どうも日本人は抗生剤がお好きです。
風邪を引いて病院にかかるからには、抗生剤を出してもらわないと!みたいな。
でもね、風邪の原因というのは9割がたウイルスなんです。
そして、抗生剤というのはばい菌にだけ効くので、ウイルスが原因である風邪に出しても効かないんですよねぇ。
だから、大半の人は抗生剤なしで治っていきます。
対症療法と呼ばれる、去痰薬や咳止め、解熱剤などだけお出しする人がほとんどです。
ちなみに、解熱剤は風邪を治す訳ではなくて、辛い症状を和らげるだけなので、熱が38.5度あっても本人が元気なら使う必要はありません。
だけど、その中の何人かは、途中で中耳炎とか肺炎とかを合併します。
そしたら、抗生剤が必要です。
後は、最初の風邪の症状だけの時にも、喉の所見などで細菌性が疑われれば、抗生剤が必要です。
効かないのに抗生剤を出して飲んでいると、耐性菌っていう抗生剤が効かない菌ばっかり残り、いざというときに抗生剤が効かないことになりかねません。
という説明をして、抗生剤なしでお帰りいただく方がほとんどです。
でも、何故か抗生剤がお好きな日本人。
開業医の先生とかだと、あそこの先生に行っても抗生剤一つ出さないで、うちの子の風邪治らなかったのよ、みたいな噂が立ってしまうと、あっという間に患者さんが来なくなってしまうので、最初からとりあえず抗生剤を出す先生が多いのだとか。
うーん。
抗生剤信仰どうにかならないものですかねぇ。
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