小児病院の放射線科ということもあり、被爆に関して非常に気を使っているそうです。
"image gently"というキャンペーンを教えてくれました。
http://www.pedrad.org/associations/5364/ig/
小さい子供ですから、大人と同じ量をかけたら大変です。
放射線被爆量を減らすには。
1.不要なCT、Xrは撮らない。
2.MRIで代用できるなら、CTではなくMRIを。
3.Xr、CTは必要最小限の部位に限る。
4.当てる強さを体重に合わせて弱める
など。
簡単そうなことだけど。
でも、実際には同じ量でXrやCTを撮っている病院が多いのだとか。小児科医も簡単にCTをオーダーするのだとか。
アメリカでもそういう病院がほとんどだ、と言っていたから、おそらくうちの大学も例外ではなく大人と同じ量だったりするんだと思います。NICUだけは少なく設定されてたのを見たけど。
そりゃ、飛行機に1回乗ったら、CT並に被爆はしますよ。だけど、不要な放射線被爆は避けたい。それは当然のこと。
大人の私でも、Xr嫌いです。手の怪我の際も、CTではなくMRIであったことでホッとしたほど。
まして、子供だったら、親は当然嫌います。無駄な検査をしないで、無駄なexposureしないで、と思うのが当然です。
では、Children's Hospitalではどうしているのか。
見てても、被爆量を減らそうとしているのが分かります。
*scoliosis(側湾)の患者さんでは、胸から外側は写しません(プロテクター)
*当然、骨盤撮影ではプロテクターを使用します(交通事故など、必要な場合を除き)
*胸部・腹部CTは大人と比べたら非常に非常に少ないです。CTの部屋は通りがかると、ほとんどの場合は患者さんいません。他の検査はいっぱいなのに。
*レントゲン、透視の強さも非常に弱いです
*透視も、弱い強さで必要最小限の本当に限られた部位で行います。動画の時も、ずっと放射線を出している訳ではなく、パルスといって1秒に1回とか、そういう感じです。「撮影」をする(=いわゆるXrと同じ)と、透視をしてるよりも強さが必要だから、「撮影」をする回数は必要最小限です。終わった後にresidentの先生にattendingの先生がするfeedbackにも、exposeする広さや被爆量についてが必ずと言っていいほど含まれています。
などなど。
1週間見ていただけでも、沢山ありました。
先生に言われました。
"小児科医になったら、本当に必要な検査かどうか考えてオーダー出してね。必要最小限の部位に限ってね。強さも弱くして撮影できるか放射線科と相談してね。"
このブログを見ている人の中に医療関係者・医学生もいると思います。
放射線被爆について、小児は当然ながら、大人についても、オーダーするときにちょっと考えてみませんか?
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