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Feb 21, 2012

挿管

大人では麻酔科などで沢山やってきた手技。気管挿管。
口から気管まで管を入れて、呼吸を助けてあげる、という。

今日、初めて超未ちゃんに挿管をしました。
そもそも、赤ちゃんに挿管をしたことは人形での練習を除いて本当の患者さんでは1回のみ。しかも3kg近かった子でした。

が。
本日挿管が必要になったのは900gの子。
口も小さければ、気管も細い。
しかも、元々鼻からの呼吸補助(nasal CPAPやnasal CMV)を行っていたこともあり、口から喉頭まで泡泡でいっぱい。

1回目。
喉頭展開をして(口から器具を入れて、喉まで真っすぐ見えるように舌を持ち上げる)、小ささにビックリ。まずは全く見えないから泡たちを吸引。そうこうしている間に時間が経過するため、bagging。

2回目。
1回目を踏まえ、喉頭展開してまずは泡を吸引。喉頭展開が上手くいかず、声門が上手くとらえられず。喉頭蓋自体は持ち上げない大人と違い、喉頭蓋も持ち上げる、と指導される。再度bagging。

3回目。
きちんと声門をとらえられたものの、
挿管チューブを差し込もうとした際に舌がずれてしまって見えなくなる。再度bagging。

4回目。
同様に挿管チューブを差し込もうとチャレンジするも、声門でひっかかり、進まず。押したら食道側に行ったためすぐ抜いてくる。ゆっくり押しあてるようにして、呼吸に合わせて開いた瞬間に入れる、と指導される。再度bagging。

5回目。
ちゃんと挿管成功。

ちゃんと入ってよかった。本当に。
baggingをしてるから本人は苦しくないし、声門周辺をつついた回数は少ないとはいえ、何回もでごめんね。
そして、これだけチャレンジさせてくれた先生たちにも感謝です。
当直で必要時に一人でも出来るようにならないと。

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