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Sep 4, 2012

赤コンセント


今日、夜20時過ぎ。
NICUでクベース(保育器)の中に手を入れて、赤ちゃんに処置をしていた。

突然NICUの電気が落ちた。
NICU全体の部屋の電気は消え、非常用のみ点灯している状態で薄暗い。
事態を理解出来ずに驚いて動きが止まって周りの看護師さんとかを思わず見てしまう私。
(あとから、雷が病院のすぐそばに落ちたらしい、と聞いたけど、その時点では雨が降っていたこと・雷が鳴っていたことすら知らなかった。)

人工呼吸器など命に直結するものは一瞬たりとも電気が落ちなかった。
NICUの超未ちゃん(出生体重1000g未満)たちのクベースの電源は振り返った時には既に(なのか、一瞬も電気が落ちていないかは不明)普通に動いていた。

そっか。
赤コンセントってすごいんだね。本当に、一瞬たりとも電源落ちないんだね。
患者さんの命を守っているんだね。

病院のコンセントは何種類かあります。
普通の電源は黒色。
非常用電源は赤色。その中でも、一瞬たりとも電気が落ちないものと、数十秒のタイムラグがあってから自家発電などで電気が回復するものとがあります。
あと、多分病院によっては(病棟によっては?)緑があったりもすると思う。

NICUは赤コンセントにあふれています。
GCUになると、黒コンセントも多いのだけど。
普段あんまり意識していないけど、これだけNICUの中が赤コンセントだらけというのは、それだけ命に直結するような機器を沢山使っているということの裏返しでもあるのかもしれない。
 
知識としては知っていたけど、停電に遭遇したのは実は始めて。
患者さんの命を守る上で、電気は大切なのだ、と改めて実感しました。

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