NMS=neural mediated syncope=神経因性失神
首のマッサージをすると倒れてしまうおじさんとか。(頚静脈洞反射性失神)
長時間立ってるのが無理で倒れてしまう女の子とか。(迷走神経反射性失神)
私は後者の迷走神経性の失神が出る人です。(多分)
長時間の起立は厳しく、脈(と血圧??)がバーっと上がり、視界が白くなって、さーっと血の気が引いて、ばたっとなります。
ところが、まぁ、オペやらカテーテル検査やら、立っていなくてはいけない場面はけっこう多いです。
困るのは、学生は一番立場下だし、「椅子が欲しい」「座ってていいですか?」なんて言えないこと。
つまりは、倒れる直前まで我慢して、最終的にはその部屋を出て行って、どこかで気持ち悪いのが治るのを待つ。または、間に合わなくて倒れてしまう。
そうすると、
オペ室に入ると脈が一気に跳ね上がる→余計にNMSをおこしやすい→倒れる→恐怖→オペ室に入ると脈が一気に跳ね上がる、
という悪循環が成り立つ訳です。
ところが。
今私がいるのは循環器内科=NMSの専門家!!
という訳で、NMSにものすごーく理解を示してくれます。
「椅子持っといで。」
「座りながら休みながら見なね。」
「(目が遠くなってきたり反応が悪くなると)大丈夫?椅子に座りな!」
など。
椅子に座りに行くこと、椅子を持ってくることに対して、とっても理解を示してくれます。
(とは言っても、術者の先生は立ってる訳だし、研修医の先生とかもみんな立ってる訳だから、心苦しいんですけどね。)
今日は循環器内科にしては珍しくオペがあったんですが、とってもとっても久しぶりに動悸を感じないままオペ室に入れました。
まぁ、そんな好条件ですら、途中で座りながらでないと無理でしたが;;
今はカテーテル室でも、オペ室でも、座ったり立ったりを繰り返しながら見学させてもらってます。
すごくすごく有難いし、恐怖感がないし、安心していられます。
全部の科でそんな理解を示してくれるとも思えないし、オペに入ることになったらそういう訳にもいかないだろうから、やっぱり確定診断してもらってお薬もらおうかなとは思ってますけどね。
理解を示してもらえるということがこんなにも安心感に繋がるんだ、ということを実感してます。
NMSということから離れても、今付いてる先生たちすごく優しいし、カッコいいし、居心地がいい科です。
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