我々NICUにいるものにとって、大切になってくる救急搬送には、数種類あります。
まずは、母体搬送なのか新生児搬送なのか。
成熟児ならともかく、小さい子たちは基本的に母体搬送の方が遥かによいです。
生まれてしまってから保育器に入れられてガタゴトと搬送されるというのは新生児にとってはストレスが多すぎるのです。
母体搬送の場合は、普通に産科にお母さんごと搬送されてきて、必要であればその後に出産となります。
母体搬送であっても、必ずNICUには連絡が来ます。
母体搬送を受けて、出産しても、NICUがいっぱいで受けれなかったら新生児搬送に鳴ってしまうということですから。
新生児搬送では、新生児だけが相手側の病院やクリニック、(場合によっては自宅)から送られてくるということもあります。
一方で、我々NICUの側がその子がいる所に迎えにいって、処置をして、一緒に帰ってくるということも行われます。
特に、相手方が産科クリニックなどで小児科医がいない場合は、どうしても必要となってきます。
乗り物酔いの激しい私にとっては、この「お迎え」というのが私にとっては最難関な課題な訳です。
今日は初めて新生児搬送を受ける場に居合わせました。
満期の子で、体重もある子。呼吸状態が安定しないということで新生児搬送になったんです。
救急隊の方が、移動用の保育器に入った子を慎重に慎重に運んでくださっていました。
小さい段差でも保育器を持ち上げてくれていて、とても丁寧なんだな、新生児の搬送ってそれだけ大変なんだな、と改めて実感。
と言っても、本当に乗り物は苦手なので、新生児搬送に同乗するということには極力なりたくはないのですが。。。
No comments:
Post a Comment