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Jul 14, 2011

Apgar score

やっぱり、一晩寝たら気持ち復活です☆
今日も突っ込みどころ満載な仕事っぷりではありますが。

嬉しかったこともあるんですよ。
採血(今日は検査項目が多いので、ぽたぽた採血)をしてたら上の先生が「あれ、速いねー」と。どうも先生の想定時間よりも早く終わったらしいです。
少し慣れて来たかな。嬉しいな♪♪


今日は昨日延期にしたApgar scoreの解説を。
生まれた時につける点数で、項目は5つ。
脈、呼吸、筋緊張、反射、皮膚色でそれぞれ2点満点、合計10点満点。

1分後と5分後に点数をつけます。
5分後の値は一応、神経学的な予後の予測因子として大事と言われています。
7点以下は軽度低下、4点以下は重度低下。
(最近では「仮死」という表現は使われない傾向だとか。)

ちなみに、新生児蘇生が必要かどうかはApgar scoreとは関係ありません。
1分後まで待たずにすぐ始めます。その合間に点数をつけるだけです。

元気に生まれた子の場合、1分後8点、5分後9点、というのが典型的です。
(よっぽど元気だと1分後9点、5分後10点ということも)
たいていは、チアノーゼがあって皮膚色での減点があります。

SpO2(血の中の酸素飽和度。赤血球のうちどれほどが酸素と結合しているか。普通の人は90-100%程度。低いとチアノーゼと言って皮膚色が青くなります。)は胎児では70%程度と非常に低く、生まれた時は真っ青なのが普通だからです。
生まれて来て呼吸を始めると同時に上がり始めますが、5分後でも目標値は80%程度ですから、末梢のチアノーゼが残っている子は多いんです。

つまり、同じ点数でも内容が大事なので、必ず点数の内訳を併記します。
お産に立ち会う機会があったら、ぜひ一度皮膚の色に注目してみてください。
紫色から始まり、体幹から徐々にピンク色になって(ピンクアップ)きます。

おそらく、Apgar scoreは学生や研修医で産科や小児科を回ると必ずと言っていいほど点数を付けさせられるので、覚えておいて損はないはず!

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