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Jul 2, 2012

X day

1ヶ月くらい前から。
とにかく不安で不安で仕方がなかった。

不安だったのは、Nに行ってからずっと頼って来た先輩がいなくなること。
そして、いろいろとうまくやっていけるのか、という2つの点。

不安過ぎて、朝も自然と早く起きるようになった。
自立したい、って思って極力自分で判断するように背伸びをして頑張った。
ホント、いっぱいいっぱいだった。
医療面での不安、背景因子の不安。
この1ヶ月で何度泣いたか分からない。

異動となる先輩たちに、「いなくなっちゃうんだから」とか「ラストスパートだ」とか「7月からも頑張って」とか言われる度に、過剰とも言えるくらいに反応してた。
ある時は、「頑張って」って言われた時に、いつもなら「はい!頑張ります♪」って言うところ、言葉に詰まってしまい「もう私に『頑張って』って言わないで!!」って悲鳴をあげるように部屋を出てしまったこともあった。

とにかく不安だった。いっぱいいっぱいで余裕がなかった。
お世話になった先生だから、本当は笑顔で「ありがとうございました」って言いたかった。
でも、実際は1ヶ月間いっぱいいっぱい過ぎて泣きっぱなしだった。
私の状態を知っていた先輩が、「私(たちを)置いていくのが心配だ」と最後まで言っていたくらいの状態だった。


そして、送別会。
いなくなっちゃう先生たち、そして久しぶりに会った大好きな憧れの先生。
元々、話を沢山聞いてもらって、沢山励ましてもらって、沢山慰めてもらっていたけど。
送別会の時も、いろんな言葉をもらった。
みんな心配してくれてる。みんな励ましてくれる。その気持ちが痛いほど嬉しかった。
諸事情あって、私(だけ)素面だったのに。
涙が止まらなかった。笑顔でいたかったのに、涙を堪えることが出来なかった。

大丈夫。明日からも頑張れる。
大丈夫。倒れないしdrop outもしない。
大丈夫。泣いちゃうこともなくはないと思うけど。
大丈夫。周りに頼りながら甘えながら、でも、しっかり自分の患者さんは自分で診きる。
きっと大丈夫。

そう思えた。
自分の患者さんをしっかり診る、ということ。
研修で回っている期間だけ診ればいいや、というスタンスではなくて、きちんと患者さんのことを責任もって診きる、というスタンスで診るということ。
できる、頑張れる、って思えた。

そして、今日。
先輩たちがいない初日。ついに来たX day。
いつも通り、朝1時間半早く出勤して、自分の患者さんの把握、指示出し、そして、採血。
指示、処置をしていた時。看護師さんに言われた。
「先生、今日すっきりした顔してる」

実は、今日は目が腫れてたんだけど。
多分、いろいろと吹っ切れたんだと思う。
不安でいっぱいで仕方が無かった先月までと比べて。
吹っ切れて、「大丈夫」って思うことにすることが出来たんだと思う。

だって、Mo先生、S先生に「大丈夫」って言われて大丈夫じゃなかったことはないんだから。
だから。大丈夫。

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