世の中の病気は、感染症が多いんです。
今はやりのインフルエンザに始まり、肺炎、脳炎、食中毒などなど。
それらの原因は様々な細菌、真菌(かび)、ウイルスなどです。
私は昔から虫の類が大嫌い。
大好きだった生物でも、虫の話の部分は全く勉強せず、記録的にひっどい点数を取った記憶が。。
そんな私は、未だにやっぱりバイ菌のお勉強は苦手です。
クラークシップ中(病棟実習)も、何度もつっかかった部分です。
例えば、患者さんが発熱したとしましょう。
なんで発熱したのか。
いろんな原因が考えられると思いますが、一番最初に上がってくるのは感染症。
どこの感染なのか?原因菌は何が疑わしいのか?何の薬を使うのか?
どこの感染か、はいいですよね。
その患者さんの背景や症状から考えれば、疑わしい部位は私でも考えられます。
原因菌は何が疑わしいのか、もまぁなんとか。
場所と状態から、何の菌が一番疑わしいか、というのは推定できます。
私にとっての一番の問題は、何の薬を使うのか、です。
とりあえず、疑わしい場所の検体(血液なり、尿なり、痰なり)を提出し、染色と培養をオーダーします。
培養、というのはシャーレ(栄養が入ってる寒天が入っている菌を繁殖させる丸い器)で菌を繁殖させて、何なのかを特定する検査です。
さらに、なんの薬に感受性があるのか(どの薬なら効くのか、どの薬には耐性があるのか)という検査もします。
が。
培養というのは時間がかかる検査です。
なんせ、菌を繁殖させますから。
そこで、たいていは染色の検査の結果だけその場でもらってきます。
要するに、血液なり痰なりを染めることでバイ菌を染めてみて、染まり具合(グラム染色なら、紫に染まるのが陽性、染まらなくて赤くなるのが陰性)や形から、どういう菌が疑わしいのかを推理するのです。
自分で疑わしいと考えていた菌と染色の結果から、抗菌薬の投与を始めます。培養の結果は待ちません。
が。
何の薬を使うかは私にはうまく決められません。
疑わしい菌が属するグループ(グラム陽性球菌、とか)によって、ある程度薬を絞り(そこを覚えるのがまた苦手)、脳だったらこれ、尿路だったらこれ、とか何だと思います。
でも、苦手。
そうも言っていられないから、勉強しなくちゃなぁ。。。
そもそも、嫌いなムシの話ですから、ムシの名前の種類もどうもね。。。
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