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Sep 12, 2010

診察をするということ

最近改めて思います。
"診察"をするということは大切である。

最近、いろんな患者さんに言われるんです。
"ここの病院では、ちゃんと診察してもらえて、全身診てもらえるからいいです"

データだけ見て、それで判断して、ろくに患者さんの顔も見ない・診察して聴診器をあてることもしない、そんな医者は当たり前ですが、やっぱり評判が悪いです。

でも、当たり前ですが、患者さんの話自体や診察所見って大事です。

でも、入院時にどこまで診察するか、って判断に困るんですよね。
いえ、入院時ならまだしも、外来とか。
 神経学的所見をどこまで取るか。頭頸部は?腹部は?


みなさん、どこまで診察してます??

ちなみに、私は入院時は以下の所見を取ります。
Gen:意識、見た目
頭頸部:視診、顔面浮腫、眼球結膜、眼瞼結膜、口腔(粘膜・虫歯・舌)、咽頭、頚部リンパ節、甲状腺
胸部:心音(+明らかに異常があれば心尖拍動を触れる)、呼吸音(ただし、聴診のみ)
腹部:視診、腸蠕動音、打診、触診(圧痛、肝、脾)、尿路感染が疑われればCVA tendernessも
四肢:視診、浮腫、チアノーゼ、動脈拍動(足背、膝窩部、大腿、トウ骨)

神経:
CN:眼球運動、触覚V1-V3、眼輪筋・口輪筋、指こすり(異常があればまたは異常の訴えがあれば、Weber, Rinne)、カーテン徴候、舌提出
motor:視診(不随意運動など)、Barre
sensation:light touch, 振動覚、深部腱反射(Tri、Bi、Bra、Knee、Ankle)、Babinski
Coordination:DDK、tap test、指鼻指
Gait:歩行(入院時とかにさりげなく見ておくのが中心ですが。)

その他:起立試験、長谷川・MMSE

特に異常を感じた際以外はすっ飛ばしてるのが、
副鼻腔、頚部血管雑音、椎骨叩打痛、上腕動脈触知
下肢のmotor、touch test, 痛覚、深部感覚、かかと膝試験、一直線上の歩行、継ぎ足歩行、Romberg


翌日以降は、異常があった所見のfollow up。
さらに訴えがあれば、それにあった所見を取る。
って言う感じです。

みなさんがどうしているのかを知りたいです。

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