本日で周産期の研修も終了です。
来週からは新生児科です♪(多分。誰にも言われてないから自信ないけど。笑)
そんな最後、夕方に子宮外妊娠の患者さんが来ました。
周産期ではなく、婦人科のチームの担当となるのですが、人手が足りなかったことなどから、私も少々お手伝い。
というか、ほぼ見学状態になってしまいましたが;;
学生で産婦人科を回ったときも最後の日の夕方に子宮外妊娠を見た記憶がよみがえりました。
(2009年1月30日の日記参照)
妊娠黄体を見たこととかが手伝って、忘れられないオペです。
今日の患者さんは前回の比にならないほど大変な状態でした。
というのも、子宮外妊娠が破裂していて、腹腔内に血液が沢山たまっていた状態だったんです。
腹部エコーでみても多量に血液がたまっており。
経膣エコーでみても右卵巣周囲にキラキラと高輝度の凝血塊のようなものがみえ。
実際にお腹を開けていって。
皮膚を切って、皮下組織(脂肪とか)を切って、筋膜を切って、筋肉を寄り分けて。
腹膜が見えたときに、思わず執刀医の先生の「あーー。。」という声が。
というのも腹膜から透けて、その下が青いのが見えた為。
普通の組織は血が通っていて、脂肪があったりとかで、だいたいが赤〜黄色みたいな暖色系です。
が。本日は違っていて、まるで青あざのような、青い色が透けて見えてました。
つまりは、腹膜の下(=腹腔)には血が多量にたまっていることが予測される訳です。
腹膜を開けて、まずは血液を吸引して。
その時点で既に800cc程度は腹腔内に出血していたことが分かりました。
そして、液体状の出血以外に、凝血塊(=固まった血の塊)が沢山。
それらをどけて、ようやく見えて来た卵巣/卵管。
血の塊で一塊となっていましたが、妊娠部位は卵管でした。
腫れ上がって、破裂した痕が残ってました。
卵巣は極力きれいにはがして残して。
妊娠痕を卵管と共に摘出。
その後大量の水で腹腔内を洗浄し、傷を縫合して終了。
避妊の話とか、恥ずかしがってる場合じゃなくてきちんとどこかで教育しないと、こういう若者が減らないと思うのです。
子宮外妊娠やら中絶やら。体が痛むのは女性側ばっかりなんですから。
以上、学生も研修医も最後は子宮外妊娠で締めくくったはやたまでした。
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