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May 29, 2008

おっきなおっきな野望

私の周りには賢い人が沢山いる
  ↓↓
類は友を呼ぶのだから、私は賢い

そう信じている私のとてつもない野望。(妄想?)

開業したい。

しかも、ただ開業するのではない。
小児科医何人かと、産婦人科と内科医がいい。


<目論見1>
子供もお母さんも診てあげられる場所にしたい。
お父さんも含めて、家族みんなそこに行ったら大丈夫、っていう場所。
婦人科ならおばちゃん~おばあちゃんの需要もあるだろうし、
患者さんの間で情報交換できたら尚よし?


<目論見2>
病児保育をしたい。
最近できつつある、病児保育をやりたい。
保育園では熱を出したら預かってくれないし、親に連絡が来る。
だけど、子供はしょっちゅう熱を出すし、
その度になんて休んでいられないお母さんお父さんも沢山いる。

そこで、出来てきているのが病児保育もしてあげられる小児科。
それをやりたい。
わたし、1年生の頃から、医師免許を持った保母さんになりたい、って言ってたくらいだしね(笑)


<目論見3>
何人かで開業するメリット。
毎日いる必要なんてない。
大学行きたい日も、他の病院で勤務したい日も、お出かけしたい日も、学会とか行きたい日も、用事がある日もある。
そんなときに助け合えるでしょ?
小児科は特にあんまり休んでいて欲しくない科だし。

それにほら、何人かなら開業資金も借りやすそうだし?



という訳で、20年後くらいを目標に頑張りたいと思いますので、この話にのってくれる人大募集中!!!
業種は問いません。
医師(小児科、内科、産婦人科なら尚よし)、看護師、保育士、経営とかマネジメントが上手な方、事務作業が得意な方、センスのいい方、インテリアデザイナーな方などなど。

他にアイディアある人もいると思うんです。
私が考えてることは無理があるとか、修正案がある人も教えてください。
真面目に考えたの。かなり真剣です。
だから、賛同してくれる人が欲しいです。


そういえば。
具体的にやりたいことが出来たから、なんだか勉強も実習も頑張ろうって思っている単純な自分に気付いた(笑)
だけど、真剣だよ。
単なる夢、希望、冗談では終わらせないよ。

May 28, 2008

採血

今日は初めて採血しました。
グループの学生どうしで、です。
緊張するかと重いきや、意外と普通に刺しました(笑)

まず模型で練習します。
それから本当に友達の腕を借りて採血をしました。
こうやって医者になっていくんですね。

ちなみに、採血方法にはいくつかあります(シリンジ採血、真空管採血、翼状針、など)が、今日やったのはシリンジ採血です。
採血をされたことがある人なら分かると思いますが、採血の手順自体はシンプルです。
針などを準備。
駆血帯を腕に巻いてしめる。
 (圧力をかけて、静脈に血をためる)
静脈を探し出して、周囲を消毒。
針を静脈と平行に刺して、血管の中に入れる。
 (入った感覚があるから分かります)
血をひいているときに抜けないように針先を少し奥まで入れる。
シリンジ(注射器みたいなやつ)に血をひいてくる。
駆血帯を外す。
 (外さないと圧力がかかったままだから、血が出るそうです)
アルコール綿などで押さえる準備をしながら針を抜き、すぐに押さえる。
患者さんに押さえていてもらいつつ、自分は採血管何本かに血を入れる(分注する)。
採血管に入っている抗凝固薬(血液は体外に出るとすぐに固まってしまうので)とよく混ぜる。
テープで採血部位をとめる。

どうしたら上手に採血出来るんだろう?
痛い人と痛くない人の違いは??
今日は一応成功でしたが、決して上手とは言えません。
患者さんに嫌な思いをすることは少しでも避けたいし、小児科医になりたいし。
なにより私自身は注射とか採血の類が怖くて大嫌いだから。
上手になりたいです。

でも、今日はひとまず成功してよかったです♪
本当の患者さんでやることになったら、ものすごーく緊張して大変でしょうけどね。

検査室

よく、病院に行くと採血して検査しますよね。
その検査をやっている部所が検査部です。

昔は全て人間がしていたそうです。
でも、今はほぼ全てが機械です。
それが、すごく優秀で面白い機械でした!

小さい試験管みたいなのに採血しますよね?
よく見るとバーコードがついています。
誰の血液で何の検査に使うもの、という情報です。


検査部に試験管が届くと、小さな試験管立てに乗せて細いベルトコンベアみたいなものに乗ります。

そこからがすごい。
バーコードを読み、目的別に試験管を振り分けます。
血算(赤血球とか白血球の数など)、血液生化学(いろんな物質の濃度とか)、免疫系、ホルモン系など。

ちなみに、目的別で血液の状態は違うから、何本も採血しないといけないんです。


生化学の試験管の行方を見てみましょうか。
振り分けられた試験管は遠心分離され、赤血球や白血球などの血球成分を下に落とします。
上に残ったものを血清といいます。

次に、横から光を当てて血清の量を測ります。
必要量あるか。スポイトをどの深さまで突っ込むか。を見るためです。

次に、機械なのにとっても器用に蓋を開けます。
さらに、スポイトを突っ込んで血清を吸い出して新しい子試験管に移します。
子試験管はさらに先へ。

行き着いた巨大な機械では、測定したい項目の数だけ小さな小さな試験管に取り分けます。
10項目測りたいなら10こ、15項目測りたいなら15こ。

そして、それぞれに違う試薬を入れて、時間を置いてから測定。
測定は光を当てて、どのくらいの濃さまで変化したか、などで測ります。


以上、全て自動!!
変にくっついてて蓋を開けれない!、血の量が少なすぎる!、やたら濃くて振り切れたから希釈してやり直し!
など、何か問題があると、ピーピー鳴って知らせます。

こんな偉い機械を作った人はすごいね。

May 27, 2008

手術室は全員偉そう?

今日は手術室で、手術室への入り方の実習がありました。

面白い!!なんて説明したら伝わるか分からないけど、面白かったです。

手術室が15こあって、表口と裏口の通路があって、表は人が出入りして、裏は滅菌された道具を準備するとこ。

患者さんはベッドごとエレベーターで来て、患者さん用入口で手術室用に乗り換えます。
医療者側は、下の階で着替えて、手術部への唯一の出入口(?)を通って手術部へ。

とっても機能的に分けられていました。

手術部に入るときは学生も着替えます。
手術着、帽子、マスクをします。
誰なのか分かりにくくなるから、手術着は学生・外科・麻酔・ナースで色が違うんです。

そして、手術室へ入るときに、徹底的に手洗い・消毒をします。
そして、手術ガウンを着て手袋をつけます。

手術をするというのは、体の中を開けるのですから、感染の危険性があります。
医療者を介してばい菌を入れてしまったら大変です。
だから、きれいにして、清潔・不潔、を厳密に分けます。

人間には常在菌がいるので、無菌状態には出来ません。
でも、徹底的な手洗い・消毒で少しは減らします。

ガウンと手袋は最初は無菌です。
着るときには外側を清潔に保つようにします。
手術的手洗いをした手でも、持ったらアウト。
外側(患者さんに触れる側)は絶対に持ちません。

そうして綺麗に着ても、少しでもどこか(手術台、顔、手術灯など、滅菌した手術道具以外なんでも)に触れたらアウト。
また、清潔って言っても、首から下、お腹より上です。
だから、手は常にその高さにします。
ふっ、と下ろしたらアウト。


正直、手は疲れるし手のやり場に困ります。
その結果、みんな似たような恰好をします。
腕組み、または、指を組んで胸の前。

だから、手術室の中の人はみんな偉そうに見えるんですね。
今日初めて納得しました。

May 26, 2008

薬理学

今日はお薬の話がありました。
濃度計算の実習もしました。


薬って血液の中の濃度が大事なんです。
例えば、口から薬を飲んだとしましょう。
胃とか腸で溶けて吸収されます。
胃とか腸の血管は肝臓に行くので、薬は肝臓に行きます。
そこで代謝を受ける(分解されたり、何かを付けられたりして、ちょっと違う物質になる)ものもいます。

ともかく、こうして薬は血液に乗ります。
そして、全身に運ばれて活躍します。
たまに、変なことをして副作用を出すものもいますけど。。

で、最終的には腎臓から体の外に排出されます。

血液中の濃度が低かったらダメ。
なのは何となく分かると思います。
だって、効かないですから。

でも、高くてもダメなんです。
体に悪いことをするのばっかりになってきちゃうから。

では、どういう時に高くなるのか。
1。沢山飲み過ぎた時
入る量が沢山になるので、濃度が高くなります。
2。腎臓の機能が悪い時
排出が間に合わなくなっちゃうんです。
などの場合では高くなりやすいです。


高齢者になってくると腎臓とか肝臓とか、いろんな臓器の機能が落ちてきちゃうから、要注意ですね。
あ、若い人でも『早く治したいから』なんて倍量飲んだりしたらダメですよ!

May 23, 2008

形成外科

形成外科ってとっても繊細です。当たり前だけど。

今日は、形成外科の先生のお話がありました。
将来、形成外科以外に行ったときに気をつけて欲しいこと。というテーマです。

怪我をしたとき。
しかも、顔面に怪我をしたとき。
その時に注意すべきこと。

とにかく洗いましょう。
麻酔をして、洗いましょう。
そして、キレイに縫って。
早めに抜糸をして。

顔の場合、他にもまして、いかに痕を残さないかが大事ですからね。
最初に少しでも砂とかが入ったまま治ってしまうと、外傷性刺青といって、色が汚く残ったまま治ってしまうのだそうです。

そういえば。
私はよく怪我をする(特に足)けど、あんまり洗わないままにガーゼとかを当てられてしまった時の傷は汚いなぁ、などと今更思います。


それにしても。
私は手術の映像とか、実際の手術はOKなんです。全くもって平気なんです。
だけど、怪我はダメだねぇ。私の中で手術とは決定的に違うみたいで。
「痛そう>_<」って思って、思わず目を閉じてしまうんです。

自分が沢山沢山怪我をしてきているからかな。
外傷はどうしても真正面から見ることがまだ出来ません。
どれくらいで克服できるかな。

悪性腫瘍(俗にいう癌)はどこにだってできます。
脳にだって、内蔵にだって、血液にだって、骨にだって。

本当に、どこにだって出来る。
そして、”悪性”というからには、転移をします。

癌の転移場所として多いのは肝臓・肺など。
これらの臓器には血液が豊富に行くので、血液に乗った癌細胞が行きやすいんです。



昨日は骨に転移した癌について勉強をしました。
癌が骨に転移すると、癌細胞が出す物質によって、そこの骨が溶けてしまいます。
その結果、痛みだったり、何らかの問題が出てきたりするんです。

とってもとっても痛いそうです。
そういう癌に対して放射線を当てると痛みが完全になくならないまでも、かなり良くなる患者さんが多いのだとか。


また、今日テレビを付けたら緩和ケアについて取り組んでいる看護婦さんが取り上げられていました。
途中から見た状態だから、あんまり書かないですけど、でも、考えることがありました。

今はまだ実際に癌が転移した患者さん、とても苦しんでいる状態の患者さんにお会いしたことはありません。
将来、自分がそういう患者さんを前にした時に、何をしてあげられるのか、ということをとても考えました。

癌でなくても同じです。
気持ちを考えてもらえる、ということがいかに大事なことなのかは、想像に難くありません。
私みたいな、単なる怪我でも思うのだから。

カウンセラーになるとは言いません。
だけど、私と向き合ったときに、少しでも安らぎを感じてもらえるような、安心してもらえるような、そんなDoctorになりたいです。
話しやすい人。話した後・診療の後に心が笑顔になれるような人。
そんなDoctorになりたい。

そのためには、この人なら大丈夫。
そう思ってもらえる知識・技術があることが大前提ですけどね。
知識・技術は努力しだい。頑張ります。

May 20, 2008

膠原病

膠原病とは、自己免疫性疾患で結合組織に病気が出て全身あっちこっちに出て、というような病気です。
有名どこでは、関節リウマチとか全身性エリテマトーデス(SLE)とか。


膠原病は自己免疫性疾患なので、自分に対して攻撃をしてしまいます。
抗体という、普通ならば外敵(細菌とか)を取り囲んで悪さを出来なくするものが、自分に取り付いてしまうんです。
だから症状が出るんです。

私は授業があった3年の時にあんまり膠原病を勉強しないで過ぎてしまったので、あんまり分かってません。
本当に全く記憶にございません(笑)

今日は膠原病のお話があって、さーっぱりでした(>_<)
勉強しなくちゃです。

May 19, 2008

アレルギー検査

今日はプリックテストをしました。
皮膚に1�という小さな針を刺して、そこにテストする抗原(液状)を乗せます。
抗原というのは、アレルギーの原因物質のことです。
スギ花粉とか、ハウスダストとか。


アレルギーには起こる仕組みの違いで4つのパターンがあります。

今日テストしたのは�型アレルギー。

即時型アレルギー。
肥満細胞(&肥満細胞上にあるIgE)と呼ばれるものが原因で起こります。
原因物質が入ってくると肥満細胞の上にくっついてるIgEが反応します。
すると肥満細胞は『怪しいのが来たよー!!』と他の細胞に知らせる為にヒスタミンという物質を出します。

このヒスタミンがくせ者。
かゆくしたり、血管から水分を染み出させたり。
(だから鼻水とかになるのです。)


こちらが私の結果です。
右上のダニが陽性でした。
ぷっくりとして赤くなってるの分かりますか?
先程書いたように、血管から水分を染み出させてしまうから水のせいでぷっくりなってしまうんです。


アレルギー自覚症状あんまりないんだけどなぁ。

May 16, 2008

尿路結石

つまり、おしっこの通り道に石ができてしまうってことです。
女性より男性の方が多いみたいですけど、女性にも出来ます。
とっても痛いみたいです。

石が出来てしまうと尿がその先まで行きません。
腎臓と膀胱の間の場合、尿が全然通れなくなってしまうと腎臓にたまってしまい、腎臓がパンパンに腫れます(水腎症)。これは当然ながら腎臓によくないです。
また、膀胱と外に出るまでの間の場合、尿が全然通らなくなってしまうと膀胱がパンパンに大きくなってとても苦しいみたいです。
どちらにしても尿を通さないとまずいです。


治療法、待機療法はいろいろあります。
・石を小さく砕いて出す
・尿が通れるように管を通す
・皮膚から管を刺して尿をとりあえず外に出す



腎臓から膀胱までの間の管に石が出来てしまった場合(上部尿路結石)。
石を小さく砕いて出す治療法の1つに、対外衝撃波結石破砕術(ESWL)というものがあります。
専用の機械を使って衝撃波を当てて、大きな結石を細かくして、管を通れるようにして排出しよう、というものです。
衝撃波を当てるので、妊婦さんなどには禁忌です。


今日はその機械に手を乗せて、衝撃波を体験してきました。
けっこう痛かったです(;_;)
1から9までの9段階の強さがあるそうで、4とか5以上で石が壊れるそうですが、私は2の段階でギブアップでした。
男の子とかでは5までとか耐えてました。

手と体では痛みの程度が違うそうですが、それでも石を外から壊そうとするのは大変なのだということが分かりました。

結石があるととってもとっても痛いといいます。
それを治す治療も大変です。
当たり前ですが、病気はなるものではないです。
とは言っても年を取ると共に病気が増えるのも事実。
その時に少しでも痛み・不安・恐怖、などを取り除く治療が出来るような医療でありたいですよね。

傷の縫合

これ、偽者です。人工皮膚です。
4針縫いました。
上から2針目はちょっと遊んで、すごーく長く結んでありますけど(笑)

医学生はこのように成長していきます。
でも、絶対絶対本当の患者さんの皮膚を縫うことになったら緊張して大変だと思います。

May 15, 2008

腹部CT

今日は腹部CTの読影をしました。
CTは人体を輪切りにした詳細なレントゲンみたいなものです。
要するに、断面が見えます。

全て白黒なので、白さ黒さの少しの違いが物の違いを表します。
でも、灰色だけで細かい違いを見分けるのは無理です。
肺と内蔵と骨ではあまりに違いすぎるから、全てを表示させようとするとそれぞれの中がベターっと均一の色になってしまいます。
これでは腫瘍なども見えません。
そこで、肺を見る場合、内臓を見る場合、骨周囲を見る場合で、何を中心に表示するのかを変えます。

例えば、内蔵を見る場合(縦隔条件)では内蔵の部分を中心に灰色を細かく割り振りますから、内蔵の中は細かく見えます。
その代わり、肺は一面真っ黒です。
なんにも見えません。

逆に肺を見る場合(肺野条件)は肺の部分を中心に灰色を割り振りますから肺がよく見えます。
逆に、内蔵や骨が白くうつり、よく見えません。

そして。
写っている臓器が何なのかを正しく言い当てるのが意外と難しいです。
肝臓などは分かりやすいですが、細かい血管などになると何の血管なのかが…。
頑張ろう。

May 14, 2008

診察の練習

当然のことながら、いきなり患者さんな訳はありません。
まずは診察の練習は学生同士でやります。

男の子が患者さん役をしてくれます。
男の子はお医者さん役も患者さん役もやるけど、女の子はお医者さんだけ。
ちょっと申し訳ない気持ちになります。

診察の練習をするときには、お作法というか、言葉も身に付けるという目的なのか、必ず言う台詞があります。
私たちのなかでは、「お医者さんごっこ」だね、って言ってるんですけどね;;;


「本日診察を担当させていただきます、医者(医学生)の○○です。よろしくお願いします。」
「確認のため、お名前をフルネームでおっしゃっていただけますか?」

から始まります。
学生同士で練習する時も、「ちょっとお腹見せてー」とかではなくて、ここからやります。
その後に、

「本日はどうされましたか?」
「では診察をさせていただきますね。こちらを頭にして横になっていただけますか?」

などと続きます。



もちろん、自分が医者役をやっていない時に、別の友達が別の友達を診察しているのも見たりします。
今日は面白いから隣で見る時に
「医学生の○○です。今日は見学させて下さい。よろしくお願いします。」
って言ってみたんです。普段はただ見てるけど。

患者役の友達(すごく優しい人)が
「いいですよ。あー、医学生ですか。それは大変ですね。頑張ってください。」
って言ってくれて、私も友達も先生も大爆笑(笑)


診察などの手技が上手になるには、練習あるのみです。
学生どうしでの練習は必須です。その後に実際に患者さんで診察させていただくのも、1回1回がとっても貴重な経験です。
医者になっていく為には沢山の協力が必要だなぁって思う今日この頃です。

腹部診察

お腹の診察方法です。
視診→聴診→打診→触診 の順でやります。

腹部の1番のポイントは触診です。
お腹が痛いってお医者さんにかかったことがある人なら分かると思いますが、お腹を触ったり押したり叩いたりしたと思います。

これはお腹の中の状態がよく分かる診察なんです。
例えば、お腹を押して、勢いよく離す。
離した時の方が痛いのを反跳痛と言います。
腹膜に炎症が起きている(お腹の中の臓器の炎症が、お腹の壁にも広がってる)ってことが分かります。

よく、盲腸の診断にも使われます。
心窩部(みぞおち付近)の痛みが右下腹部に移動して、押した時も痛いけど勢いよく離した時にもっと痛い!
というのがものすごく典型的な場合です。


多分、一般のイメージで違うだろうなぁって思うのは、臓器の高さと場所。
私もかなり勘違いしている場合があります。
というのも、理科の教科書などでは平面で全部を書いているから。
本当のお腹の中では前後左右上下にずれてうまいこと入ってるんです。

いわゆる「お腹」(腹腔&骨盤腔)の中にある臓器は、
胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、結腸、直腸)、肝臓、膵臓、脾臓、胆のう、副腎、腎臓、尿管、膀胱、子宮・卵巣(女性)、前立腺(男性)、大動脈・大静脈を始めとする血管たち、などなど。

こんなに入ってるんです。
そりゃ複雑にもなりますよね;;

May 13, 2008

腎エコー

今日は腎臓のエコーをとりました。
まだ友達どうしで、です。

私も腎臓をとってもらいました。


学生がとってるからそんなにキレイではないけど、でも多分正常?

エコーでは、
水→黒
脂肪→白
です。だから、多くの臓器はその中間です。

真ん中の丸いとこが腎臓。
中に丸く黒いが見えてるのは、できた尿が少しずつ集まって来てるとこ(腎錐体)。
腎臓は外側のところで尿を作り、真ん中へ集めるんです。
そして、それを膀胱まで運びます。
変な塊もないし、変に膨らんでもないし、多分私の腎臓は元気です。


腎臓の向かって左側は肝臓が写ってます。
腎臓より若干白いです。
私としては非常に気になります。

実は、アルコールの飲み過ぎなどによる脂肪肝では白くなります。
腎臓と肝臓で同じくらい、というのが従来言われてきたことなんですが、
最近はエコーが発達してより細かな違いでも色が違うようになってきたから、
正常でも少しだけ白いそうです。

私は、、大丈夫?かな?
男の子たちよりは大丈夫そうです(笑)

May 12, 2008

肝胆膵

今日は肝胆膵外科の患者さんを診察しました。
今日は本当に患者さんです。

5人程度のグループごとで患者さんが決まっていて、その患者さんについてのプレゼンをします。
病棟のカンファレンスなどで行われるのと同じような形式です。

「○○さん、×歳、△性」から始まり、以下のようなことをまとめます。


お話を聞いて(問診)
・主訴(お腹が痛いんです!とか。呼吸が苦しいんです!とか。)
・現病歴(いつから起きているのか、どういう性質なのか等等。)
・既往歴(今までのしたことのある病気について)
・生活歴など(お酒、タバコ、アレルギー、服用中の薬、健診の結果などなど)
・家族歴(ご両親、ご家族、お子さんなどの主だった病気について)

診察をして
・身体所見(身長、体重、貧血の有無、に始まり、腹部のことも)

検査結果をまとめて
・血液検査
・レントゲン検査(胸部と腹部と)
・造影検査(造影剤を流して撮影。目的によりますが、今回は動脈に造影剤を入れていました)
・その他、エコーなど


という訳で、患者さんに実際に診察をさせていただく(って言ったってまだ本格的ではなくて、ほんの少しですが)のはとってもとっても久しぶりでなんだかドキドキでした。
とってもいい方だったので、ちょっと安心でしたけども。

May 9, 2008

医療面接

医療面接≒問診



今日は模擬患者さん(SPさん)に来ていただいての医療面接実習でした。
模擬患者さん、というのは、訓練を受けたボランティアの方です。
本当に患者さんのような。とっても上手で驚くと共に、身が引き締まるというか、いつもよりも真面目な、というか、そんな気持ちでした。

具体的にどのように行ったかというと。
まず、学生一人が模擬患者さんに問診をします。
それをビデオに撮っていると共に、グループの人と先生が見てます。
で、本人や周りからのfeedbackが行われる、という形式です。

緊張緊張緊張、なのかと思いきや、私は全然緊張しませんでした(笑)
そういえば、私あんまり緊張ってしないんだよなぁって久々に思い出しました(笑)

でも、すごく難しかったです。
「患者さんの話を聞く+つっこんだ質問もする(+鑑別疾患を考える)」
をやればいいのですけども。

できない。。。
普段、すごくしゃべる子だと思われている私ですが、意外と人の話を聞くだけなら出来る(よね?)
けど、しゃべれない。質問が出てこない。
難しかったなぁ。

病気をざーっと頭の中で考えることが出来るようになれたらいいなぁ。
症状を聞いたときに、さらに何を質問しなくてはいけないのかを聞けるようになったらいいなぁ。
単なる、悩み相談ではないのだから。
医者になるのだから。

頑張りましょう、はやたまさん。

May 8, 2008

採血

今日はスキルスラボで半日を過ごしました。
スキルスラボとは、いろんな人形や道具、模型などがおいてあり、自由に手技の練習が出来る部屋です。
TESSOでBLSや心停止などの練習をするときもここを使います。

今日は学年全体向けに、使い方の説明などをする日でした。
今日やったことで面白かったのは2つ。

1.採血トレーナー
腕だけの模型で、人工皮膚の中に人工血管が埋まっていて、ポンプを使って人工血液を循環させることができるという代物。
後片付けめんどくさいし、今日は人工血液の代わりに水道水を回して採血の練習をしました。

最初、どうしていいか分からなかったものの、先生がやっているのを見よう見まねで刺してみたら、ちゃんと血液(の代わりの水道水)が引けたので嬉しかったです。
よく肘の周りの静脈から採血をされると思うんですが、実は肘の周りには大きく分けて3本の静脈が通っています(たしかね。自信ないけど。)
その3本ともから採血に成功して、なんだか満足でした。

でも、再来週くらいには本当に人間(同じグループの友達)の腕から採血するからなぁ;;;
刺すほうも不安だし、刺される方も怖いです。
(注射・採血の類がとっても嫌いで怖いから。。。)


2.Micro Sim
これは、なんというか、言い方悪いけど、「救急救命のテレビゲーム」みたいな感じでした。
コンピューター上で、こういう患者さんが運ばれてきました!
って始まって、そこからマウスとかを使って、何をするのかの指示を出していって、最終的に助けましょうという。
これが意外と(というか、当たり前だけど、という方が正しいですね)難しい。
でも、やらなくてはいけないこととか、いろいろなことを頭に入れるという意味でも、分かっているかの確認という意味でも、かなり使えるなぁという印象です。
何より、面白いし(笑)



これからもいろいろと使わせてもらおー♪って思いました。
だって、エコー検査も出来るし、気管挿管も出来るし、採血、心音、呼吸音、心電図、除細動、救急シミュレーター、などなどなど。
沢山の人形や機械などがあって、楽しく身に付けるという意味ではいいと思うんですよね。
「遊び」と取られるとちょっと違うとは思いますが、これで少しでも慣れることは第一歩な気はします。

May 6, 2008

BLS講習会

今日はTESSOのBLS講習会でした。
BLS=Basic Life Support
具体的には、CPR(胸骨圧迫、人工呼吸)や気道異物(窒息)、体位変換と回復体位です。

今日は2年生から4年生までに教えたのですが、短時間集中型だったので(以上の内容を2時間で)、参加者のみなさんがちゃんと理解して身に付けてくれたかがとっても不安です;;

お腹いっぱい状態だよね、きっと(>_<)
テキストを読み直したりしてくれれば思い出せると思うので、ぜひ読んで欲しいなぁって思います。

ちなみに、もし上に書いたようなことが不安だ。。。という人がいれば、5月17日にもラリー形式で(講義室で人形を使って行うだけでなく、学内のいろんな場所に行って、実際に近い状態でのシナリオ練習)また行いますので、ぜひ来てください♪
6月以降にも随時講習会を開く予定です☆


それにしても。
人に教えるのは昔よりも出来るようになったとはいえ………
絶対私はPositive Feedbackが少ない気がしてならないのです。。
そして、うまーく伝えることも下手くそなんです;;
人に教える、伝える、コミュニケーションを身に付けていきたいなぁって思う今日この頃です。

May 2, 2008

肝臓

今日は肝臓を見ました。
当たり前だけど、本物です。
病理解剖で取り出された本当の患者さんの肝臓を2cmくらいの厚さに切ったものです。

ビックリしました。
癌はあきらかに癌な塊が見えるし。
肝硬変が起きているとボコボコしてて汚い肝臓だし。

一番驚いたのは、脂肪肝でした。
アルコール飲みすぎによる脂肪肝の肝臓は明らかに黄色くて、触るとプニプニしてるんですよ。
ビックリしました。
本当にプニプニなんです。まぁ、ある意味触ってて触り心地はいいですけど;;


自分の内臓は労わってあげないと、って思いました。

May 1, 2008

内視鏡

今日は上部消化管の内視鏡でした。
上部消化管=食道、胃、十二指腸まで

まず、患者さんに先生がやっているのを見学しました。
内視鏡って優秀なんですね。

綺麗に見えるし、
血管だけを浮き上がらせて見ることも出来るし、
薬を入れられるようになってるから、薬も入れて泡を消すことも出来るし、着色剤を入れて凹凸をはっきり見ることも出来るし
癌かもって疑えば組織をつまんで来てより詳しい検査も出来るし。
(もっとも、プロの内視鏡の医師は見たらだいたい癌の種類とかも分かるらしいですが)


そのあと、私たちも人形に内視鏡を入れて十二指腸まで見る、ということをしました。
人形だから人の何倍も簡単(下手くそでも、おえってならないし)なんだけど、思った所にカメラを進めるのは難しかったです;