子供は(特に日本人やアジア人は)熱が出るときにけいれんを起こす子がけっこういます。
突発性発疹やインフルエンザなどで起こしやすいとは言われていますが、他の発熱でも起こします。
熱が出るときに、突然けいれんしたりします。
いきなりだし、顔色が変わるし、お母さんはかなりびっくりする疾患です。
熱性けいれんだけで後遺症を残すこともありませんし、1回だけしか起こさない子もたくさんいます。
けいれんを起こしたときのチェックポイントは、
・けいれんの持続時間
・けいれんの起こり方(左右差があるかどうか、強直間代発作であるかなど)
・けいれん後の症状(すぐにお母さんを認識したか、意識がしばらく悪かったか、麻痺があったか、とか)
医療者側としてのチェックポイントは、
・年齢(6ヶ月以下や6歳以上で起こすときは要注意)
・家族歴があるかどうか
・発達遅滞があるかどうか
など。
ちなみに、
熱性けいれんを再発に関する要注意因子は
・1歳未満の熱性けいれん発症
・両親または片親の熱性けいれんの既往
です。
その後のてんかん発症に関する要注意因子としては
・熱性けいれん発症前の明らかな神経学的異常または発達遅滞
・非定型発作(部分発作、発作の持続が15-20分以上、24時間以内の繰り返し、のいずれか1つ以上)
・両親や同胞におけるてんかんの家族歴
です。
単純型熱性けいれん(持続時間も短く、左右差ない強直間代発作で、神経学異常を残していない場合)ではそんなに心配はありませんが、複数回繰り返す場合は、発熱時にジアゼパム(ダイアップ座薬とか)を投与します。
解熱剤は予防になりません。薬の効き目が切れて上がってくる時に起こすので。
って、こんなに書いてるけど、けいれんしている状態の人は私見たこと無いんですよね。。
たいていは病院にくるまでに回復しているので。
No comments:
Post a Comment