オペ室の音のイメージなんてあんまりないかもしれません。
まず、ずーっとベースで流れている音はvitalの音です。
vital(バイタル)とは、生命兆候のこと。
心拍数、血圧、SpO2(酸素飽和度のこと。古い先生だと、これは違う、とか言うんですけどね。)など。
手術室では、入室してから退室までずーっと、心電図、血圧計、SpO2モニターをつけた状態です。
挿管されていたら、さらに、EtCO2(呼気中の二酸化炭素分圧)などの、呼気と吸気の気体のO2やCO2、麻酔薬の濃度などをモニターします。
で。
vitalは音で聞け、といわれるように、音がなります。
よくドラマでぴっぴっぴっぴっって鳴っているあれです。
まず、心拍数がぴっぴっぴっのリズムです。
だから、画面とにらめっこしてなくても、速くなったり遅くなったりすれば、または、不整脈が現れれば、すぐ耳で分かるという訳です。
そして、ぴっぴっぴっの音の高さを決めているのはSpO2です。
酸素状態がよければ、高い音。悪くなるにつれてだんだんと低い音になります。
だから、これも耳で聞けば分かる、という訳です。
後は、当然、手術者の声とか、電気メスの音(危ないから?か、使っているタイミングでぴーーーーという連続音が出るようになっている。)とか、モニターのエラー音とか(異常値が出た際に、ぴーーーーっとうるさい音が出るようになっている。)。
そして、意外と知られていないのが、BGM。
通常は穏やかな音楽が注意して聞いてないと、気にならない程度の音量で流れています。
が、これ。術者の先生の好みで、持込の音を流すのもあり。
先生によっては、やかましいJ-POPを大音量で流す先生もいるんです;;
もともと、そういう音楽を聴かない私にとっては、ちょっと疲れる(笑)
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