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Jan 1, 2013

最後の超未ちゃん

早産児の子たち。
最初、基本的には予定日前後が退院のひとつの目安、とお伝えをします。
つまり、28週で生まれた子であれば、40週まで約3カ月入院している訳です。
超未ちゃんたちは、+αで時間がかかることも多いので、4カ月とかざらです。

ということは。
同じ病院内とはいえ、3月に小児科に異動になる私がちゃんと超未ちゃんを担当して、ほぼ退院まで見届けられるのは今がギリギリ。そして、順番的にも次は私が超未ちゃんを担当する番。

なので、年末年始のお休みに入る前に、みんなにお願いをしていました。
「チビちゃんが生まれるときは、ご連絡ください。1時間かからずに飛んできます。」と。

28日まで平常通りの仕事。
29日夜に実家に帰省。
30日朝5時半過ぎに病院から電話があり、「今から26週、800gの子が出る」と。

実家の車を借りて首都高を運転して病院へ。帝王切開のオペ出しにギリギリ間に合いました。
先輩がた(6月異動)にお願いをして、私が取れる最後の超未ちゃんだから、蘇生とか処置とかやらせてもらいました。
当たり前だけど、まだまだ私一人では絶対に蘇生できない。
だけど、挿管が一発で入った。末梢も一発で入った。A-lineも(ややaccidentalに)一発で入った。
いっぱいミスもしてるけど、NOも組み立てられたし、初期蘇生・処置は出来た。


超未ちゃんたちは最初の3-4日が特に山場です。
超急性期と呼ばれ、呼吸・循環は不安定だし、頭の中に出血を起こしやすいし。
超未ちゃんの超急性期を診れる最後でもあるから。

31日、1日と朝6時前に起床し、実家から病院へ行き、昼前まで働いて帰宅。という生活を選びました。
午後からは、家族行事(?)に参加。
年越し蕎麦を食べて、紅白を見て、お雑煮を食べて、お節を食べて、初詣に行って、ちょこっと初売りをのぞいて、ついでに美容室も行って。

もちろん、オンオフをちゃんとつけて休む時に休まないと、というのは分かっています。
完全なるoffにしていないから、各種行事はしているのだけど、だけど、お正月な気分が全くないです。(まぁ、学生時代に毎年やってた巫女さんをしていないというのはあるにせよ。笑)

でも、後悔はしたくなかった。
最後の超未ちゃんだから。
こうして、私の年末年始が終わりました。

明後日は日当直。明日はお休みしようかな。
これだけ毎日乗り物に乗っているので、明日はゆっくりしないと、多分来週まで乗り物酔いを引きずってひどくなりそうだから。


そういえば。
私の2012年最後の夢は仕事でした。
というよりも、なんか聞いた事のない病院に飛ばされることになって、「ごめんなさい。もっと仕事頑張るから、今のところにいさせてください」って半泣きになってる夢でした。
文字通り、赤ちゃんに始まり赤ちゃんに終わった一年となりました。
今年はどんな一年になりますやら。on offをはっきりつけつつ充実させていきたいです。

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