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Jul 12, 2019

視力

赤ちゃんって、どれくらい見えているんですか?

とよく聞かれます。
視力で言えば、0.01未満からのスタートです。
新生児は目で見た情報よりも、匂いや音の方が情報としては多いです。

それが、だんだん見えるようになると、「目が合う」感じになってきます。
そして、さらに見えてきて、そして動きについていけるようになれば、「目で追う」状態になります。

と言っても、生後1歳でようやく0.2になる程度です。
3歳で1.0程度と言われます。

とはいえ、赤ちゃんたちは選択的に「顔」に対する反応は良いです。
なので、ぼんやりと見えている中でも顔には一番よく反応します。


では、赤ちゃんの視力検査ってどうやるの??
まさか、上!下!なんて言う赤ちゃんはいませんからね。笑

赤ちゃんたちは、縦のシマシマに対する反応が良いです。
なので、一番最初の視力検査では、縦の白黒のシマシマに反応するか、で見えているかどうかをチェックします。
太いシマシマから始まり、どこまで細いシマシマに反応できるか。
シマシマの方をパッと向いたら見えている、の判断です。



と言うところまでは、知識として知っていました。
NICU内で視力検査をすることは稀です。
NICUではむしろ、眼底検査、といって目の奥底の眼底、網膜を見る検査が主です。
網膜、は昔のカメラで言うところのフィルムに当たる部分、目で見ている映像が写っている部分です。
ここの血管が成長しきらないで生まれてくる早産児では、その後の血管の成長様子などを見なくてはいけないからです。
なので、正直なところ、視力検査なんて教科書でしか知らなかったんですよね。


が。
息子が外斜視があって、眼底検査から視力検査から、屈折率の検査(遠視近視の検査。ちなみに、子供はみんな遠視からのスタート。)まで、ひとしきり受ける羽目に。
幸いにも間欠性(ぼーっとしてる時のみ)であり、さらに成長とともに頻度は減ってきていますが、まだまだ定期的に検査を受け続けています。

初めて視力検査をしているところを見て、なるほどな、本当だ、と納得。
面白いくらいにシマシマに反応するんです。大して面白くない白黒のシマシマなのに!
そして、子供相手に検査をしてくださる眼科の技師さんと先生は大変だな、と改めて思いました。
NICUで勤務しているときも思いますが、本当にありがとうございます。

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