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Apr 24, 2008

先天性心疾患

昨日、先天性心疾患、つまり、生まれつき心臓に病気がある子供についての講義がありました。
左右の心房の間に穴が開いている心房中隔欠損、左右の心室の間に穴が開いている滲湿中隔欠損、大動脈と肺動脈が逆になっている完全大血管転位。
さらに、子供の診察をする上での注意みたいな話もありました。

胎児はお母さんのお腹の中で羊水の中に漂っている状態ですから、呼吸はしていません。肺は使わないんです。お母さんから酸素をもらいます。
それが、生まれた瞬間に自分で呼吸をすることになります。
これって劇的な状況です。

胎児の循環(血の巡り)ってとても特殊なものなんです。
だから、大人とまた違った考え方も必要だってことがよく分かりました。



そして今日、先天性心疾患の子供の心臓を見ました。
本物です。病気で亡くなってしまったお子さんで、解剖をさせていただいた子の心臓です。
なんとも言えない気持ちがしました。

本当に本当に小さかったです。
大人の心臓は握りこぶしより大きいくらいです。
子供はどれくらいだと思いますか?

2,3か月では本当に3,4センチくらい。
2歳前くらいになると、5,6センチくらい。

こんな小さいうちに亡くなってしまったんだって強烈に訴えてくる気がしました。
やっぱり小児科医になりたいな。

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