初めて患者さんのお看取りをした。
窒息後のCPAの患者さん。
脳死で、唯一の身寄り(?)が元奥さん。
臓器移植の意思を示してくれたものの、元奥さんでは法的には無効。
そのままお看取りということになったんです。
脳死の状態では、体はもう死に向かっている状態です。
昇圧剤で不安定ながらやっとこさ血圧を保っている状態でした。
ご家族の意思で、その昇圧薬を切ることになったんです。
切ってきて、って上の先生に言われたけど。
切るのが怖かった。
切ったらもう持たないことが分かってたから。
そもそも、担当患者さんのお看取りをしたことが無い私。
昇圧薬を切ることで、そんなことはないけどなんだか殺してしまうような感じがして。
怖くて、どうしても一人じゃ切れなくて。
同じグループの3年目の先生に半泣きで電話した。
切るように言われたけど、怖い。切れない。と。
すぐ来てくれた。
昇圧薬(DOA12ml/hr、NOR5ml/hr。γ計算でいくつだっけかなぁ。)が切られた。
切ったら、目の前でどんどん血圧が下がった。
あっという間だった。
初めて死亡確認をして、初めて死亡診断書を書いた。
初めて死亡退院を経験した。
人が死ぬことにもいつか慣れるのかな。
No comments:
Post a Comment