です。
近所の開業医のお医者さん(内科、整形外科、耳鼻科、皮膚科、眼科、精神科、小児科などなど)に加え、大学病院の処方箋を自宅近くまで持って帰ってくる患者さんがいるので、全部で2-3000種類の薬があるそうです。
もちろん、私が覚えているのはその中でもよく出るもの(さらには、先発品)がメインですが。
②規格
つまり、1錠に薬がどれくらい含まれているかということです。
薬は、あれ全部が有効成分(痛み止めなら、痛みに効き目のあるもののこと)な訳ではありません。
1錠にどれくらい含まれているかは薬によって違います。
また、多くの薬は同じ名前でも2種類以上あります。
子供は量が少ないし、症状によっても量は違いますし。
例えば、アレルギーの薬のアレロックには5mgと2.5mgがあります。
これを間違えると、多くなってしまったり少なくなってしまったりするので大事です。
③処方量と飲み方
処方箋には、一日に飲む合計量、それを何回に分けて飲むのか、という風に書いてあります。
例えば、『3錠 分3』とは1日3回、1回1錠飲むって意味です。
さらに、毎食後とか就寝前とか、そういう細かい飲み方の指示が付きます。
実は、医者はけっこうコレを間違えて処方箋を書いてきます(笑)
私も将来は要注意ですね。
④日数
何日分の処方なのかってことですね。
まぁ、当然これを間違えれば、全体の量が変わってくるので。
薬が何種類かある時に、ものによって日数が違う場合もあったりするので、これも要注意です。
また、新しい薬には処方日数の制限があったりもするので、ちょっとだけ注意します。
まだまだ間違いも多いし、知らない薬が沢山沢山沢山あるけど、楽しんでバイトを続けて行きたいと思います。
5年生からは、病棟で知っている薬を見かけることもあるかもしれない、って思うとちょっと楽しみだったりもします。
まぁ、病棟で使うような注射薬や点滴は全然扱わないから知らないですけどね。
錠剤はけっこう名前を知っていると思うんですよね♪