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May 23, 2008

悪性腫瘍(俗にいう癌)はどこにだってできます。
脳にだって、内蔵にだって、血液にだって、骨にだって。

本当に、どこにだって出来る。
そして、”悪性”というからには、転移をします。

癌の転移場所として多いのは肝臓・肺など。
これらの臓器には血液が豊富に行くので、血液に乗った癌細胞が行きやすいんです。



昨日は骨に転移した癌について勉強をしました。
癌が骨に転移すると、癌細胞が出す物質によって、そこの骨が溶けてしまいます。
その結果、痛みだったり、何らかの問題が出てきたりするんです。

とってもとっても痛いそうです。
そういう癌に対して放射線を当てると痛みが完全になくならないまでも、かなり良くなる患者さんが多いのだとか。


また、今日テレビを付けたら緩和ケアについて取り組んでいる看護婦さんが取り上げられていました。
途中から見た状態だから、あんまり書かないですけど、でも、考えることがありました。

今はまだ実際に癌が転移した患者さん、とても苦しんでいる状態の患者さんにお会いしたことはありません。
将来、自分がそういう患者さんを前にした時に、何をしてあげられるのか、ということをとても考えました。

癌でなくても同じです。
気持ちを考えてもらえる、ということがいかに大事なことなのかは、想像に難くありません。
私みたいな、単なる怪我でも思うのだから。

カウンセラーになるとは言いません。
だけど、私と向き合ったときに、少しでも安らぎを感じてもらえるような、安心してもらえるような、そんなDoctorになりたいです。
話しやすい人。話した後・診療の後に心が笑顔になれるような人。
そんなDoctorになりたい。

そのためには、この人なら大丈夫。
そう思ってもらえる知識・技術があることが大前提ですけどね。
知識・技術は努力しだい。頑張ります。

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