だから、手術すると喉から食道、気管にかけての部分がなくなってしまうことになります。
食べることに関して言えば、
小腸をちょっと切り取って来て食道にするのでまぁよいです。
呼吸することに関して言えば、
喉元のところに永久に穴を開けておくことで、その穴を利用して呼吸します。
でもね、声帯がなくなってしまうので、しゃべることが出来なくなってしまうんです。
そこで、食道発声という方法を練習します。
胃に空気をためて、それを食道に出して、その時の空気の流れで音を出そう、ということです。
半年前に手術をした患者さんは『こんにちは』と言えるようになった、と喜んでいました。
2年前に手術をした患者さんは、かなり上手にいろんなことをしゃべれるようになっていました。
癌が再発しないかのフォローアップも大切ですが、しゃべれる、という基本的なことを取り戻すことはQOLとしては大切だと思います。
それにしても、食道発声、すごかったです。
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