「この時期に生まれる早産児の子たちは飛び級することになるのよ」
上のMo先生に言われました。
意味分かります??私は「???」と首を傾げました。
例えば、出産予定日(=40週0日)が5月1日だったとしましょう。
4月10日(=37週0日)以降に生まれれば正期産で、それ以前は早産です。
ということは、4月1日(=35週5日)以前に生まれた場合、1つ上の学年の「早生まれ」となります。
早産児の子たちは、「修正」週数を使って診ていきます。
お腹の中にいたとして、という週数です。
例えば32週に生まれた子は、いわゆる満期の子と比べてだいたい1-2ヶ月早い訳です。
生まれて2ヶ月経ったら修正40週、生まれて3ヶ月経ったら修正1ヶ月。
予防接種は生まれてからの月齢で接種していきます。
それ以外はだいたいが修正月齢で診ていきます。
首がすわるかどうか、寝返り、おすわり、つかまり立ち、一人歩き、言語発達などなど。
だから、当然早く生まれた子たちはただでさえ、生まれてからの年月の割には遅い、ということになります。ただし、出産予定日から考えると問題ない、ということも多々。
さらには、とっても早産な子たちは、神経学的な後遺症を残してしまい、そもそも発達が遅れるということもあります。
そういう諸々を考えると、早産の子たちが、出産予定日に生まれたのよりも1つ上の学年に入学すること、というのはかなーりハードルが高い。
でも、今の現状では市町村によっては、1つ下の学年に入学することを認めてくれますが、ほとんどは認めてくれません。
1つ下の学年に入れたとしても、なんであの子は生まれ年が違うの?という話になってしまい、今の日本の社会ではなかなか受け入れてもらえない。
さらには、もし小学校入学時点で1つ下の学年に入学したとしても、幼稚園は普通に行ってしまうと、卒園から小学校まで1年のブランクが開いてしまう。でも、この時期に1年間集団生活をしないことも発達には影響するし。
かと言って、じゃあ幼稚園の時点から既に1つ下の学年にするという判断をするには難しいし。
とか。
発達をフォローしていかないと行けないとか、NICUを卒業してからも大変ということは知ってはいましたが、学校のこと、「飛び級」の状態ということには考えが全く及んでおらず、驚きました。
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