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Aug 31, 2010

全治14日

結局、事故の数日した昨日今日が頭痛、吐き気、気持ち悪さのピークです。
整形外科を受診したところ、そういうものらしいです。
診断書をもらったら、全治14日って書いてあってショックでした。
早く治りたい。。

あまりに気持ち悪く、採血は失敗するは、パソコン画面は見てられないは、で昨日は早退したほど。
今日はカンファあるしなぁ。。と早退はせず。
カンファ終わったら、みんなに帰れ帰れとせき立てられました。
まだまだ仕事あったけど、8時に病棟を出ました。
それでも勤務時間は12時間を越えてるけど(苦笑)

薬を飲むと少し落ち着きますが(それでも動くと気持ち悪い)、また数時間でダメになる、の繰り返し。
事故って怖い。
心底思います。
それでも、突っ込んできた相手が無事で不幸中の幸い。
相手が勝手に突っ込んできたとはいえ、無事じゃなかったらショックでしばらく立ち直れない気がする。

Aug 29, 2010

一夜明けて

気持ちは少し落ち着きました。

昨日レッカー移動や保険関係手配の為に駆けつけてくれていた父いわく(親の車だから、保険がどうなってるのか全く分からなくて、連絡した)、
レッカーの人が『お嬢さんだいぶ動転してたみたいですけど大丈夫ですかね』と心配していたらしいです。
今考えると、確かにパニックだったし、落ち着いてきたと思ってもまだ大分動転してたんでしょうねぇ。


結局、今も頭は鈍い痛みが続いています。
嘔気というほどではないですが、気持ち悪いです。
夢は車に乗ってたり、事故だったり。
ふぅ。。。


でも、ふと思ったのが、後部座席にいなくてよかったということ。
あれだけ右後ろがぐしゃぐしゃと言うことは、後部座席に座ってたらもっと大変なことになってただろうから、、

そう思うと血の気が引きます。
というより、事故のことを考えると血の気が引きます。
怖いですよね。

でも、相手が死ななくて良かった。
人が飛んでったのが見えて。それで死んだりしちゃったら、私が悪くなくてもショックで立ち直れない。。
不幸中の幸い。

さらに、医者で良かったな、って思いました。
身元の保証があるというのは社会的には大きいなぁって。


今日は先輩に仕事を頼んで仕事お休みすることにしました。
頭痛い。

Aug 28, 2010

交通事故

に遭いました。

停車中に右後ろからバイクに突っ込まれました。
バイクの人が飛んでいくのが見えました。

JATEC知ってるはずだけど、そんな冷静なことは考えられませんでした。
自分が当事者だと軽くパニックですね。

しばらく震えも止まらず。
通行人の人が通報してくれ、安全確保してくれ、バイクの移動とかもしてくれました。


警察が来て、ドラマとかニュースの如く実況検分をしました。
警察の車に乗せられて事情聴取もされました。

うちの車のタイヤはパンクしたし、ホイールぐじゃぐじゃだし、ドア開かないし。
相手はバイクだし、飛ばされてたし、かなりの衝撃で怪我もしてるのに、無職でお金がないからか、病院はかかりません、と。
(事故だと健康保険使えないから十割負担なんですね。)

私は頭から首が痛いし、相手の保険で払ってくれるらしいし、自分のとこの病院にかかりました。
事故だし、人が飛んでいくの見たし、ショックが大きかったですが、幸い私は大きな怪我はありませんでした。
とりあえずは左後頚筋を痛めただけで、来週フォローアップです。


まぁ、しばらく車は乗りたくないかな。。

Aug 24, 2010

記録更新

明日、無事に仕事に行けたら。
そしたら、私の最長勤務日数は更新されます。
55日から56日へ。

復帰以来、いつまた行けなくなるんだろう、って怖くて不安で。
社会人だもの、疲れたり泣きたくなることだってあるのが当たり前。
だけど、それが兆候じゃないか、きっかけにならないか、って思ったら怖かった。

だけど、ふと、『最長記録更新だ』って気づいたら。
なんだか楽になった。

だって、これからは毎日が記録更新だもん。
ゆっくり、地道には進んでるんだ、そう思った。

Aug 22, 2010

死ぬとき

研修医になって4ヶ月。老年病内科を回って3週間。


人生の危機などの大きな事態に直面したとき。
その人のそれまでの人生が全部表れる。

そう思うようになりました。


とっても平和で、ご主人やお子さんが優しい人。
身内は誰も知らん振りで、来るのは友人だけの人。
入院中1回も誰も面会にこない人。
ご家族に連絡つけようとしても、知りませんと言われ、もう連絡してくるな、という人。
家族が引き取り拒否をする人。

面会に来たご主人と浮気相手で大喧嘩になる人。
入院して状態がよくなったのに、家に帰ったとたん栄養失調で廃人のようになって再搬送される人。
みんなに看取られて泣いて悲しまれながら亡くなる人。
あそうですか、の一言で済まされてしまう人。


それまでの人間関係が全て出ます。本当に。
本人の知らないところで、または目の前で、大変な騒ぎが勃発します。

死ぬときは平和に、穏やかに死にたい。
本当にそう思います。

Aug 13, 2010

キス

今日、患者さんにキスされました。
67歳男性です。

あのですね。
全くやる気のない感じの糖尿病の患者さんなんです。
しかも、やや医療拒否的な。
さらには、認知症も被ってきていて、インスリンの自己注射が難しいこと難しいこと。
でも、糖尿病コントロールが非常ーに悪くて困ったさんなんです。
そこで、私も上の先生とともに、いろいろ工夫をしてみたんです。
自分でインスリン頑張れるように。
やる気が少しでもでるように。

で。
それを説明して、頑張りましょうね、っていう話をしにいったら。
『まりさん、好きだー』って言ってキスされました。
いつも患者さんの前では自分でもびっくりなくらい、何があっても冷静な顔をしている私ですが。
(意外かもしれませんが、患者さんの前だけはどんなに分からなかろうが、失敗しようが、平然とした顔が出来てるんです。
医者がパニックを顔に出す訳にはいかないですから。)

でも、今回ばかりは固まりました。
ビックリしすぎちゃって。

あ、ちなみに、ちゃんと(?)手です。
私の右手を両手で取った彼は、そのままガーっと振ったあとに、先ほどのセリフとともに、右手にキスしました。
あーびっくりしたぁ。
さすがにこんなのは初めてです。


<8/15 追記>
13日に転科してきて、本日で丸2日。
昨日私の知らないところで、看護師にセクハラ発言をしまくっていたらしいです。

というより、外科からの転科で、サマリーも無く何の送りも無かったので知らなかったのですが、ものすごいセクハラ親父らしいです。

という訳で。
看護師さんに言われました。
『先生一人で行かない方がいいですよ。診察とかマズイと思います。
男の先生に絶対ついていってもらうようにした方がいいです。』

なので。
一人で行くの止めます。
そして、こういう時に限って、一緒に回っている2年目のM先輩(男性医師)は夏休み。。。

Aug 12, 2010

generalに診るということ、生活習慣病を診るということ

generalに診るとは、臓器別に診るのではなくて、患者さん全部を診るといことです。
糖尿病は内分泌代謝内科、お腹のことは消化器内科、ではなく、丸々見るということ。
まぁ、専門家の意見を聞いたり、専門的な検査をしてもらったりはしますけど。

私はgeneralに診ることはとても好きです。
小児の何をしたいの?sub-specialityは?って聞かれると困るほど。
町医者、と言ってはなんなんですが、そういう感じでgeneralに見たいんです。
心臓だけ、とか、血液だけ、とかじゃなくて。

だから、そういう意味では老年病内科は面白いです。
generalな内科なんです。

うちの大学で言うと、膠原病ほど怖くもないし、厳しくもないし、専門的でもないけど、でも、まったりなpetit膠原病みたいな感じです。
自分で全部考えてみる、やれるところまでは全部やってみる、って感じです。

この部分は楽しい♪


一方で私の興味の範疇にいまいち入ってこないのが、生活習慣病。
大事なことは分かるんです。
診たくないわけじゃないんです。

でも、糖尿病の教育入院(要するに、食事食べ過ぎ、塩取りすぎ、運動しない、と好き勝手をやっているからあまりに糖尿病が悪化して、それを是正する為に入院するような感じ。)を20回もやっている方で、何をやっても、何を言っても聞かない人とか。

申し訳ないのですが、ホント、はぁ。。。って感じです。
まぁ、どうやったら変わってもらえるかを考えるのも医者の仕事ですし、工夫をして少しでも変わってくれたら嬉しいんですけどね。

Aug 7, 2010

基礎代謝

最小限生きていくのに必要なカロリーのことです。
簡単に言えばこれと、動いた分のカロリーを足したのが1日の消費カロリーになります。

基礎代謝を本当に測ろうと思うと大変ですが、簡易版で測る装置があります。
起きてから動いていない状態のまま早朝空腹時に、マスクを取り付けて普通に呼吸してもらうだけ。
呼吸商を測定することで基礎代謝と、その時に何を消費しているのかが分かります。


今日、患者さんの基礎代謝を測定するということで、朝7時半に出勤しました。
でも、今日の私にとっては、これはおまけ(笑)
楽しみにしてたのは、自分の代謝を測ること(笑)

既に仕事に行って働いているので、朝起きてからずっと寝てた訳ではないから、正確に言うと基礎代謝ではなくて、安静時代謝になりますけどね。
ちゃんと、朝ごはんも抜いてくるという気合の入れよう(笑)


という訳で。
無事患者さんの基礎代謝を測り終えてその他仕事を終わらせた後、30分の安静の後、今度は自分の代謝を測ってもらいました♪

そしたら、約1700kcalとのこと。
あれ、安静時代謝がこれだけあって太っているということは、私食べすぎ(笑)


2ヶ月間、運動量を増やした時に、筋肉が増えたら基礎代謝が増えるか、2カ月後に老年内科を終わる時に再測定してもらうことにしました♪

Aug 6, 2010

太ったらダメだぁ。

本日、110キロの体重の持ち主が入院してきました。

BMIは40以上、ウエスト(というか、くびれもへったくれもないから、腹囲?)は135センチ。
私より身長もあるので、迫力満点。

患者さんの歩行試験や起立試験など、倒れる可能性がある場合は、倒れないように気を付け、倒れても大丈夫なように支えるなくてはなりません。
立ちくらみはないって本人は言っていましたが、起立試験を行って起立性低血圧が陽性で倒れてしまったら。。

支えられる自信がなくて怖かったので、先生についてきてもらいました(>_<)
当然のごとく、糖尿病、高血圧、脂質異常症もあります。
しかも、それぞれ半端じゃない値です。
(血圧なら193/105とか、HbA1cなら9.8とか。)

胸の診察をすれば、肺や心臓の音は遠く小さく。
お腹の診察をすれば、押せど押せど脂肪ばっかりで内蔵には触れられない;;
レントゲンは脂肪が白く写って邪魔をする。
月曜の採血とかすっごく不安。


やっぱり太っちゃだめだぁ、、

Aug 4, 2010

んーと。。

老年病内科は全てドクター採血です。
(多くの科ではナース採血です)
練習になるからいいんですけどね。

だから、採血オーダーを入れた日は自分で朝早めに行って採血します。
大半の人は食前採血なので、朝御飯が出る前に終わらせる訳です。
採血だけして『はい、さよなら』という訳にはいきませんから、お話を聞いたり診察する時間も必要です。
あとは、採血をしない人にも会っておきたいし。

だから、今は採血をしない日は8時出勤、採血があるなら人数によりますが7時半とか。
それは許せる範囲(許せるも何も、私の許可はいらないわけだけど)。
だけど、明日の採血はちょいと特殊な血液検査項目を入れたから起床時です。


起立性低血圧とか便秘などがある糖尿病の患者さん。
糖尿病が原因と考えるのが自然ではあるのですが、その他の合併症や神経の検査とは合わないくらいの程度。

そこで、いろんな鑑別をしている訳ですが。
その一環で褐色細胞腫でないことを除外したくて、カテコラミンとか測ってみる?とか思ってしまったのですよ。
本当は随時尿でスクリーニングできるのですが、電子カルテの検査項目の中に見あたらなくて、、、
その他の鑑別に必要な血液検査項目と一緒に採血してしまおう、かなと。
(ちなみに、今回の鑑別疾患リストは、ほぼはやたまの独断。いいのか!?)

で。
私はカテコラミンを測定するのは初めて。
検査の本を読んでいたら、簡単に値が変わるから、早朝安静臥床時に採血するのがよい、と。

ん?

起床時ってこと??

…。。。


慌てて患者さんの元へ。
何時に起きるか聞いたところ、5時半に日の出とともに、と。

…。。。

申し訳ないのですが、さすがにそれは私には無理です。
そこで、患者さんと交渉。『トイレに行くのはいいから、それ以外は採血までは動かないでベッドで寝てて下さい』と。

そしたら、何時に採血ですか?って。
そりゃそうです。うん。私も同じ立場なら気になる。
『んーと、実は私が起きて出勤し次第なんです』と。
そしたらね、モーニングコールしましょうか(笑)って。

という訳で、5時半に起きるのに、7時半まで動かずに寝たままいてもらうのは、申し訳なさすぎるので、明日は目標6時半出勤にします。
本来は完全に朝型な私だけど、最近は仕事上やや生活リズムが夜寄り。
さて、何時に出勤できるのやら。
乞ご期待(泣)


<追記 8/5>
本日、二度寝をしたのか、起きたら6時過ぎ。。。
というわけで、7時に患者さんの元へ行きました。
そしたら、ちゃんとベッドの上で寝て待っててくれてました。

しかも、『あ、先生早いねぇ』って(笑)
まぁ、遅くとも7時半には行きます、って言ってたしね。

Aug 3, 2010

老年病内科

さて。
昨日から回り始めた老年病内科。

私の担当患者さんは4人と少なめでのスタートとなりました。
それはいいんですが、なんと全員が糖尿病。。。
最初からテンションが低めだった私ですが、2日目の現在、すでに嫌気がさしてきています。


老年病内科とは、現在流行りの(?)総合内科的な内科です。
女性科とか、老年病内科、とか。

糖尿病、高血圧などのcommon diseaseもたくさんですし、まれに、原因不明の下痢とかもいます。
私は今まで内分泌的なところを回っておらず、糖尿病がメインの方は初めてです。
(学生時代は循環器、神経。研修医になってからは血液、呼吸器。)

だから、糖尿病について詳しくなれるのはいいことではあるんですけどね。
今は小児でも糖尿病増えてきてますし。

毎日、みんなの(しかも、小太りのおばちゃんとか、やせちゃったおじちゃん)血糖値と薬の量とをにらめっこ。
それ以外に、糖尿病に付随する合併症のチェックなど。

まぁ、おいおい糖尿病についても書きたいと思います。

Aug 2, 2010

社会復帰

復帰して1カ月。
なんとか、働くことに慣れてきました。
まだまだ、完全、とまではいきませんが、とりあえずは毎日働いています。

次の目標。
普通の研修医の生活をできるようになること。
今の私は寝すぎです。毎日7-8時間は寝ています。
他の人と比べると、私は遅く行って早く帰ってしまっていますから。。。

それでも、なんとか働けたということが嬉しいです。
本当に嬉しいです。

人に迷惑をかけながらの1カ月だった自覚はあります。
私が手が回らなかった分は上の先生や同僚が補ってくれていたことも分かっています。
だけど、そうやって助けてもらいながら、どうにか働けたことでホッとしている自分がいます。

少しずつ。
少しずつ回復していこう。

Aug 1, 2010

危ない時。

医者になって4ヶ月、実質3ヶ月の間、まだお看とりをしたことはないです。

危ないかも、と言われて緊急入院して、そういう説明をご家族にきた人はいますが、たまたまみんな回復して帰っていったから。

だけど、今回は回復の見込みのない患者さん。
肺癌ターミナル。

先々週、2日くらいの間に酸素化がみるみる悪くなっていて、昨晩の時点で15lリザーバー+5l鼻カヌラでSpO2 80%。
夜の時点で、今夜か明日には危ないかもしれない。医療用麻薬で苦しさを取りながらにするか人工呼吸器をつけるかの選択をご家族に決断をお願いしていた。
つまり、最期がfullなのかDNRなのかが未定なのである。

夜、「危ない、危ない」と言っていて、上の先生は泊まる、と言っていましたが、私は帰る選択をしたんです。
本当に危なかったら、呼んでもらえる、って。

呼ばれることなく、翌日行ったら挿管されてました。
ご家族は、意識を無くしたとしても1分1秒でも長く生きていることを選びました。


その後、なんとか低空飛行を保っていました。
だけど、腫瘍の増大は止まりません。
腫瘍の影響で次から次へと問題が起こりました。
感染、高K、SIADH、不整脈(pAfがメイン)、心筋梗塞など。

そして、昨晩ついにVFが起こりました。
VFというのは、心停止と呼ばれる中に含まれる不整脈です。

リドカインのみで短時間でなんとか戻ったようですが、次に起こったら分かりません。
ご家族は夜中から詰めている状態でした。

でも、一応無事に昨夜を乗り越え、今日、私から次の研修医へと引き継がれました。



今回のことで私が感じたこと。
特に、今月は私の祖父が亡くなったということで、祖父とこの患者さんと重なる部分も多くて。

① QOLとSOL。
(QOL=quality of life, SOL=sanctity of life)
どちらを選ぶかは自由。
どう考えるかも自由。
どちらにしても、本人のことを思い、本人の死を周りが受け入れるのに必要。


② 死を待つことはしたくない
私、昨日もちゃんと自宅に帰ってるんです。
悩んだんですよ。
患者さんがこんな状態だし。

だけど、ほかの仕事が全部終わったのに病棟にいるのは、その人の死を待っているだけ。
それは嫌だった。
だから、家に帰った。



どうしたらいいか、なんて答えはないけど。
ご家族・医療者。どうするのがベストなんだろうね。