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Jul 27, 2009

ICU

ERの実習中、1週間はだけICUでの実習です。

うちのICUは心臓外科の術後の方が最多で、あとは脳外科・肝胆膵外科・小児科などなど。膠原病内科、耳鼻科なんかもいました。

お薬の種類は多いし、たくさんのチューブにつながってるし、もう、理解するの大変><
この今の全くやる気のない私には無理っす。。。
しかも、担当になった患者さんは心臓外科。外科なので、カルテがほぼなし。。。
えーーーん。。


ICUでは挿管して人工呼吸器につながっている患者さんが多いです。
今日は人工呼吸について勉強しました。

CMV: 自発呼吸がない人用。酸素濃度と換気量を設定します。(他も設定できるけど、CMVでは量を規定するのがポイント。)

↓ そこから抜管に向けてweaningする時は

SIMV: 自発呼吸があってもOK。最低何回人工呼吸をするのかを規定。その合間に自発呼吸が入る分にはOK。

PSV: ただし、自発呼吸は不十分なことが多いから、PSで自発呼吸をサポート。

↓ さらに抜管にむけて

CPAP: PEEPをかけて、呼吸を補助するのみ。

↓ 抜管の基準をクリアしたら

抜管!


人工呼吸器、初めて理解しました。
ちょっと遅いよね(笑)

Jul 24, 2009

Drop Out

Drop Out。
つまり、途中で辞めてしまうこと。

医者の世界はDrop Outが非常に多いです。
欝になる人も非常に多いです。
特に女の子は医学部以外と比べてもかなり危ないらしい、という講義も以前受けました。

医学部が6年間。そのうち、1-2年が実習。
その後に2年間の研修医。

学生のうちから危ないらしいですが、学生はまだなんとか乗り切っても、2年間でDrop Outする人が1割程度いるそうです。
それでも、完全に無理で辞めてしまう人は少なく、1年なり数ヶ月なりお休みをして、復帰する人が多いとか。


ここにこんなこと書いていいのか分かりませんが。
最近、Drop Out気味な生活送ってます。

学校が嫌で、医者になるのがなんか嫌。
医者になっちゃったら、一生医者なんだ、って思ったらもっと嫌。
なんか面白くない。毎日が楽しくない。ぐたーっとしてたい。
そんな感じです。

だけど、実習が嫌な訳でもなくて、4ヶ月ぶり(アメリカでは医者・医学生の仕事ではない)にライン取って入ったら嬉しいし、ERの診療に加われてると嬉しい。
変な感じです。


そんな鬱々した気分なものだから、当然体調も悪い。
(気分以外にも、不運が重なったっていうのはあるけど。)
病は気から、って本当なんだなぁ、と実感中です(笑)

でも、さすがにこれだけ休めば、少しは回復傾向にありそうです。
来週からは頑張れるかな。
来週頑張ったら次から夏休みだしね。

いい加減、卒試・国試の勉強しなくちゃな時期ですしね。
あ、マッチングは諦めました。
というか、プロIに出すから、多分通るから。
逆に言えば、勉強できないからプロIIに出せない、とも言えますが。

とりあえず、ここでDrop Outするのは6年間を考えるともったいなさ過ぎるので、卒業して資格は頂きたいのよね、などと最低ラインギリギリに浮いている状態の思考をしてたり。
なんとなーく生きる、って今までしたことないから、医者になる前にやっておいていいんじゃない、と自分に言い聞かせていたり。

要するに、疲れてるのだと思います。
せっかく医者になれる気がして、大丈夫、って思えてきたのに、肝心な医者の生活に耐えられる気がしないのよね(笑)

今までずっと頑張ってきてて。(みんなと比べたらダメダメなんだけど、私の中ではやっぱりそれなりに頑張ったんだと思うんだ。)
Drop Outしても大丈夫なんだ、って思えたから。大丈夫だと思う。

意味分からない日記になっちゃた。。

Jul 23, 2009

presentation

私はプレゼンテーション能力が低いです。
人前で(人前でなくても)うまくまとめて話すことが出来ません。
下手なんですよね。言いたいことが伝わらないの。

だけど、実習を通じて+アメリカ3ヶ月で、少しは改善したのではないか、なーんて思ってみました。

今日、症例発表がありました。
私は患者さんをあんまり引かない。
さらに、今月ちょっとDrop out気味な生活してるから、症例がなくて無くて困った。

だから、選んだ症例はなんてことがない症例。
だけど、テーマを”ショック”に絞ってプレゼンをしたところ。
先生に、うまくまとまってるプレゼンだ、って言ってもらえました。

嬉しかったです。
人前で話すのが苦手で、出来るだけ避けてきた。
1対1とか、友達同士とか、大きな正式なことじゃなければいいんですけどね。。

だけど、避けてるってことにアメリカで初めて気づいて。
やっぱり、慣れってあるのでしょうか?
少しは改善してきたような気がします。

プレゼン能力。
今後生きていく上で絶対必要。
もっと向上させたいなぁと思う今日この頃です。

Jul 17, 2009

引く?引かない?

よく、”患者さんを引く”人と、”患者さんを引かない”人がいます。

つまりは、その先生がいると、沢山患者さんが来る(ERの場合は沢山救急車が来る)のか、そうでもないのか。
その先生が当直の時にはいろんなことが起こるのか、そうでもなくて平和に一晩過ぎるのか。

私は、完全に”引かない”人です。
本当に引きません。暇なくらい。

私が初寮室(救急車で来て、患者さんがまず運ばれるところ)担当になると、救急車が来ないんです。
医局で救急車来ないなぁ、ってぼーっとしてることが多いです。
Hotlineもなりません。


だから、来週の症例発表のための症例がなく、先生に言ったところ、患者さんが来るまで初寮室!と言われてしまったので、ここ2日間ずっと初寮室です(笑)

まぁ、いいんですけどね。
軽症な方々が来て、ちょこっと処置をして、お帰りいただく。
そんなケースが多いです。
でも、久しぶりにライン取れたし、ちゃんと”学生の割には”動けてるって言われたからいいかぁ。

そして、ちゃんと2日目に症例を確保しました。
不謹慎ながら、ちょっと安心。(ごめんなさい><だけど、症例発表しないと成績つかないんだもの)

医者になっても、”引かない”ままでいたいなぁ、と思う今日この頃です。

Jul 16, 2009

プロトコル

ERでは、というか、緊急の場合に備えて。
世の中にはたくさんプロトコルがある。
何をどの順番で確認して、何をするのか、どんな薬を使うのか、など。

心停止の場合は:BLS、ACLS
外傷の場合は:JATEC
小児の場合は:PALS

など。
沢山あるのです。

一応、一通り勉強をした(TESSOで、否が応でも。笑)後なので、
ERで行われていることが分かるから面白い。
面白い、という言葉は非常に不謹慎なのだけども。

でも、何が起こっているのか全く分からずに壁に張り付いているよりははるかにマシだと思うのです。
自分が研修医になった時にその場でどうなるのか、想像もつきませんが。
なんとかなるんじゃないか、と期待してみたり。
慣れはきっと重要だから。

Jul 7, 2009

場合分け

ERに来る人たちはいろんな方法があります。

まずは救急車。
1次救急、2次救急、3次救急、と重症度によっていろいろある訳です。
3次以上ではHOT Lineという電話がなります。

また、現場に先生が呼ばれる場合もあり、ドクターカー要請、となります。

救急隊のヘリで患者さんが搬送されてくる場合もあります。
(うちの大学は区内の便利な場所にある為、ドクターヘリは持っていません。)

軽症な患者さんが自分でタクシーなどで来る場合もあり、walk inと呼ばれています。


基本的に、HOT lineやドクターカー、ヘリ搬送の場合は緊急事態です。
よくドラマなどで大惨事があった場合に1つの病院に患者さんが集中していることがありますが、現実にはそれはありません。
というよりも、やってはいけません。
重症な患者さんをいくつもの病院に分けて搬送した方が、いい医療を受けられるからです。
だから、現実では分散して運びます。
運ぶ順番もトリアージして決めます。(ドラマでよく黒だ赤だ黄色だ緑だ、ってやってるやつ。)


大惨事などでなく、通常の状態でも、ERに重症な患者さんが既にいて、医師の手が開かない・場所がない場合は、救急車の受け入れは基本的に不可になります。
どうしても受け入れ先がなかったら頑張るんだと思うけど。



ちなみに。
救急車は本当に緊急の場合だけ呼んでください。
歩けるなら、タクシーで来てください。

救急車を呼んでいるのに、病院を指定している、というバカな電話がERにかかってきていたけど。
そんなことはありえないはずなんです。タクシー使ってください。

救急車は数限りあります。
自分の親の心臓が止まって意識がない、ってなった時に救急車を要請したら、なんとなく頭が痛いから病院に行こうかと思って、という自分で歩ける元気な人の所に呼ばれていて今はいないので時間がかかります、とかだったら嫌でしょ??

誰も電話でそうは言いませんが、でも、救急車を呼んでから到着までの時間が延びているというのはそういうことです。

ER

今週から日本でERを回っています。
私、向かないみたいです…;_;

いえ、ね、安定した後に病棟に(ICU, HCU, 一般救急科病棟)上がった人はいいんですよ。
担当患者さん、なんかすごく複雑な症例だけど、理解していくのも、今後を考えていくのも別にいいんです。

だけど、ERに運ばれてくる人って思っていた以上にすごいんですよ。。。
今月私大丈夫かな。。。

ちょうど今日は衝撃的な症例だったから、っていうこともあるかもしれませんけどね。
今日の午後はDoctorカー出動要請1件、Hot1件。
その場で開胸するような自体になったものの、救命できず。もう1件のCPAに関しては初めて胸骨圧迫しました。。。

はぁ。。
生きていけるか不安な今日この頃です。