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Oct 31, 2011

感謝

感謝の心は忘れてはいけないと思うんです。
自分への教訓も含めて。

とある同期(子供がいる女性)が、自分は外してもらっている当番表を見て、「あ、ラッキー、私休みの日来なくていいんだ♪」と言ったんです。

私、基本的にはママさんたちのサポートはすべきだと思うんです。
仕事と家庭を両立させてるのはやっぱり相当な苦労を伴うと思うから。
応援したいと思っているんです。


でも、さすがに上記言葉には悲しくなりました。
それは、ラッキーなのではなくて、その分を他の2人の研修医で担っている訳です。
別に、その方、悪い人ではないんです。かわいらしい人です。

でも、例え思ったとしても「ラッキー」とは言ってはいけない、って思いました。
もちろん、自分が同じ立場だった時に思わず口走らない保証はありません。
だけど。。

平日だって、早く帰してあげたい。
土日の負担だって軽くしてあげたい。
当然私だってそう思うんです。

でも、それはあくまで、働いている間の時間を真面目に過ごしている人、その分の負担を担っている他の人への感謝がある人に対してなんだな、って思ってしまいました。



子育て真っ最中の1−3年目の医師と一緒に働いたの、彼女で3人目です。
1人目は同じ感じでした。子育て中で保育園に送っていくのにちょっと遅れたりするから、と遅刻は当たり前、でも4時には帰ります、みたいな。
正直、毎日朝何時に来るかが全く分からなくて当てに出来ず、帰宅時も申し送りなしに帰宅してしまうこともあり、むしろ彼女の仕事分をサポートするのに疲れたりもしました。
私も1年目でERを回っていて週3回当直みたいな感じで疲れ果てていたというのもあるとは思うので、今では反省事項ですけど。


2人目の方は素敵でした。早く帰りたい、というのはあるんだけど、その分、日中にすごく頑張ってました。
今やっちゃえる仕事ある?って言ってテキパキと仕事をして、その分5時にきっちりと帰る。
だから、例え5時に少し仕事が残ってたとしても、「私がやっとくからいいですよ、帰ってあげてください」って心から思った。
そうすると、「ホント?ごめんね、ありがとう。その分明日は頑張るから!」って言ってくれて、実際日中は本当に遊んでたり寝てる時間はなく、先を読んで仕事をしてたんです。




いろんなママさんをみて思うこと。
やっぱり、ママさんに働いてもらう方が職場のためだとは思うし、働きたいママさんを応援したい。
だけど、ママさん側が、子育て中なんだから周りがサポートしてくれて当たり前、という態度に出ては絶対絶対ダメ。
やっぱり、ママさんが働けるような環境・同僚・上司対する感謝がないとダメだと思うんです。

1ヶ月のドロップアウトの期間を経て、ちゃんと社会復帰を出来ている私だから余計に思うのかもしれないです。
ドロップアウト後の私はとっても優遇してもらってて本当に申し訳なくて有り難かったです。
患者さんの数も少なめ(つまりは周りが頑張ってくれていた)、夕方も早めにサックリと帰してもらえる、みたいな。
でも、負担がかかっていたであろう周りの研修医は「はやたまが少しでも患者さんを持ってくれるから、助かるよ」って言ってくれていました。
そのリハビリ期間があったから、復帰して何の問題もなく働いている現在に至るんだと思いますし、今でもとても感謝しています。
同じようにドロップアウトした人がいたら、サポートしてあげたいって思います。


ママさんだって同じだと思うんです。
働きたいママさんが仕事を続けられることでママさん本人も社会もいいことがあると思うんです。
でも、それはあくまでやっぱり周りのサポートがあってこそ実現可能な訳です。

医者なんて、ただでさえプライベートが邪見にされる職業です。
「急患だから」「当直だから」という言葉でプライベートは全てキャンセルにされてしまう職業です。
その中、自分のプライベートを大事にさせてもらえながら働いている。
そういう事実を忘れちゃダメだなって思います。
同じ女性だから余計に思っちゃうのかな。


自分が結婚して出産して子育てするようなことになった時、どうなるのかは分からない。
でも、周りに感謝しながら自分のペースで仕事を続けられたらって思う。
そんな日が来ることを信じて。今はママさんのサポートをしていきたいと思う。

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