「私ってやっぱり日本人だなぁ」と思う瞬間がいくつかありました。
1.金曜の夕方4時過ぎになんて、Portableエコーなんてしないわよ。
attendingの先生(女医さん)が言い放った言葉。
まぁ、3連休前の金曜日。5時に帰りたい気持ちは分かりますけどね。
火曜日まで待つか、今日の3時半までにして、と。
結局4時にやりましたけど。
先生も5時半まで仕事してから帰りましたけど。
2.移植に対する考え方
脳死は人の死だと思っています。
移植できる状態なのであれば、移植していいと思っています。
そう思わなかったことはない私で、16歳の誕生日にはドナーカードを書いた私ですが、昨晩のattendingの先生の発言には思わずドキッとしました。
もうダメなのに何をしてるの?早く臓器を取ってしまえばいいのに。
日本語で書いてしまうと私がドキッとしたニュアンスが伝わらないかと思いますが。
"What are they doing? Why don't they just harvest her?"
だったかな。英語は自信ありません。違った気もする。
実は。
頭では分かってるのだけど、どうしても受け付けない英単語の一つがこれなんです。
臓器摘出=harvest
私の中で、harvestとは、穀物や魚など食べ物とかを収穫するということ。特に作物かな。
だから、最初にharvest=臓器提出だ、と聞いたときは驚きました。
こんなにも価値観が違うものか、と。
頭では分かっていても、この英単語だけは未だに受け付けません。
臓器はあくまで本人のものだと思ってるからかな。
どこかの誰かのレシピエント為に育てている訳でも、生かしている訳でもないから。
私の臓器であり、私が使ってる臓器であり、私の為に働いてくれている臓器であり。
そもそも、私自身だと思うから。
ちなみに、上記の発言をattendingがした理由を説明しておくと。
脳死判定はされてる患者さんで、臓器提供も承諾が取れてる患者さん。だけど、なぜか移植の話が進まなかったのかな、多分。
小耳に挟んだだけの患者さんなので違うかもですが。
肺は既に既往歴の為使えないのだとかで、「これ以上臓器がダメになるのを待つの?血圧下がったら他の臓器もどんどんダメになるのに。」という理由だったと思います。
こんな言葉一つにひかかってる私、やっぱり日本人ですよね。
日本で医者をしたとしても、途中でまた留学をしたとしても。
こういう感覚、失いたくないです。
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