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May 13, 2009

日米の違い その5

きっと、その5くらいだよね?

ここの医者は、非常に自分を大切にします。
医者に限らず、自分を大切にする文化の持ち主ですが。

どういうことかというと、きっちり帰るんです。
5時なら5時にきっちり帰る。

"今日は遅くなる、ごめん"というメールを奥さんに送っているresidentの"遅い"は今日は予定が変わっちゃって5時45分までカンファがあるから5時過ぎのシャトルバスじゃなくて6時のに乗る、ということ。


医者の数が多いから?医者の仕事が少ないから?


私はあくまで学生で医者ではないから、はっきりは分からないけど、多分そういう点もあるのだとは思います。いろんなコメディカルの仕事があって、すごいなぁって思うから。
まぁ、患者さんの数は桁違いに多いから、差し引きゼロな気がしなくもないけど。

だけど、そういう問題じゃないかな、って思ったことを書いてみます。


まず、彼らは朝が早いです。
日本では、外科のカンファが朝7時半で早いよー、とか言ってますが。
内科で朝6時半に病棟にいます。
外科は朝5時半には病棟にいるとか。
放射線科でさえ、朝7時には医者がちゃんと持ち場(?)にいます。

日本で循環器回ってたときに朝6時半とか7時に病棟行くと、夜勤のナースさんしかいませんでしたからねぇ。
でもね、日本でも患者さんは夜の消灯が早いし、高齢者が多いから、朝6時半にはちゃんと起きてる人が多いんだよね。

チームカンファも朝。その他カンファも基本は午前中が多い。
上の先生が今日は外来、とか今日は何とか、と行っていなくなる場合でも、それまでにちゃんとチームカンファが終わるという、素敵な(考えてみれば当たり前の)仕組み。
方針決めて、カルテ書いて、は午前まで。午後は新患をとったり、違う仕事してたり。

患者さんにとって見れば、朝一に様子を見に来られて、その日のスケジュールが決まり、一日を過ごす。
翌朝、その前日の検査結果に基づきまた方針が決まる、みたいな感じ。


そりゃ、そういう朝型の生活すれば5時きっかりに帰れるだろう、と思うくらい、活動時間が朝です。



かつ。
さっき書いたように、チームカンファが朝早い。
つまり、日本のように「上の先生が外勤から帰ってきてからやる夕方のチームカンファを待つ」ということはないので、その日の仕事をさっさとこなせば、その分さっさと帰れる、と。

アフター5を大切にしたくば、そりゃ、さっさかさっさか仕事しますよね。
そしたら早く帰れるんだもん。頑張る気にもなると思うんです。



学生にとっても、いいなぁって思います。
私がもともと朝型の生活リズムということも多分にあるんですけどね。

*午前中に、「朝pre round ⇒ チームカンファで直される ⇒ カルテを書く ⇒ 添削してもらう」が終わるから、夕方先生を待つということはない。
*かつ、夕方とか夜にカルテだったり考えたことを見てもらうとお互い疲れてるけど、昼間だとそうでもないから、身につく量が多い。
*午前中がメインで、午後も夕方までに検査は大体行われるから、見たいものがあれば、ちゃんと夕方までに見れる。
*医者も夕方帰るから、夜8時にチームカンファ終わった後に、「今から心エコーするけど?」とかいうことがなく、見逃すなんてこともない。

ね?
日本に帰ったらまた夜型の病棟生活なのかなぁ。
やっぱり朝型の方が(元が朝型の私は特に)楽だと思うんだけどなぁ。

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