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Aug 7, 2011

胎児不整脈

っていうのは名前の通り、赤ちゃんがお腹の中にいる間から不整脈があることです。

なんで分かるの??って感じですよね。
エコーで見ていれば、規則正しくトクトクトクと動くはずの心臓がトクトクントクトクという感じで不規則になるのが見えます。

そして、ここから先が私の理解を超えてるのですが。
普通不整脈の診断というのは、心電図をつけることで診断します。
聴診や脈をとれば、脈が不整なのは分かりますが、それがどこ由来なのか(心房なのか、心室なのか)というのは心電図でないと分かりません。

が。
産科の先生たちはすごいです。
お腹の中にいる赤ちゃんのエコーの波形を見て、心房由来なのか心室由来なのかを診断してくれてるんです。
もう、ビックリ。教科書を見てみたものの、イマイチ理解できず、断念。


私が頑張らなくてはいけないのは、生まれた後の子たちの管理。
教科書や文献で調べました。

期外収縮と言って、本来のトクトクというリズムより早く脈が来てしまうトクトトク的な感じになるものは、心奇形などが無ければ、心房由来だろうが心室由来だろうが、基本的には数週間から数ヶ月かけて自然消失する予後良好なものです。
(まぁ、まれにPSVTやVTを起こす子もいないでもないみたいですが)

ということで、心エコーを施行し、奇形がなく予後良好と考えられることを確認。
心電図では、ほとんどがPAC(心房性期外収縮)と判別できました。
ただし、wide QRS(心電図のピコッっていう波の幅が広いタイプ)も1回/分程度で認めており、それがPVC(心室性期外収縮)なのか、変行伝導を伴うPACなのか、block(正常では心房から心室へ電気信号が伝わり、規則正しい収縮を行いますが、それがうまく伝わらない状態)がないのか、などをきちんと評価するために、経食道心電図を施行することとなりました。

なんじゃそりゃ、って感じですよね。
心臓の裏側の電気信号って体の表面からだと拾いにくいです。
そこで、より分かりやすく見る為に、心臓の裏側に心電図の電極を1つ置きたい訳です。
それが、経食道誘導。

実は心臓の(特に左心房の)真裏は食道なのです。
そのため、左心房を細かく評価したい場合は、経食道エコー(胃カメラみたいにエコーを飲んでもらって、食道側からエコーを当てる)を行います。
それと同じ感じで、心電図を取ります。

とは言っても。
実際にやったら大変でした(>_<)
まず、電極を作るのは循環器の先生がやってくれたのですが。
それをごっくんと飲み込ませて。
心電図の波形を見ながら少しずつ位置をずらし、1番大きく見える場所に固定して心電図をとります。

飲み込んでもらって、泣いてるのをあやして寝たタイミングでとる。
って感じで、赤ちゃんのご機嫌をとりながらの検査です。
(まぁ、他の検査でも何事そうですけどね。)

今日の私の大事な仕事は、赤ちゃんが泣かないようにあやしながら電極を移動して1番大きく取れる場所で固定すること。
あやしてごまかしながら検査することにも慣れてきた(笑)

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