ここの先生たちは教えるのが上手です。
そして、教えるのが好きです。
自分で言ってますから"I like teaching"と。
レクチャー云々ではありません。
ここの学生は考えることに慣れている、考えることが上手だ、という話を昔書いた気がしますが。
先生の"teaching"も、それに基づいています。
例1)
自分で書いたNote(カルテ)を添削してもらっているとき。
私が、Hemoocult(便潜血)を検査したいとします。
Assesmentの欄に疑っている疾患とか、その理由とかを書いて、Planの欄にHemoocultと書きます。
それに対する先生のコメント。
"いいと思う。じゃあ、Positiveだったらどうする??"
……;;
そうなんですよね。
私、そこまで考えられてないんです。
Ummm...と考え込んだ私に、"何の疾患疑ってるんだっけ?"とヒントを。
"Aに書いたとおり、私は年齢と病歴から○○と××が怪しいと思う"と言うと、"じゃあ、それを確認する検査は??"と。
そこまで問われれば流石に答えは出てきます。
"US(Ultrasound=超音波。エコー)."
例2)
私の患者さんのCXR(胸部単純レントゲン)が上がってきたとします。
"あ、結果が出た"と言ってPC上に表示させたものを、上の先生も覗き込みます。
絶対に先生は思ったことを言いません。
"Mari、どう思う??"と、まずは学生に問います。
検査に限らず、いろんなことはまずは学生に問います。
"肺うっ血には見えないし、感染症には見えない。単なる無気肺かなぁ。"
と答えたとします。
答えとしては足りません。理由を述べてないから。
うまく説明できる時は理由も言うんですが、そうでないときはとりあえず答えだけ言う場合もしばしば><
当然、つっこまれます。
で、考えた理由もしどろもどろになりながら答えた後に、先生が解説してくれます。
解説も、その子だけの解説じゃなくて、他のレントゲンを見たときにも応用できるような解説だったりします。
"ここがこうだから、無気肺だと思う。もし、これがこうだったら、○○を疑うのよ。"とか。
まずは学生に考えさせる、っていうのは重要だと思うんです。
答え聞いてからだと自分の頭で考えてないもん。
例3)
Roundの最中にもチョコチョコと教育が入ります。
上のように、どうして?という質問が沢山入るのもそうだし、鑑別をみんなで挙げて、どうするかを考えたり。
本当にいろいろですが、そういう少しずつの積み重ねが重要なんだなぁ、と思う今日この頃です。
いかに日本の実習で考えていないかはここに来て本当に実感しました。
私だけじゃないと思うんだよね。
他にも考えられていない人っていると思うんだよね。
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