今行っている病院の小児科は、基本的に外来のみです。
救急車も二次救急のごく一部のみで、年数件しか来ないそうです。
新生児たちもほとんどは入院扱いにならず、お母さんのおまけ・預かりもの、という扱いで、 同時に3人くらいしか入院扱いになっていないのだとか。
が。
私が行く様になって2週半。
既に救急は4回ありましたし、現在の新生児の入院数6人。
あれ、、、
先生や看護士さんには、絶対先生が呼んでるんだよー、と言われます(笑)
私も、薄々そんな気はします(爆笑)
すごく強運で、夜勤の場合とかは救急車あんまり来ないことがほとんどです。
学生時代から通じて、基本的にはいわゆる「引かない」タイプなんですよ。
でも、各科では興味深い症例とか、見たいと思っていた疾患が見れるとか、そういう運の良さはあります。
だから、まぁ、今の状態に関しては、私かな、とか思ったりします(笑)
今日の救急はけいれん重積でした。
要するに、止まらないけいれん、ということです。
初めてけいれんを生で見ました。
たいていの子は、救急搬送されてくるまでの間に止まってしまうことがほとんどなので。
確かに、けいれんを目の前で起こされたら、お母さんびっくりしちゃうのも納得。
でも、私がそんなテキパキ動ける訳もなく。(開き直っている場合ではありませんが)
親御さんからお話を聞いて、何分に何をした、という記録という係をしていました。
ま、それも大事な仕事の一つだからいっか。
ちなみに、けいれんの場合の問診で大切なこと。
HPI
・何時何分頃から始まっているのか。
・どういうけいれんだったのか(具体的に、どう始まって、どういう動き方をしたのか。目は?意識は?動きに左右差は?チアノーゼあった?呼吸の様子は?)
・(来たときに止まっていれば)どうやって止まったのか、止まった後の様子(すぐ家族が分かった?麻痺は?)
・体調の具合(熱があるのか、下痢など風邪をひいていなかったか、など)
PMH
・本人のけいれん、てんかん歴
・出産時のこと(仮死がなかったか、など)
・発達、発育
・予防接種歴
Meds
・普段飲んでいる薬はあるか、今飲んでいる薬はあるか
All
・まぁ、いろんな薬を処置で使うので、アレルギ−が無いかの確認
FHx
・家族のけいれん、てんかん歴
・最近回りで具合の悪い人はいなかったか(けいれんを熱の時に起こす子が多いので。インフルエンザとか、そういう感染症は?)
SHx
・保育園に行ってるかどうか、周りで何か流行っている疾患はないかどうか
など。
まぁ、普通の他の場合と比べて特別違うことはありませんけども。
ちなみに、けいれんを起こしているのか否かが確信を持てないときは、けいれんなら交感神経優位になってるから、瞳孔散大・頻脈(熱の分を差し引いても速い)をチェックするのがいいそうです。
いやぁ、それにしても。
子供のけいれん起きている最中を見たこと無いんですよねー、とか良いながらけいれんの勉強をしていた矢先にこんな。
見たこと無かったから、びっくりしました。
けいれん、というのは症状の名前であって、病名ではありません。
中耳炎が原因で発熱する、のと同じで、何かが原因でけいれんを起こしている訳です。
基本的には、バイタルを確保し(呼吸、脈などの安定)、けいれんを止める(セルシン、ジアゼパムなど)ことが先決です。
その後に、どうしてけいれんが起きたのかの精査する訳です。
いやはや。
毎日学ぶこと沢山で、学びたいと思っている項目も沢山で。
反省する項目も沢山で、出来て嬉しくなることもタマにあって。
一ヶ月とは思えないくらい学んでいる気がする。
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