CTは人体を輪切りにした詳細なレントゲンみたいなものです。
要するに、断面が見えます。
全て白黒なので、白さ黒さの少しの違いが物の違いを表します。
でも、灰色だけで細かい違いを見分けるのは無理です。
肺と内蔵と骨ではあまりに違いすぎるから、全てを表示させようとするとそれぞれの中がベターっと均一の色になってしまいます。
これでは腫瘍なども見えません。
そこで、肺を見る場合、内臓を見る場合、骨周囲を見る場合で、何を中心に表示するのかを変えます。
例えば、内蔵を見る場合(縦隔条件)では内蔵の部分を中心に灰色を細かく割り振りますから、内蔵の中は細かく見えます。
その代わり、肺は一面真っ黒です。
なんにも見えません。
逆に肺を見る場合(肺野条件)は肺の部分を中心に灰色を割り振りますから肺がよく見えます。
逆に、内蔵や骨が白くうつり、よく見えません。
そして。
写っている臓器が何なのかを正しく言い当てるのが意外と難しいです。
肝臓などは分かりやすいですが、細かい血管などになると何の血管なのかが…。
頑張ろう。
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