その昔と比べて、ワクチンの種類は格段に増えています。
最初のワクチンは満2ヶ月からです。
定期接種が二種類(ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン。どちらも髄膜炎を起こすばい菌たちです)、任意接種が二種類(ロタワクチンとB型肝炎ワクチン。ただ、B型肝炎については補助金を出し始めている自治体もあるし、おそらくあと少しで定期接種化されると思います)。
定期接種は国が全員受けなさいと定めていて、補助金が出て無料で受けられます。
任意接種は、補助金が出なくて自費なので受けるか受けないかを御両親が決めます。
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よく聞かれるのが、任意接種は受けなくていいのですか、もしくは、任意接種は受けた方がいいですか、ということ。
小児科医的には受けた方がいいと思っています。
もちろん、ワクチンだって薬ですから、副反応が無い訳ではないです。
軽微なもので言えば、打った場所が腫れるとか、ちょっとお熱が出るとか。重大なもので言えば、アレルギー反応もあれば、その他いろんな反応を起こす子もいなくはないです。
ただ。
重大な副反応が起こる率と、その病気に実際にかかった時に重大な後遺症が残る率で言えば、圧倒的に後者の方が高いです。
つまり、病気にかかって重大な後遺症が残る率が高いんです。
かかって免疫を付ければいい、という考え方をする方もいると思いますが、かかって後遺症が残る率も考えた方がいい。
例えばおたふく風邪。
ワクチンを打った時の重大な副反応はものによりますが、数百万人に一人とか。
でも、実際にかかって精巣炎とかになる人は、数千人に一人とか。
ね?どっちを取るかという話です。
ワクチンはみんなが受けることによって、その病原体が感染しにくくなってかかる人が激減するという仕組みです。
打っていない人が少数まぎれていても、大多数が打っていれば、そもそも流行しないからかかりにくい。
逆に、打っている人が少数であれば、打っていない大多数に流行しやすいから、打っている人でも軽く感染する可能性は高くなる。
やっぱり、みんなが打った方がいいと思うのです。
そもそも、日本は任意接種だけど、世界的にはほとんどの国が定期接種、みたいなものもありますからね。
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