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Apr 20, 2014

CPAOA

CardioPulmonary Arrest On Arrival. 来院時心肺停止状態

今日の朝方の当直帯にひきました。
でも、看護師さんたちが優秀だったこともあり、外科の先生の協力を得られたこともあり、ちゃんと対処は出来たような気はします。

自家用車でやって来た子の顔色が非常に悪く、モニターをつけたら心臓が動いてなかった、とコールがありました。
飛んで行って驚いた。本当に土気色。教科書にはよく「土気色」と書かれていますが、本当に文字通りの色だった。

一瞬頭が真っ白になりかけましたが、さすがに前の病院でやってきた経験は無駄にはなっていませんでした。一瞬で冷静になれた。
胸骨圧迫と人工呼吸を続けてもらい、ラインをお願いし、鼠径から採血もお願いし。
自分は薬の量の計算。

幸い、心臓が止まっている時の薬の量は新生児も小児も同じなので、計算はすぐできました。
みんなが協力してくれて、スムーズでした。

でも、戻らない。
挿管も考慮だな、と思って頭側に回って、口を開けようとして初めて気づきました。
死後硬直が始まってる。。。土気色の腕や体の背中側には死斑がで始めてる。。
その状態では蘇生に反応するはずもない。

その場のことを指示し、親御さんにお話を伺いに行き。
人生で初めて、死の説明をしました。
来てもらった時には自分で呼吸をしていなくて、心臓も動いていませんでした。
心臓マッサージをして、人工呼吸をして、お薬も使ってるんだけど、心臓が動き出してくれない、と。

初めてお看取りをしたのはNICUでした。
突然ではなく、予期されていた子だった。初めて死亡確認をしました。
その子以来、2人目の死亡確認になりました。

そして、院内で病気が分かってて亡くなるのと違って、不詳な死になるということを失念してて驚きました。


Cope with death
親御さんにとって、これ以上ない悲しみだと思う。
受け入れられるように、数年後に思い返した時に、悲しみはあっても、後悔も恨みもなく思い出せるように、そんな伝え方ができるようになりたい。

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