Pages

May 11, 2012

完全な人

とある親御さんの発言に私、衝撃を受けました。
いろんな事情が絡まっている中で、このたった一言を取り上げてしまうと、文脈も何も無いから、印象がまた違うとは思うんですけど。

「不完全な子」

外国の方だったので、不完全=病気がある子、という意味合いだったのだとは思います。
それでも、「不完全な子」という言葉がショックでした。

毎日診ている子たち。担当している子たち。
いろんな問題を抱えながらも頑張ってたり、小さく生まれて大きく成長してきてたり、成長とともに少しずついろんなことが出来るようになってきてたり。
そういう子たちを不完全って言われてしまった気がしたからかもしれません。
悲しかった。

この話を回診でしたとき、上の先生が言った一言に救われた気がしました。
「『じゃあ、あなたは完全なんですか?』って言い返したい。」

赤ちゃんのことばっかり頭にあったけど、そうですよね。
「完全な人」なんていないもん。
ダメなところも、出来ないことも、沢山あるもん。


元気な赤ちゃんに生まれて来てほしい。
それはご家族、医療者、誰であっても誰しもが思うことだと思います。
そもそも、(赤ちゃんに限らず子供も大人も)我々の医療者に会う必要がなく生活出来てる方が幸せだとも思います。

早産になりそう、とか、赤ちゃんに病気がある、って分かった時の気持ちは推し量れないくらいのものだろうとは思うんです。
今の現状を受け入れがたいとも思うし、 気持ちも体も辛いとも思うんです。
いろんな人がいろんな考え方をしてるのも分かるんです。
それでも、衝撃でした。
少しでも元気に生まれてきますように。
ご両親に沢山の愛情を注いでもらえますように。

No comments: