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Jul 15, 2011

IC

今日、新生児黄疸の子のICをさせてもらいました。
IC=informed consent、直訳すると説明と同意。
今の状態のことを説明して、(場合によっては選択してもらって)治療などに対する同意をもらうことです。


「できる?」って聞かれて。思わず咄嗟に「はい」って答えちゃったんです。
そしたら、じゃあ後ろで見てるからICしていいよ、って。

嬉しかった。
最初の日に、基本的によっぽど簡単な質問以外は新生児では研修医が説明をすることは避けること、と言われているのです。
さらに、私はプレゼンテーションの類が苦手で、オロオロしてるし、いつも「えーっとあーっと」とか「えっ?!」とか言って固まってたりしてたから、絶対に新生児グループの時にご家族に説明する機会は無いと思ってました。
少しは認めてもらえている、って思っていいのかな?私が小児科希望(しかも新生児興味あり)って明言してるからかな? 

説明すること自体は出来ました。

黄疸が出ているということ。
光線療法という治療を行うこと。
原理の簡単な説明、副作用は特に認めないということ。
新生児は元々誰でも黄疸になりやすいということ。
さらに、体質だったり、病的な原因があることもあるけど、今時点では特に認めていないということ。
母乳やミルクを多めに摂取してもらって、便や尿にどんんどんビリルビンを出していきましょう、ということ。
などなど。

説明自体は多分できたと思うんです。
上の先生の突っ込みや補足もなく、全て私が説明できたし。
何か分からないこととか不安なことありますか?って聞いて聞かれた質問に対しても一応ちゃんと答えられました。


でも、初のICを終えて後で反省したことが沢山。
他の科でもそうですが、特に小児科、ことさら新生児科では、言葉遣いや言い方にとっても気を使わないといけないと思うんです。
分かってはいるものの、自分のことで必死すぎちゃって。。

今日は、最初に「おめでとうございます。とても元気なお子さんですね。飲む量も少しずつ増えて来ていていますね。」などという言葉をすっかりすっ飛ばしてしまったんです。。
自己紹介や挨拶をして、すぐに病気の話に入っちゃったんです。

私の中ではこれが一番の反省。
また頻回にお母さんに会ってお話していきたいなと思います。

やっぱりご家族の気持ちに沿ったICって(特に小児科、新生児科は)難しいです><
けっこうな頻度であり、また、説明する項目も難しくはないはずの新生児黄疸なんですけどね。
でも、まずは一歩を踏み出せた、かな。

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