お腹の診察方法です。
視診→聴診→打診→触診 の順でやります。
腹部の1番のポイントは触診です。
お腹が痛いってお医者さんにかかったことがある人なら分かると思いますが、お腹を触ったり押したり叩いたりしたと思います。
これはお腹の中の状態がよく分かる診察なんです。
例えば、お腹を押して、勢いよく離す。
離した時の方が痛いのを反跳痛と言います。
腹膜に炎症が起きている(お腹の中の臓器の炎症が、お腹の壁にも広がってる)ってことが分かります。
よく、盲腸の診断にも使われます。
心窩部(みぞおち付近)の痛みが右下腹部に移動して、押した時も痛いけど勢いよく離した時にもっと痛い!
というのがものすごく典型的な場合です。
多分、一般のイメージで違うだろうなぁって思うのは、臓器の高さと場所。
私もかなり勘違いしている場合があります。
というのも、理科の教科書などでは平面で全部を書いているから。
本当のお腹の中では前後左右上下にずれてうまいこと入ってるんです。
いわゆる「お腹」(腹腔&骨盤腔)の中にある臓器は、
胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、結腸、直腸)、肝臓、膵臓、脾臓、胆のう、副腎、腎臓、尿管、膀胱、子宮・卵巣(女性)、前立腺(男性)、大動脈・大静脈を始めとする血管たち、などなど。
こんなに入ってるんです。
そりゃ複雑にもなりますよね;;
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