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Dec 27, 2010

当たり前なんだけどね

私たちにとっては毎日の光景、毎日の仕事。
だけど、当たり前だけど、にとっては一生に一度のような出来事。

そう頭では分かってても、自分も病院にかかった際には軽症でも死ぬ思いだったくせに。
でも、あんまり実感はしてなかった、というのが正直なところ。
だけど、今日、そうだよね、って実感した。

挿管中の患者さんが何かを訴えたがっていた。
抜いてあげたいくらい意識はクリアなんだけど、肺の状態がそれを許さない感じで、もう少し挿管が必要そうな状態です。
いつもは、だいたい言いたいことを汲んであげられる(五十音表を使ったり身振り手振りで)んですが、今日はどうしても分かってあげられなくって。
もどかしくってもどかしくって。

紙とペンを持ってきて、書いてもらったんです。
それがこちら。


「80年で一番苦しい」

これを見た時にははっとして、涙が出そうになる思いでした。
早く良くしてあげたい、元からそうは思っていましたが、今日さらに思いました。
守りの医療じゃなくて、攻めの医療をして、早くよくしてあげたい。

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