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Jul 1, 2015

外科と小児科

当たり前なんですが、視点が違います。
前にいた病院の小児外科の先生が、小児科寄りの先生だったこともあり、あまり認識しておらず、忘れていました。

この度、今働いている病院の外科系の先生に、新生児科入院中のお子さんの手術をお願いすることになり、説明をお願いしたんです。
当たり前のことではありますが、手術の合併症の話を全てしなくてはいけないので、メリットというよりは、合併症に偏ったお話になるわけです。

手術を受けるか受けないかを悩んでいる時点だったことも影響し、親御さんは大いに悩み泣いてしまいました。

結局、その翌日にちょうど、他院の小児科のスペシャリスト(今回の気道関係について)に往診をお願いしており、その際に、手術を受けた後の合併症はもちろんのこと、お子さんたちのQOLについてのお話もあり、手術は受けることになりました。


今回のことで、私たち医療者のお話の持っていきかた、お話の仕方次第で患者さんが受ける印象が全く違うことを再認識しました。
危ないとも思います。影響が大きいことを医療者側が認識して、中立の立場で良いことも悪いこともちゃんとお話ししないと、思いっきり影響を受けてしまいますから。

重大な決断をするとき(今回の場合は、手術を受けないと生死に直結する問題だったので、合併症の可能性があったとしても受けたほうがよいと医療者としては思うのですが、もうちょっと選択の余地がある時)、私たちはどちら側かに立ってはいけないと思うんです。

以前先輩にも言われました。こっちの方がよいと私たちが思っていても、それが家族にとって最良の選択とは限らない。
どちらかの選択肢を強く推奨する姿勢でお話をしてしまった場合。
そちらと違う決断をしにくくなったり、違う決断をした時に、その結果を後ろめたく思うかもしれない。
逆に、私たちが推奨した方を選択した時に、心から納得して自分たちで決断していないと、医療者に言われて選択したからだと思ってしまうと、その後に起きること(良いことは受け入れられても)で悪いことがあった時に、受け入れられずにあの時にああ言われたから、となってしまう、と。(責められるのが嫌というわけではなくて、やっぱり、受け入れられない状態はご家族にとってしんどいから)

とはいえ、先生ならどうしますか?と聞かれることもあります。
自分なら、自分の子供なら、と「一個人」としての意見をお伝えすることはありますが。
医療者としては、中立を保つ方が多分いいのだと思います。


でも、同じ中立でも、外科と小児科とでは視点が違うのだな、と。
やっぱり、お話をするのは難しい。それでその先の決断・選択をしていただくわけだから。
医療の現場では、それが大きな違いが出るような岐路であることも多いから。

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