Dec 30, 2010
VIP
入院になってしまえば、特別室に入るから、いいけど、外来とか救急ではそういう訳にはいかない。
だから、極力避けるけど、実は普通の人(ひどければホームレス??)の隣に実は偉い人が、なんてこともなくはない。
今日私は初療担当だったけど、暇暇で(わたしは基本患者さんをひかないので、暇なことが多い)、病棟に行ってていーよー、と言われてた。
昼過ぎ、先生から、初療担当全員集合!と電話が来た。
重症でも来るのかと慌てて下の初療室へ。
そしたら、ガラガラ。
そして、点滴ライン一つでも失敗出来ないから緊張するー、と胃を押さえながら頭を抱えてる先生。
??と思ったら、院長からの直電話で、某VIPがくるからよろしく、と初療担当の上の先生に電話が入ったらしい。
循環器科の准教授とかも呼ばれてたりして。
研修医の出番はあんまりなかったかな。
まぁ、ごく軽症でしたけど。
疲れが溜まって入院、という普通の人ならあり得ない感じの入院でしたけど。
無事に初療室は通過して特別室に入院していきました。
VIPは疲れるのぉ。
だって、脱いだ上着とかさ、普通は脇のカゴにいれておくんだけどさ、ハンガー探して来てたもんね。。
しかも、それをお付きの人がもって脇に控えてたからね。。
ふぅ。
Dec 27, 2010
当たり前なんだけどね
Dec 19, 2010
CV
太い静脈に入れる点滴のことです。
普通の点滴は、腕とかに刺しますよね?
CVは違うんです。
首とか、鼠径とか、鎖骨下とかにさします。
細い血管の走行は個人差が大きいですが、太いのだとそこまでではありません。
だいたいある場所は決まってます。
が。
とは言っても、太い静脈の近くにはだいた動脈もありますから、盲目的に刺すのは怖いです。
だから、まずはエコー検査で場所を確認します。
で、刺していきます。
って簡単に言いますが、腕の細い点滴と比べたら、合併症が起きるリスクも高いし、入れるのも難しいです。
うちの大学では、入れていい科、出来たら他の慣れている科に頼んだ方がいいがなど、決まっているほど。
まぁ、ただでさえ手技の類はほとんどがやったことない私ですから、当然CVなんて入れたことないです。
それが、今日突然チャンスがきまして。
内頸静脈に入れました。
入りました♪
初めてのCV、入って嬉しかった。
さらに、CVキットに入ってたペアンを使わずに終わったので、記念にもらってしまいました。
先日のCV研修で、手付きはうまいよね、と褒めてるんだか、けなしてるんだかなコメントを頂いた私ですが、これでちゃんと手付きはだけじゃないよね☆
(そう言えば前に付いてたうえの先生にも似たようなことを言われたことあるよーな。なんか、私、人のを見ててイメトレをしてるのは得意なのか、昔から手を動かして創作するのが好きだからか、手付きはやたら上手そうに出来るらしいんですよね。実際に上手かは別にして。笑)
Dec 18, 2010
取れた!違った!
基本的に、血管が虚脱していて、ライン(点滴)は取りにくいです。
今日、必死に取ったんですね。
しかも、18Gで。(数字が少ない方が太い。入れるの大変。)
逆血(ちゃんと取れれは点滴の針の中に血が戻ってくるのが見える。)も普通にあって。
まぁ、今から思えば、心肺停止で胸骨圧迫してて普通に逆血があったのはおかしいといえばおかしいかもしれないけど。
でね、18G取れた!って言ったの。
ところが、ところが、内筒を抜いたらビックリ。
血が胸骨圧迫に合わせてピューピュー出て来るんですΣ(゚д゚lll)
なんと、Aライン(動脈の点滴)でした。。
ビックリ。
ごめんなさい、Aでした!!って言ったら、みんなに、えーっ?!ってビックリされた、、
いやぁ、やっぱりラインは苦手だわ、、
Dec 16, 2010
高気圧酸素
潜水艦みたいな頑丈な狭い空間にはいって、酸素吸いながら圧力あげていくの。
怪我とか、一酸化炭素中毒とか。
いろんな病気で使います。
さて。
私の担当患者さんで、イレウス(腸閉塞。腸の一部が狭くなったり、ひどければ完全に閉塞したり。)の方がいます。
高気圧酸素の適応で、今日から始まることになってたんです。
そしたらね、ビックリ。
初回だし、先生も一緒に入って下さいって、看護師さんに言われまして。
全く寝れないくらい忙しかった夜勤明けでヘロヘロの状態の午後3時。
帰ろうとしてた矢先のことでした。
仕方ない。
入りましたよ。
そもそも軽い閉所恐怖症がある私。
部屋に入った段階で軽くパニック。
患者さんいるし、顔には出さないけど、気持ち悪い。
患者さんを診る時以外は極力目を瞑って、狭い所にいることを忘れようと努力。笑
さらにさらに、入ったはいいが、なんと時間は2時間。。。
圧力がかかっている間に、段々きもーち悪くなってきて、嘔気が。。
でも、今私が気持ち悪いって言って止めてしまったら、一緒に入っている患者さん達に迷惑になる。
その一心で2時間乗り気って、患者さんを病棟に送り届けて。
みんなに、「まだいたの?顔色真っ青だよ?!」って言われながら必死に帰宅。
こんなにも高気圧酸素が気持ち悪いとは。
やっぱり、何事も自分で体験しないと分からないものだねぇ。
あ、ちなみに。
高気圧酸素、気持ち悪くなる人と、全くな人もいるみたいです。
オーダー
医者(特に内科医)の毎日は、鑑別と指示で半分以上は占められているのではないかしら。
どんな検査をして、どんな治療をして、というのを決めるのはドクター。
それを他の職種にお願いするのがオーダー。
検査をオーダーしたり、薬をオーダーしたり。
当たり前だけど、医者になって初めて実感したのは、診断をして、オーダーを出せるのは医者だけ。
だから、検査をやるつもりでも、私が検査をオーダーしてないと、検査はされません。
クスリを処方(オーダー)をしても、投薬の指示を看護師さんに出してないと、投薬されない。
まぁ、ボケボケの私のことだから、指示を忘れちゃって、この薬飲ませちゃっていいんですかー?とPHSにかかって来ることもしばしば(^_^;)
だからね、私のオーダーが信頼低いのかもしれないけどさぁ。
オーダーはオーダーなわけですよ。
本日9時過ぎに転院が決まっていた患者さん。
朝の検査結果を載せた診療情報提供書(俗にいう紹介状)を持たせる予定だったんです。
だからね、6時に採血のオーダーを入れといたんです。
夜勤明けに7時過ぎに確認したら、結果が出てない。
まだかなぁ、と思って待ってた訳です。
ちょうどそんなタイミングで、入院になった患者さんを病棟に上げに行ったらね、看護師さんに、「先生、紹介状まだ?」と。
だから、「あー、今朝の検査結果載せたいから待ってるんですけどね。まだみたいだから、もうちょっと待ってて下さい」って言ったんです。
返ってきた答えにビックリ。
「あ、採血なら取ってないですよ。退院日だから要らないかと思って。」
抗凝固療法をしてて、大事なことだから、採血しようと思ったわけで。
だから、わざわざ、6時に採血お願いします、って手書きで書いてたわけで。
勝手な判断で、私に確認もせずにオーダー無視するとか、ホント止めて欲しいんだよね。
友達にぐちったら、「なめられてるんじやん」と。
そうかもね。
だけど、対立しちゃうと、その後の仕事がさらにやりにくくなるのが目に見えてるから、ぶちっ、って思っても怒りはしないし出来ない。
さらにバカにされる結果になるのかな。
難しいねぇ。
Dec 15, 2010
CT
右腹部痛の40歳女性。
救急車が同時に沢山来てたタイミングで、ほぼ私が1人で診ることに。
鑑別は??と最初の取り掛かりの前に聞かれた私が挙げたのは
子宮外妊娠、胆石、虫垂炎、尿管結石、などなど。
そしたら、先生に言われました。
血管系も忘れずにね。
大動脈乖離その他でも腹痛は起こるから。
すっかり忘れてました>_<
重大な待てないものだから、必ず最初に除外しないとね。
最低限の診察と検査をして、造影CTを。
私、必死に見ましたよ。
そして出した私の結論。
尿管結石。
結石が写ってて、腎臓が軽度水腎になってました。
もちろん、他がないことも確認。
血管は全てintact。
胆石や外妊なし。
腸管も問題なし。
そこまで確認して、上の先生に報告。
画像を一緒に見てもらったら、私の診断合ってました♪
先生に、一年目でちゃんとここまでCT読めるのすごい、って褒めてもらえました♪
まだまだ細かいとこは読めないものの、努力が少しずつ実ってきたみたいで嬉しかったです。
4月に最初についた上の先生に、自分で読む努力をしていくのが大事って聞いて以来、放射線科のレポートを読む前に画像を自分なりにちゃんと見てみたりしてたから。
嬉しいなぁ。
また頑張ろうって思うよね。
Dec 11, 2010
ER
でも、それでも私はERが好きみたいです。
楽しいです。
沢山学べています。
麻酔科とかよりいいみたい。
後1カ月半。
目標を立ててみます。
☆ エコーを出来るようになる
FASTは出来る。
心エコーは昨日出来るようになった。もっと確実にきれいに出せるようになりたい
腹部エコーは全然出来ない。ちゃんと本を読んだりして体系だててやれるようになりたい
☆ 鑑別疾患をあげられるようになる。
危ない疾患・よくある疾患を除外して、ちゃんと自信を持って「大丈夫」と言えるようになりたい
☆ 重症患者さんの管理をできるようになる
呼吸・血圧・感染など沢山のProblemがあるICUの患者さんの全身をもっとちゃんと把握できるようになりたい
☆ 栄養をちゃんと管理できるようになりたい
栄養を人工的に管理してる患者さんの栄養planをもっとちゃんと考えられるようになりたい
頑張ろーっと♪
Dec 10, 2010
誤診
夜間ERに救急搬送された患者さん。
夕方から気持ち悪くて、その後冷や汗を書いて胸(前胸部中央)が痛くなった、と。
という主訴を聞いた私は、胸痛の鑑別を進めてたんです。
問診して、診察して、上の先生に検査をしていいか確認して検査して。
でも、心電図もX線もCTも血液検査も、何もない。
診断がつかなくて、上の先生何人かに相談。
もう一度問診をし直してもらったところ。
急性胃腸炎だったようです。
うーん。
確かにCTで胃と十二指腸は張ってたけど。
でもさぁ、主訴と現病歴からは胸痛としか考えられなかったんだもの。
後から上の先生に言われて反省。
最初に絞ってしまうのは危険です。
でも、ERなどの現場では、危ない疾患を最初にr/oするのは基本だから、私がやったことは結局必要にはなるんですけどね。
でも、最終診断が急性胃腸炎になるとは思わなかったなぁ。
お腹の症状何もなかったし、所見何も無かったんだけどなぁ。
やっぱりCTで消化管が張ってた時点で疑わなくちゃいけなかったかな。
一症例一症例から学ぶことが多い今日この頃です。
ERに来てからかなり成長している気がする。
Dec 9, 2010
初のお看取り
窒息後のCPAの患者さん。
脳死で、唯一の身寄り(?)が元奥さん。
臓器移植の意思を示してくれたものの、元奥さんでは法的には無効。
そのままお看取りということになったんです。
脳死の状態では、体はもう死に向かっている状態です。
昇圧剤で不安定ながらやっとこさ血圧を保っている状態でした。
ご家族の意思で、その昇圧薬を切ることになったんです。
切ってきて、って上の先生に言われたけど。
切るのが怖かった。
切ったらもう持たないことが分かってたから。
そもそも、担当患者さんのお看取りをしたことが無い私。
昇圧薬を切ることで、そんなことはないけどなんだか殺してしまうような感じがして。
怖くて、どうしても一人じゃ切れなくて。
同じグループの3年目の先生に半泣きで電話した。
切るように言われたけど、怖い。切れない。と。
すぐ来てくれた。
昇圧薬(DOA12ml/hr、NOR5ml/hr。γ計算でいくつだっけかなぁ。)が切られた。
切ったら、目の前でどんどん血圧が下がった。
あっという間だった。
初めて死亡確認をして、初めて死亡診断書を書いた。
初めて死亡退院を経験した。
人が死ぬことにもいつか慣れるのかな。
Dec 8, 2010
ドクターカー
私、車酔いが激しくって(電車ですら10分を過ぎると厳しい)、ドクターカーは無理だわぁ、って思ってたんですね。
で、幸い今まで初療に当たってもドクターカー要請が来たことがない(けっこうな頻度で要請が来てて、乗ってる同期とかだともう既に3回とか。)
で、今日要請が来た時にも初療担当だったもう1人の同期の子にお願いしようと思ったら、その子が手を離せない状態だったんです。
(ドクターカーは基本的に要請が来てから2分以内の出動が目標)
しょうがないよね。乗りましたよ。
そしたら、救急車両ってすごいのね。
周りはみんなすっごい避けるし、反対車線短い距離だけど走ったし、みんなの視線すごいし。
現場で最低限の処置をして(今回で言えば、挿管とか。)、患者さんと一緒に病院へ。
救急隊と、患者さんと、ドクターとが救急車に。
移動中も処置は続行。
私は揺れる車内で必死に胸骨圧迫(俗に言う心臓マッサージってやつ)。
気持ち悪かった。。。必死だからなんとか倒れずに頑張ったけど。
結局その人は病院に運ばれるも、ほぼ即死状態だったので助からなかったですけども。
学生時代の脳死、研修医になってドクターカー。
なんか、珍しい症例ばっかり引いてる私。
でも、それにしてもドクターカー&救急車(しかも処置しながら)は気持ち悪い。。
その患者さんの対応が終わった後に、ERの医局で次の患者さんが来るまでの2時間程度寝込んでしまいました。
Dec 3, 2010
脳死
ちょうど病棟にいたんです。
判定に大わらわだったみたい。
学生の時に、アメリカで脳死判定を全部やらせてもらったことがあったから、ついつい見ながら頭の中で比べてしまいました。
慣れてない感じ満載だなぁとか。
日本はそんな厳しくちゃんと脳波取るんだー、とか。
そんな中、はっとしたことが。
脳死は人の死と定義するのは、臓器移植を前提にした場合のみです。
普通は心肺停止です。
脳死の移植オペは、オペ室に入る時は(体は)生きてて、オペ室出る時は心臓自体がない。
だから、当然ながら、オペ中は麻酔もかけるし、出血にたいしては輸血もする。
(臓器守るという意味もあるだろうけど)
死んでる状態なんだけど、死んでない。
今まで私は、脳死になったらもう私は生きてないから移植でもなんでもどうぞ、って思ってました。
そんなに抵抗を感じるのが、分かるような分からないような、でした。
でも、今回のことを身近で見てて、日本人の微妙な心境が少し理解できた気がしました。
日本でも脳死の移植関係を直接の担当医ではないにせよ、同じ科を回っている時に体験できて良かったかもしれないです。
本当に、ご冥福をお祈りします。
Dec 1, 2010
夜勤
でした。
やばかったー(;_;)
12時というか0時を過ぎた時点から頭は働かない。
そもそも、昼間は普通に働いた後な訳で。一日働いた後に夜勤なんです。
寝るのが大好き、ほっといたら11時には寝てしまう。
そんな私が夜勤するのがいかに辛いか。
想像はしてましたが、今日よーく分かりました。。
簡単な事も頭が働かない。
何言われてもダメ。
頭に入って来ない。
そんな感じ。
翌日も昼間の勤務があるわけで。
翌日昼位まではなんとか。
でも、昼過ぎからはもー無理。
3時半に同期に引き継ぎをして帰宅。
そのまま爆睡。
次に起きたら6時でした。
きっとこうやって二か月が過ぎ行くのでしょう。
休みもないし。
年末年始もほとんどが夜勤で終わる事が決定してますし。
ホント、すでにドロップアウトしそう。。
休みが週に一回でもあれば。
夜勤さえなければ。
ER好きなんですけどねぇ。