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Jul 1, 2012

在胎週数

在胎週数によって、赤ちゃんって大きく違う。
特に小さいうちは、1週の違いが、1日の違いが、大きな違いになる。

私が今、当直中に一人で診ていいと言われているのは、仮死とかのリスクがない33週以降。
逆に、29週以下の子たちや1000g以下というような子たちは絶対私一人では無理。

では、その間の子たちはどうなのか。
30週から32週の子たちは、状況によりけり。
少しストレスがかかっていて呼吸状態が安定していることが予測されるような子であれば診れるし、そうでなくてなにかしか具合が悪い事が予測されれば、上を呼ぶ。
初期蘇生に関しては私もある程度出来るので、大丈夫と思ったら一人で立ち会いをしてもよいし、それで蘇生を始めて無理そうであれば、その場で上の先生を呼ぶ。

そんな指標は前から示されてはいたものの。
自分で診れるような気がしていなかったのですが。
最後の最後。6月最後の週になって、ようやく少しだけ自信がつきました。

いえ、6月最後の週。
なんとなく嫌な予感がずっとしてたんです。
基本的に良い方良い方に考えていってしまう私ですが、どうしても嫌なイメージが拭いきれなくて不安に思っていたんです。何となく、某患者さんが、元主治医の先生と一緒にいなくなってしまう気がして。そして、その嫌な予感が的中してしまった。
自信がついた、なんておこがましい事を言えるタイミングでもないし、自分の無力さは非常に痛感しているのですが。


だけど、今週。
少しだけ安心したのも事実。

一つ上の先生にお願いをして、半ば押しのけてまで、今週の帝王切開の立ち会いを私メインでやらせてもらった。29週から30週の子たち数人。

私の思惑を察してくれたのか、初期蘇生時に両脇に一緒に入ってくれた先生たちも、普段なら「酸素上げようか」とか隣から神の声をくれるのに、何も言わない。
私の判断で、私の思った通りに蘇生をした。
あまり迷いはなかった。 先輩がいてくれたこともあって、怖いという感覚はなく、自信を持って蘇生に臨めた。

病棟に上がって来てからの処置も一通り出来た。
研修医の先生がつぶした後の血管にラインを入れることもできた。
エコーできちんと評価することも出来たし、その後の当直中にNCVが必要な判断も出来たし、一人で入れることも出来た。
きちんと全身状態を把握して指示をテキパキと出すことも出来た。

当直帯に起こったこともちゃんと対処したし、朝のmilk upや輸液の指示、エコーなどの処置もテキパキとして、自分の患者さん+αを診ることができた。

大丈夫。
私、ちゃんと成長してる。
私、ある程度であれば、自分でちゃんと診ることが出来る。
7月からもきっと大丈夫。

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