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Apr 14, 2015

感覚

とてもとても久しぶりに、赤ちゃんたちを診させてもらっています。
実に、丸2年ぶり以上。

大人と子供は違う。
だけど、子供と赤ちゃんも違う。
子供は小さい大人ではないし、赤ちゃんは小さい子供ではない。

赤ちゃんの場合、点滴も違うし、考えなくてはいけない病気や状態も違うし、行う処置も異なってきます。

2年ぶり。
点滴が入るかしら、というところから。
PIカテーテル(腕や足などから、心臓近くまで細いカテーテルを入れて、中心静脈カテーテルとして使うもの)入るかしら、上がるかしら。
赤ちゃんの栄養ってどうするんだっけ?

そんなところから。
点滴も入るし、PIも入ったし、初期対応も出来た。
でも、やっぱり、感覚を取り戻すのには少し時間がかかりそうです。

血糖が低めな赤ちゃんに出来る事。
・点滴からの糖分を増やす(濃度を増やす、量を増やす)
・経腸栄養を増やす

最初、これしか思いつかず。それでも血糖が渋くて悩んで先輩に相談したところ。
・2時間かけて注入
・人工栄養ならば、低出生体重児用のミルクに変更する
・ 母乳栄養ならば、強化母乳を足す

などなど。
アドバイスをくれました。

おー!!忘れてた!
そんな方法がそういえばあった!
そんな気分ですよね。







早く感覚を取り戻して行かねば。。。

Apr 5, 2015

旧姓使用

医師免許は旧姓使用が認められています。
それまでの実績からの継続性という意味で大事だから。

結婚した時も、迷わず旧姓使用を選びました。
その後も、何の疑問も持たずに旧姓で働いてきています。

でも、結婚して1年、医師免許の名字を変える決心をしました。

悩んだんです。3週間ほど。真剣に悩みました。
夫にも相談し。自分の中でも相当考え。

でも、「なんで旧姓使用してるの?そっか、離婚準備のためか。これでいつで離婚できるもんね」と言われたことがあまりにショックで。
転勤してからもずっと引きずっていて、ついに変えることにしました。

変更するはするで手続きしに保健所に行って、病院と外勤先に提出して、さらには専門医試験の受験票も準備しちゃったから、それの変更も必要だから、とかけっこうめんどくさいタイミングなんですけどね。
でも、やっぱり気になっているのなら変更しよう、とついに決意。

今ならまだ新姓に変更してからの医師人生の方が長いもの。
旧姓に名残惜しい気持ちですが、さようならしようと思います。


追記:
とか言っていましたが、やはり私を旧姓で認識してくださっている人があまりに多く、苗字を変更することによるデメリットが大きいと判断し、止めました。
(しかも、ちょうど妊娠もしたため、変更するタイミングを逃したというのもあります)
旧姓のまま働き、どうしても不便が生じた場合に変更しようかな、と思っています。

Apr 4, 2015

6年目

研修医以来、3年ぶりに大学の病棟に戻ってきました。

自分の下に、下の学年のレジデントや研修医や学生がつくという、大学では当たり前の光景。

学生の時は、研修医の先生ってすごい!と思ってた。その上のレジデントの先生なんて、神様くらいの勢い。

研修医の時、レジデントの先生ってすごい!と思った。その上のサブスペシャリティーを決めた先生なんて、どう足掻いたって届かない雲の上の存在だった。

自分が6年目、新生児の医者として戻ってきてみて、その違いに愕然とする。
当たり前だが、まだまだ独り立ちには程遠い。
下の学年に教えてあげられることは無くはないのかもしれないが、まだとても薄っぺらい。


当たり前のように自分でカルテを書いたら止められた。研修医や学生など、下の学年の子たちが書くカルテを直してあげる方が仕事なのだ、と。

NICU勤務は2年のブランクがあって、リハビリ中の私。
今年は、新生児科医として最低限一人でこなせるようになることは当然ながら、上の先生から課されている課題は別にある。

トップの先生に言われてるのは、学生や研修医を教えること。小児科や新生児科が楽しいと思ってもらえる環境を作ること。
先輩に言われているのは、何かしらの興味のあることを見つけて、臨床研究に持ち込むこと。

頑張ります。
でも、初日に先輩に釘を刺されました。
無理するな、頑張り過ぎるな、続かないから休める時は休め。

まずは電子カルテを使えるようにならないとなぁ。
そして、ちゃんと細く長く働き続けられるような無理のない働き方をしていかないとなぁ。