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Aug 14, 2019

知識の確認


さてさて。
復帰が1ヶ月後に迫ってきました。
(中途半端ではあるのですが、9/18に復帰予定です。9/17までは、虐待防止センターの育児スキルトレーニングの講習会に出ていて、でも、10月異動の人がいるため、9月中には復帰、となり、中途半端に復帰します。)

こんなに休んだことがないので、いろんな知識や技術が忘却の彼方であることが恐ろしくて恐ろしくて。先日は患者さんを前に何も分からない、という恐怖の夢を見ました。
現実には、とりあえずリハビリ期間を置いてから、独り立ちとなるはずなのでそんな事態にはならないのですが、それでも恐怖を感じます。

で。
復習なんぞしているのですが。
この、新生児学テキスト。新しい教科書なので、専門医試験勉強もかねて読み始めました。
かわいい表紙なのに、可愛くないぶ厚さ。

心エコーの手技、点滴量の計算、どのタイミングで何に注意していく必要があるか、など、日々のことを綺麗さっぱり忘れていることに気づいて衝撃。
知識の確認のこの分厚い教科書を読んで、その後は専門医試験のワークブックもやって、マニュアル系のテキストの復習をして、さらには外来の復習をして、、、、、

もう、あと1ヶ月では間に合わないのは確定です。
案外戻ってみて手を動かすのが一番早いような気はしていますが。
それでも少しでも自信を持って現場復帰できるように、できることはやっておこうと思います。復帰後もちょっとずつ間隔を戻して、その上でステップアップをしていきたい。

Jul 16, 2019

女性が働くと言うこと

女性活躍とか言いますが。

家のことも、仕事もバリバリできるスーパーウーマンはいいんです。
でも、凡人にとってはハードル高いですよね。なんでそれで生活が回るんだろうか?と思うけど、参考にならないくらいのパワフルさだったり。

特に私はロングスリーパーなもので。睡眠時間が7時間を切ってくるとかなーりしんどいので、夜なべ仕事をするとものの見事にひっくり返ります。。。(仕事終わらなくて、どうしようもなくてやったことも複数回ありますが、まぁ目も当てられない、むしろ欠勤になってどうしようもなくなるという事態になります。)

子供のことも家のことも気にせずに働けて、好きな時間に家を出られて、好きな時間に家に帰れて、在庫管理しなくてもトイレットペーパーも石鹸もお砂糖もちゃんと補充されてて。
それなら働ける、と思う。

でも、現実はそうではないから、なんとか頑張るしかない訳で。
我が家は、夫をほぼ当てにできません。幸い実家が近いので(というより近くに住んだので)母の力はけっこう当てにしていますが。

職場復帰が見えてきたので、生活リズムを仕事モードに慣らし始めました。
・昼夜のメニューを一週間分を確定しておいて、買い物は週1回で済ます
・前日夜、寝かしつけが終わってから、翌日の昼(お弁当)夜を用意しておく
 (そうすると帰宅時間が多少ずれてもなんとかなるし、夕方のバタバタが減るので、我が家のリズム的には必須。)
・夫の休日休みの日はご飯を作ってもらう。私は何もしない。
 (復帰後は夫が休みの日は私が勤務、というすれ違い生活が始まることが確定しているので。家族四人が揃うなんてことはこの先しばらくは夏休みを除けば年に数回あるかないか、になるでしょう。)

一週間分の見通しをきちっと立てておけば、リズムに乗ってしまえばなんとかなるとは思うものの、前回と違うのは子供が二人になっているということ。
朝も夕も時間がかかることは目に見えているので、なれるまでは大変だろうなぁ。。。

食事

子供が食べないんです、というのは外来でもよく聞かれる悩みですよね。
量として食べない。
好き嫌いが多い。
遊び食べをする。

まぁ、そりゃそうなんです。
お母さんに張り付いておっぱいをもらっていた、ないしは哺乳瓶でミルクをもらっていた、というところから形状も味も姿勢も食べ方も全部違うご飯を食べるようになるんですから。

食卓について、食べなさーい!!!とやっていても食べないものは食べない。
むしろ、食べる前段階の環境調整や、食べている時の雰囲気(食べたくなるような雰囲気や環境作り)の方が大切。

それをすっきり分かりやすくまとめてくださった資料があります。
神奈川県立こども医療センターのNICUの大山先生がされている偏食外来の資料。

http://www.kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/cat111194/

小児の外来をしている先生たち、悩んでいる親御さん、みんなに知ってもらいたい話ばっかりです。
なかなかまとまった資料がなくて、外来で言葉で伝えるのは限界があるのよね、と思っていた時に大山先生に教えてもらって、感激しました。
困っているみなさま、ぜひ目を通してみてください!!

Jul 12, 2019

視力

赤ちゃんって、どれくらい見えているんですか?

とよく聞かれます。
視力で言えば、0.01未満からのスタートです。
新生児は目で見た情報よりも、匂いや音の方が情報としては多いです。

それが、だんだん見えるようになると、「目が合う」感じになってきます。
そして、さらに見えてきて、そして動きについていけるようになれば、「目で追う」状態になります。

と言っても、生後1歳でようやく0.2になる程度です。
3歳で1.0程度と言われます。

とはいえ、赤ちゃんたちは選択的に「顔」に対する反応は良いです。
なので、ぼんやりと見えている中でも顔には一番よく反応します。


では、赤ちゃんの視力検査ってどうやるの??
まさか、上!下!なんて言う赤ちゃんはいませんからね。笑

赤ちゃんたちは、縦のシマシマに対する反応が良いです。
なので、一番最初の視力検査では、縦の白黒のシマシマに反応するか、で見えているかどうかをチェックします。
太いシマシマから始まり、どこまで細いシマシマに反応できるか。
シマシマの方をパッと向いたら見えている、の判断です。



と言うところまでは、知識として知っていました。
NICU内で視力検査をすることは稀です。
NICUではむしろ、眼底検査、といって目の奥底の眼底、網膜を見る検査が主です。
網膜、は昔のカメラで言うところのフィルムに当たる部分、目で見ている映像が写っている部分です。
ここの血管が成長しきらないで生まれてくる早産児では、その後の血管の成長様子などを見なくてはいけないからです。
なので、正直なところ、視力検査なんて教科書でしか知らなかったんですよね。


が。
息子が外斜視があって、眼底検査から視力検査から、屈折率の検査(遠視近視の検査。ちなみに、子供はみんな遠視からのスタート。)まで、ひとしきり受ける羽目に。
幸いにも間欠性(ぼーっとしてる時のみ)であり、さらに成長とともに頻度は減ってきていますが、まだまだ定期的に検査を受け続けています。

初めて視力検査をしているところを見て、なるほどな、本当だ、と納得。
面白いくらいにシマシマに反応するんです。大して面白くない白黒のシマシマなのに!
そして、子供相手に検査をしてくださる眼科の技師さんと先生は大変だな、と改めて思いました。
NICUで勤務しているときも思いますが、本当にありがとうございます。

Jul 7, 2019

疲れ切った不機嫌なお母さんなんて誰にとっても幸せではない

誰にとっても、忘れられない恩師、という人はいるのだと思います。
私にとって恩師、と思う先生は小学校に1人、中高時代に2人、大学時代に1人、います。

小学校、中高、の恩師、はその後の私の進路に影響を与えてくださった先生。
大学時代の恩師、は本当の意味での恩師で、今の私の支えになっている先生です。

本当はすこい先生で、立派な先生なのですが、そんなそぶりは見せず。
立派さの押し売りは決してせず、相談者の幸せを根底にしながら一緒に考えてくださる先生です。

そんな大学時代の恩師にたまたま出会いました。
本当にたまたま、なんです。数年に一回、たまたま、会うのですが、今回もたまたま。
数日前から顔がよぎっていたので、神様が引き合わせてくれたのかと思ったほどです。


そんな先生に言われました。

「疲れ切った不機嫌なお母さんなんて、
誰にとっても幸せではない」

子供や夫、親といった家族のみならず。
患者さんや同僚、もちろん本人にとっても。
と。

だから、必要ならば、時短で働くことを誰にも遠慮する必要はない、と。


はっとしました。
自分の家族のことしか考えられていなくて、
なので申し訳なさが先立っていました、

でも、無理に働くことが自分のみならず、必ずしも患者さんや同僚にとっていいことではない、という観点にはっとしました。

恩師は何年経ってもやっぱり恩師でした。
原点にかえることが出来ました。

Feb 17, 2016

ブチブチ

別に、切れている訳じゃないですよ?
私の勤務がブチブチなだけです。

そもそもが短い勤務時間。
しかも、その中に現状二回から三回の搾乳ないし授乳がはさまる。

そんな中で、患者さんを把握して、判断していく、ということがこんなにも難しいものか、と。


そんな状態で指示を出すことがとても怖いです。
ちゃんと患者さんのこと分かってないかも、という状態で正しい指示が出せるのか?ということと。
そんな状態で何かすると、その結果は私が帰宅後とかになる訳で、なんとも丸投げ状態な訳です。

うーん。
でも、判断できるようになっていかないといけないですし、短い勤務時間はこの先続くわけですし。
悩みに悩み。先輩に相談してみることにしてみました。うーむ。

入院

週明けの朝に行った時。
人工呼吸器が回ってたり、NOが回ってたり、たくさんの点滴が繋がれていたり、エコーがベッドサイドにあったり。
具合の悪い子がいる時がある。

週明けに限らず、入院は当直帯に多い。
お産が夜進みやすいということが一つ。
そして、そもそも日勤帯は約8時間、残り16時間は当直帯。週5日は平日だけど、週2日は週末。
平日日勤帯に生まれる可能性よりも、当直帯に生まれる可能性の方が高いのです。


でも。
当たり前ですが、平日日勤帯を除けば、当直帯ですから人は少ない訳です。
基本的には当直医1人のみという体制です。

可能な限り、入院は平日日中であることが望ましいと思ふ。
朝行って、入院さんがいると、なんとも表現しづらい気持ちになるのです。