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Apr 7, 2009

2nd week in Neurology @BIDMC

二週目なので、病棟の違いでも。
本当に、違います!もう、ビックリ。
日本の感覚ではありえないようなことも普通なんですよ。


① カルテ
一応、電子カルテです。「一応」ね。
オーダーとか、コンサルとか、入退院時サマリーとか、検査結果とかは電子カルテ。

が。
毎日のカルテとかは紙カルテ。
かつ、バイタルや投薬などのことは全て別のベッドサイドにある紙カルテ。

つまり。朝、自分の担当患者さんの状態を確認する手順は。

1.電子カルテで本日の検査結果を見る。 
  早朝に採血をしてるため、7時前にほとんどの結果は出てます。
  そう、検査結果が何事早いのも特徴かも。

2.通りがかりに紙カルテを見てみるor担当看護婦さんに昨晩の様子を聞く
  意外と夜中にいろんな出来事があるかも。

3.ベッドサイドへ行き、まずはバイタルなど
  患者さんに会う前に、部屋のところにあるバイタルなど観察事項の紙カルテを開く。
  すると、バイタルや痛みの程度、意識状態などが書いてある。
  「痛み=fifth vital」と張り紙があるくらい、こちらは痛みに関してうるさいです。
  痛みの閾値がそうとう低いんじゃなかろうか、と思うくらい。
  巨大な人が、「痛い!!」と暴れだすと、どうしようもありません。

4.いざ患者さんの元へ!
  ここまで、情報を仕入れておき、「Good morning. How are you doin? 昨晩発作起こしたって聞きましたけど、今朝ご気分どうですか?」などと行く訳です。

日本の電子カルテに慣れてしまうと、非常に非常にめんどくさいです。
だって、カルテとか自分で手で書くのよ?
修正とかさ、どうするのさ、って話でしょ。
カルテに限らずとも、いろいろメモしたりするので、毎日の記述量は半端じゃありません。
即、こちらの巨大文具店で12本$1.79の黒ボールペンを購入しました(笑)


② 患者情報取り扱い
以上より分かるように、カルテを書くのって意外とめんどくさい訳です。
学生にとっては、特にそう。所見取ってきて、まとめてみて、いろいろ考えたりする訳で。

じゃあ、PCのwordとかを使って下書きすればいいんじゃん?
と思ったそこのあなた!

甘い!!
アメリカの病棟のPCには何故か、ソフトの類が入ってません。
wordとか、メモ帳とか、そういう、文字を書けるソフトがない!

でも、一方で、ネットは普通につながるんです。
そう、電子カルテと全く同じPCで。
まぁ、便利と言えば便利だけど、電子カルテのPCと分ければ??
安全面は大丈夫なのか?と一瞬疑いたくなりますよね。

が、そんな安全面の不安はまだ甘い!!
文字を書けるソフトが無いPCで、紙カルテに書く必要がある(または、入院サマリーの場合は文字の打ち込みですが)こちらの学生が使っているのがgoogle Doc.

そう、ネット上で、オンラインで患者情報を取り扱ってるんですよ。
まったく、wordとかないから不便よね、とか言いながら、何の疑問も持たずに、ネット上で患者情報を書いています。

私たち日本の学生は、USBに患者情報を入れないこと、持ち出さないこと、などを厳しく言われていますよね。下手したら、本当に退学物です。
それが、ネット上を飛び交ってるとは。。。
絶対どこかから漏れてる気がするのは気のせいでしょうか。

まぁ、そうせざるを得ないので私もGoogle Doc使ってますが、恐ろしくて絶対に患者名なんて入れられません。

が、彼女たちは、普通に患者さんのフルネーム入りの完全な状態のカルテをネット上で作成しています。
ホントにアメリカでしょうか、ここ??って思うようなこの出来事。
本当なんです。恐ろしい限りです。


ちなみに、金曜の(に限らずとも)夕方に新患を取ったとします。
そうすると、入院サマリーが出来上がるのが夜7時を回ったりする訳です。
当然、residentの先生は帰る時間。

そうなるとね、先生は普通に「じゃあ、入院サマリーはメールで送っといて。見とくわ。」といい残して去っていきます。
いえ、去っていくのはいいんです。時間だもの。
ただね、メールで患者情報を送るってどうなのよ!?
とやっぱりそこに抵抗を感じるんですよね。


長くなってきたので、後は次回に回します。
まだまだ仰天する違いは沢山ありますよ!!

2 comments:

Tomoharu said...

基本的に他の患者がいる所で、「~さんはあと一年かぁ」みたいな話をしたり、人のEKGのコピーが廊下に落ちていたりします。
個人情報的にはダメでしょうって思うけど、実習をする側にとってはデータを持ち帰れるのでありがたいっちゃありがたいんですが…。

ちなみに、今日始めて患者が医者に「訴えてやる!」と言っているのをみました。

僕患者さんと仲良くなります。絶対に…w

はやたま said...

あー、やっぱりそうなんだ。
なんか、データの持ち出しとか、印刷した後の取り扱いとか、非常にゆるいよね。
怖いくらいゆるいよね。。。

私たちの保険って、訴えられた場合は保障してくれるのでしょうか??
一応Dortorの責任になるのかね??

訴えられたら、アメリカの裁判所の見学がてら傍観しに行くので連絡ください(笑)