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Sep 5, 2011

小児腎臓

今日から小児科の腎臓グループです。
私らしいというか、やっぱり初日から緊急さんが。

一人目は休日の間に来ていた子で、何故か腎臓グループで担当することになった子。
だから正確には今日の緊急入院ではないのですが。
股関節炎疑いの子だったんだけど、今日の診察ではイマイチ股関節炎ぽくないんだよね。

症状・所見、そして画像検査的にもソケイ部のリンパ節炎っぽい。
ただ、ソケイ部のリンパ節が腫れるということは、それ以下の部位(脚とか骨盤(尿道、陰部とか))に感染なり炎症があるということ。
それが、見当たらないんですよねぇ。

ということで、明日の朝一に整形外科に再度相談してみることにしました。
元々は股関節炎があって、それによってリンパ節炎が起こっていて、でも今は治癒過程で股関節炎ははっきりしない、っていう可能性があるのかどうか、とか。


二人目は頻回再発型ネフローゼ症候群の子。
ネフローゼ症候群というのは、腎臓からどんどんタンパク質が流れ出てしまう状態。

血液中の蛋白が少なくなります。
そうすると、血漿の膠質浸透圧が低くなります(イメージ的に言うと薄くなっちゃう感じ)
すると、血管の中の水分が周りに逃げてしまう為に浮腫が起こります。
浮腫は脚や顔といった分かりやすい場所、腸管、腹水、胸水、などとして現れます。
血管の中の水分量が少なくなってしまって循環が悪くなることもあります。
さらに、蛋白が少ないことを察知した体は、肝臓にアルブミンという体で作れるタンパク質を合成させます。
肝臓での蛋白合成が高まると、ついでにコレステロールも作られます。
そのため、コレステロールが高くなってしまいます。

という訳で診断基準としては
1。尿蛋白量
成人 3.5g/day以上
学童以下 3.5g/day以上または0.1g/kg/day以上 または 早朝起床時尿300mg/dl以上
2。血中の蛋白量、Alb量
成人ー幼児 蛋白6.0g/dl以下、Alb3.0g/dl以下
乳児 蛋白5.5g/dl以下、Alb2.5g/dl以下
3。コレステロール
成人ー学童 250mg/dl以上
幼児 220mg/dl以上
乳児 200mg/dl以上
4。浮腫
体重増加や浮腫を認めること

で、このうちの1.2が必須。

本日の子は条件は満たしていました。
さらに、今回が5ヶ月の間で再発4回目=頻回再発型
ステロイド治療で寛解した後に漸減中に2週間以内に再発をすることが2回目=ステロイド依依存性

という訳で、診断名は頻回再発ステロイド依存性ネフローゼ症候群。
初日から忙しかったー><

忙しすぎて、新生児の外来に遊びに行けなかったくらい(笑)
(最近、外来に行くことが多いからか、仲良しになった看護士さんたちに「はやたま先生、先生のお父さん(=新生児のS先生)頑張ってるよ。」と言われる。笑)

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