Mar 1, 2010
食中毒
いえ、二度目かも。
食中毒みたいです。
どうも、先週一緒に食べに行ったメンバーがみんな同じタイミングで同じ症状を発症しているので、食中毒と思われます。
お肉だったし、潜伏期が4-6日くらいあったから、おそらくはカンピロバクターであろうと。
木曜夜から金曜にかけて、なんか軟便だなぁ、とか思ってて。
土曜日にだるいなーと思って測ったら発熱(38度程度)してて。
徐々に下痢が悪化。
アクエリアスとバナナと仲良しな感じです(笑)
国家試験的には低Kアシドーシスになってるはずだもんね(笑)
というよりも、潜伏期とか食べたものとか、症状から原因菌や状態を推定している自分が嫌。
まぁ、職業病の卵ですかねぇ。
なんか、ここ1-2週間ほど、いろいろありすぎて頭パンクしそうです><
Jun 18, 2008
内視鏡検査
手術と違って人体を傷つけることがないから。
CTとかと違って、放射線の被ばくもないから。
だけど、検査はやっぱり辛いって思いました。
簡単にじゃあ検査しましょうか、っていうけど、受ける側にしてみたら、そんなに楽じゃない。
私は今回内視鏡を受けたのは初めてでした。
「喉に麻酔をするから大丈夫だよ」って先生は言うけど、そういう問題じゃなく辛かったです。
おなかに管があるのも分かるし、押されるのも分かるもんなんですね。
今回の主症状が気持ち悪さ・腹痛なので、食道から胃に入るときとか、胃から十二指腸に入る時とか、内視鏡が刺激になるのか、気持ち悪くて仕方がなかったです。
検査時間は20分とかなんですが、検査の間中、涙は止まらないくらい辛かったし、基本ずっと吐きつづけながらでした;;
看護婦さんに背中をさすってもらいながら、声をかけてもらいながら、気持ち悪さに耐えるだけでかなり必死でした;
ま、それでもモニターを必死で見てましたけどね(笑)
だって自分のお腹ですもん、どうなってるのか気になるじゃん。
そして実感したこと。
やっぱり、辛いときに人の温かさを感じられるだけで違いますね。
触れててもらって、声をかけてもらってて、っていうのがどれだけありがたいか改めて実感しました。
改めて人って優しいなぁって思いました。
そんな医療者になりたいなぁって思いました。
患者さんに温かいって思ってもらえる医療をしたいなって。
May 15, 2008
腹部CT
CTは人体を輪切りにした詳細なレントゲンみたいなものです。
要するに、断面が見えます。
全て白黒なので、白さ黒さの少しの違いが物の違いを表します。
でも、灰色だけで細かい違いを見分けるのは無理です。
肺と内蔵と骨ではあまりに違いすぎるから、全てを表示させようとするとそれぞれの中がベターっと均一の色になってしまいます。
これでは腫瘍なども見えません。
そこで、肺を見る場合、内臓を見る場合、骨周囲を見る場合で、何を中心に表示するのかを変えます。
例えば、内蔵を見る場合(縦隔条件)では内蔵の部分を中心に灰色を細かく割り振りますから、内蔵の中は細かく見えます。
その代わり、肺は一面真っ黒です。
なんにも見えません。
逆に肺を見る場合(肺野条件)は肺の部分を中心に灰色を割り振りますから肺がよく見えます。
逆に、内蔵や骨が白くうつり、よく見えません。
そして。
写っている臓器が何なのかを正しく言い当てるのが意外と難しいです。
肝臓などは分かりやすいですが、細かい血管などになると何の血管なのかが…。
頑張ろう。
May 14, 2008
腹部診察
視診→聴診→打診→触診 の順でやります。
腹部の1番のポイントは触診です。
お腹が痛いってお医者さんにかかったことがある人なら分かると思いますが、お腹を触ったり押したり叩いたりしたと思います。
これはお腹の中の状態がよく分かる診察なんです。
例えば、お腹を押して、勢いよく離す。
離した時の方が痛いのを反跳痛と言います。
腹膜に炎症が起きている(お腹の中の臓器の炎症が、お腹の壁にも広がってる)ってことが分かります。
よく、盲腸の診断にも使われます。
心窩部(みぞおち付近)の痛みが右下腹部に移動して、押した時も痛いけど勢いよく離した時にもっと痛い!
というのがものすごく典型的な場合です。
多分、一般のイメージで違うだろうなぁって思うのは、臓器の高さと場所。
私もかなり勘違いしている場合があります。
というのも、理科の教科書などでは平面で全部を書いているから。
本当のお腹の中では前後左右上下にずれてうまいこと入ってるんです。
いわゆる「お腹」(腹腔&骨盤腔)の中にある臓器は、
胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、結腸、直腸)、肝臓、膵臓、脾臓、胆のう、副腎、腎臓、尿管、膀胱、子宮・卵巣(女性)、前立腺(男性)、大動脈・大静脈を始めとする血管たち、などなど。
こんなに入ってるんです。
そりゃ複雑にもなりますよね;;
May 12, 2008
肝胆膵
今日は本当に患者さんです。
5人程度のグループごとで患者さんが決まっていて、その患者さんについてのプレゼンをします。
病棟のカンファレンスなどで行われるのと同じような形式です。
「○○さん、×歳、△性」から始まり、以下のようなことをまとめます。
お話を聞いて(問診)
・主訴(お腹が痛いんです!とか。呼吸が苦しいんです!とか。)
・現病歴(いつから起きているのか、どういう性質なのか等等。)
・既往歴(今までのしたことのある病気について)
・生活歴など(お酒、タバコ、アレルギー、服用中の薬、健診の結果などなど)
・家族歴(ご両親、ご家族、お子さんなどの主だった病気について)
診察をして
・身体所見(身長、体重、貧血の有無、に始まり、腹部のことも)
検査結果をまとめて
・血液検査
・レントゲン検査(胸部と腹部と)
・造影検査(造影剤を流して撮影。目的によりますが、今回は動脈に造影剤を入れていました)
・その他、エコーなど
という訳で、患者さんに実際に診察をさせていただく(って言ったってまだ本格的ではなくて、ほんの少しですが)のはとってもとっても久しぶりでなんだかドキドキでした。
とってもいい方だったので、ちょっと安心でしたけども。
May 2, 2008
肝臓
当たり前だけど、本物です。
病理解剖で取り出された本当の患者さんの肝臓を2cmくらいの厚さに切ったものです。
ビックリしました。
癌はあきらかに癌な塊が見えるし。
肝硬変が起きているとボコボコしてて汚い肝臓だし。
一番驚いたのは、脂肪肝でした。
アルコール飲みすぎによる脂肪肝の肝臓は明らかに黄色くて、触るとプニプニしてるんですよ。
ビックリしました。
本当にプニプニなんです。まぁ、ある意味触ってて触り心地はいいですけど;;
自分の内臓は労わってあげないと、って思いました。
May 1, 2008
内視鏡
上部消化管=食道、胃、十二指腸まで
まず、患者さんに先生がやっているのを見学しました。
内視鏡って優秀なんですね。
綺麗に見えるし、
血管だけを浮き上がらせて見ることも出来るし、
薬を入れられるようになってるから、薬も入れて泡を消すことも出来るし、着色剤を入れて凹凸をはっきり見ることも出来るし
癌かもって疑えば組織をつまんで来てより詳しい検査も出来るし。
(もっとも、プロの内視鏡の医師は見たらだいたい癌の種類とかも分かるらしいですが)
そのあと、私たちも人形に内視鏡を入れて十二指腸まで見る、ということをしました。
人形だから人の何倍も簡単(下手くそでも、おえってならないし)なんだけど、思った所にカメラを進めるのは難しかったです;
Feb 27, 2008
薬局
『不謹慎な!』と誤解されて怒られることを覚悟で言うと、土曜に来る患者さんと違う患者さんだから面白い。
『あー、こういう病気にはこの薬なんだなぁ』っていうのもさることながら、患者さん一人一人が言っていくことを聞く・見ると勉強になるから。
いろんな病院(大学病院、地域の病院、クリニックなど)のいろんな科の処方箋が来る。
そんな中、今日はとある処方箋と薬歴(薬局、薬剤師のカルテみたいなもの。調剤・投薬の記録)にはっとした。
クローン病の患者さん。
<クローン病とは>
分かりやすく言えば、腸の内側が炎症を起こして潰瘍が出来て、ただれているような状態。
原因は不明で、他に全身に症状が起こりうる。
お腹が痛かったり、下痢がひどかったり、というのも症状の典型。
クローン病は1年前、4年になったばかりの時に消化器の授業で習った。
テストの時には、キーワードを覚えた。(非連続性。敷石像。非乾酪性類上皮細胞肉芽腫。などなど)
ペーパーの上だったことが今、目の前で現実になっている。
多分、他の人から言えば、何当たり前なことを、って呆れられる・叱られることなんだとは思う。
私もそれは頭では分かってる。
だけど少し実感したというかなんというか。
紙の上じゃなくて現実に苦しんでる患者さんがいる。
紙の上の知識は必要だけど。
紙の上の知識から抜け出した一歩が必要。