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Apr 8, 2009

違い特集その2

③ 医療者の病棟での生活

1.白衣
皆さんご存知のように、こちらでは白衣を着ないことが多いです。
詳しく言うと、
 学生:丈の短い、大き目の背広みたいな白衣。
     ポケットが大きくて物が沢山入る♪(その分重いけど)
 resident:丈の短めの、でも学生より少し長めの白衣。
 fellow: 長い白衣。日本でいうところの白衣。
attending:白衣なんて着ません。私服です。
と、まぁ、偉くなるにつれて、白衣の丈が長くなり、しまいに着なくなるという感じ。

ただ、私が今いる病院はresidentも着ない人が多く、医者は白衣をあまり着てません。少し着てる人もいるかな、くらい。

町全体に病院が沢山あることもあり、白衣やスクラブで町をみんな普通に歩いています。電車もバスも普通に乗ってます。
普通に考えたら不自然だけど、すごく自然です(笑)
先日は、スクラブにオペ中のガウンを羽織って、オペの帽子を被り、マスクを腕にひっかけた状態の人が町を歩いていて、さすがに眼をひきましたけど。
私も、白衣で登下校(登下院?)してます。


ちなみに、看護婦さんはドラマでも有名なように、色とりどりのスクラブを着てるので、白衣の天使ならぬ、カラフルな天使、って感じです。
ただし、年齢を追うごとに横断面の半径がすごーく大きくなるので、意外とかわいくない(笑)
ホント、半端じゃない体型してます。


2.飲食
日本では当然病棟での飲食は禁止ですよね。
でも、アメリカでは普通です。本当に。
いつでもどこでもみんな食べてます。

白衣のポケットには常にコーラとお菓子、みたいな。冗談抜きに本当です。
カルテ書いてるときとか、カンファだとか、すぐ食べます。そりゃ太る、って。。
でも、一応気にしてるみたいで、ほとんどの人がDiet cokeです(笑)


3.PHS
こちらにはPHSなんてありません。
これも、先進国のアメリカとは思えないことの1つ。
いまだ、ポケベル(pager)を使用してます。全員。偉い先生も。

電子カルテのPCからpagerにメールを送ります。
受け取った先生は、最寄の電話からメールに記載された電話番号(メールを送る際に、最寄の電話の番号を記載)に電話をかけるor最寄のPCから記載されたpagerの番号にメールを送る。

もう、びっくりです。
誰も不便に感じていないことが驚き。
私もpagerを持たされてますが、不便すぎて嫌。

先生が捕まらないときによく、「じゃあ電話すれば?」って言うでしょ?
こちらでは、「Why not page her?」となる。

ちなみに、日本では当直の先生が持つPHSとかあるじゃないですか。
こちらでも当直pagerが存在するみたいです(笑)


④患者さんの病棟での生活
基本的には変わりません。検査に出かけたり、部屋で本読んでたり。
入院期間が日本と比べると短い、ってくらいかな。気づくといません(笑)

患者さんは、みんな家に帰りたい!!って騒いでます。
医療費高いこととも関係あるのかな??


さて。病棟(病室)の違いですが、いくつか気づきました。

1.食事
レストランか?!って思うような、大きなメニューがあります。
その中から好きに選んでます。

まぁ、人によって食べる量も全然違うから、そりゃそうかもしれませんが。例えば朝ごはん。
人によっては、えっ?!何食分?みたいな量(フレンチトースト4枚、スクランブルエッグ、ラスク、ヨーグルト2つ、コーヒー、牛乳、バナナなど山盛り。)を食べる人から、ベーグル1つだけ、フルーツだけ、って人まで。

医者が食事オーダーを出すのではなく、患者さんが好きに好きな物を好きな量を食事部(?)にオーダーして食べてます。(多分、糖尿病とか、腎臓とか、そういう厳密な科に行ったら違うと思うけど。)
「今頼んだから、多分すぐ食事来るわ」とかよく言ってるということは、本当に食べたいときに食べたいものを頼んでるのだろうなぁ。

食事は楽しみの1つだから、自由があった方がいいかもしれないけど、それにしても量が全然違うことに驚きました。
やっぱり食べる量が半端じゃない。なので、お盆も巨大です。
日本の病院の倍はあります。すごく大きいの!

というか、食事をもうちょっと時間通りにするとか、事前に頼むとか、種類をもう少し減らすとか、そういうことをすれば医療費も少し減るのでは??


2.病室の暗さ
これには初日にかなり驚きました。
部屋が暗いんです。電気ついてないの。
診察するときにもつけないことが多く、どうしても必要ならベッドの頭側の天井辺りにある蛍光灯をつけます。

神経内科だからかな、てんかんの患者さんだからかな、とか思いきや、他の循環器の病棟やICUなども基本は同じでした。
(当然ながら、ED emergency departmentだけはどこもすごく明るかったけどね。笑)

考えた私の結論。
アメリカ人には普通なんだ!(多分)

というのも、普通の部屋も暗いんです。
寮の自分の部屋も暗くて、デスクランプは必需品です。
部屋にいるときは常につけてます。だって、本を読むにしても眼が悪くなりそうなんだもん。。

さらには、ナースステーションのPCが並んでる部分も暗い。
みんな普通みたいだけど、私には暗くて、非常にやりにくく、カンファ室(窓際で明るい!)のPCを愛用してます。

だから、きっと普通なんだと思うんです。
でも、私には暗い。陰気に感じてしまう。。。

でも、部屋自体はキレイなんですよ。壁に絵があったりとか。


3.病室のつくり
まぁ、基本的には病院ですから同じは同じですが。
なんというか、余裕があります。
大きい人が多いからか、部屋もBIGです。

さらに、個室が多いことに気づきました。
普通の病棟ですが、個室が多い。多くても2人までくらい。
だから、余裕があって、いい感じです。(暗いことを除き)

ただ、もしかしたらアメリカ人の基質だからかな、とも思います。
多分、沢山の人と一緒に同室だと生きていけない気がします。

というのも、なんだかんだと他の患者さんにうるさいんですよ、彼ら。
いびきがうるさい、とかは日本でもあるけど。
咳がうるさいだの、なんか気になるだの、文句は意外と多い(笑)


2つに分けたけど、長くなっちゃいました(>_<)
今後もまた違う視点でいろいろ書いていきたいと思います☆

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