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Jun 9, 2013

SjS

Stevens-Johnson syndrome=スティーブンスジョンソン症候群=皮膚粘膜眼症候群

原因としては薬剤が多いですが、その他に感染、悪性腫瘍その他で起こる過敏症。
皮膚には多形紅斑が出て、眼脂、高熱などその他の全身症状が出ます。
特徴的なのは、皮膚粘膜移行部(唇のところとか、眼のところとか 、肛門のところとか)が酷いということ。

ステロイド投与を行い、皮膚の処置をして、原病があればその治療をして、眼科の先生に眼も診てもらって。

そして、軽症であればまだよいのですが。
(といっても、子供から大人まで合わせても100万人に数人程度の発症率で、眼に後遺症を残すことも多いので、重たい病気ではありますが。)

重症だと、TEN=Toxic epidermal necrolysis=中毒性皮膚壊死症
に進展していってしまうことがあり、要注意です。

そして。
私の当直中にSjSの子の症状が進行したため、転院搬送へ。
NICUにいた頃は、迎え搬送とかが多かったので、専門病院への転院搬送に同乗していくのは初めてで、ドキドキでした。

先輩Drに「とりあえず落ち着いて。搬送中に起こりうる事態は?」と聞かれ。
「呼吸状態の悪化。」と答えたら、「そうだよね?そうなった時の対応できるよね?なら大丈夫、行っておいで」と送り出されました。

無事に行って来れて良かった。
そして、よい転帰であることを祈ります。

Jun 6, 2013

CPAOA

CPAOA= Cardiopulmonary arrest on arrival=来院時心肺停止
つまり、院外で心肺停止になり、心拍再開しないまま病院に運ばれて来た患者さんの事です。

研修医でERを回っていた時に、大人に関しては沢山遭遇しました。
むしろ、ドクターカーで迎えに行って、胸骨圧迫をしながら帰って来たこともあります。

NICUにいた間にも、生まれたけど初期蘇生に反応しない子も経験しました。
先天疾患があり、NICU入院中に亡くなってしまった子も看取りました。
担当している子が亡くなったこともあります。


今日。
小児科に行って初めて、CPAOAで来た子を経験しました。
知ってる子でした。

来た時点でasystole(=心静止=全く心臓の電気活動がない状態)で若干色も悪くなっている状態でした。
挿管して人工呼吸を開始、胸骨圧迫を継続して、心臓が動き出すことを祈って薬剤投与も行いました。
でも、動かなかった。
何をしても、反応してこなかった。

30分ちょっとの時点で、お母さんに事実が伝えられました。
やれる事はやったけど、心臓が動き出してくれない、と。
名前を呼んで泣き崩れていた。そりゃそうですよね。

新生児や小児の場合。
蘇生を止めてご家族に抱っこしてもらった時刻を死亡確認時刻にすることが多いです。
full code(挿管、胸骨圧迫、薬剤投与など全ての蘇生を行う)ではないお子さんでは、心臓が完全に止まった時ではなく、ご家族が納得出来た時刻を死亡確認時刻にすることもあります。
今回も、お母さんに抱っこしてもらった時刻を死亡確認時刻としました。

どうしてなんだろう、という思いはご家族はもちろんのこと、私たちにも残ります。
血液検査の提出、死亡時CT(AI=autopsy imaging)を撮ったり、小児の場合は代謝疾患などの先天疾患の検査の為の濾紙血や保存血清を取らせてもらったりもしますし、解剖を行うことも少なくありません。

生まれて初期蘇生に立ち上がってこない子もすごく辛いし、先天異常があってNICUで看取る子もとても悲しいのだけど、小児のCPAOAのお子さんはシンドイ。
そんなことを思い知らされました。
 担当している子だったら、もっとシンドイのだろうと思います。

言葉ではなんとも表現できません。
ただただ、心が押しつぶされそうな、なんとも言えない感覚が残ります。
慣れることはないんだろうなぁ。

Jun 5, 2013

食べた

食べない子(小学生男児)が、私の外来に通院しています。
(いわゆる神経生食思不振症=拒食症、ではありません)
いかほど食べないかというと、脱水と低血糖を起こして複数回入院するほど。

入院中から担当していて、お話を沢山して、なんとか最小限、点滴は要らないくらいは食べるようになって、退院としました。

そんな子が!
外来で経過観察中に、食べるようになってきたんです♪
ピザやカレー、コロッケなどなど。
食べ方も、本当に少し(一口が私たちの1/5-1/10くらい)ずつだったのが、ある程度の量ずつ食べるようになってきたんです!
おかげで、体重も少しずつ増えて来ました。(本人的には、もっと増えてるはずだったのに、と凹んでいましたが。)

良かった!食べた!
最終的には、小児精神科を受診してもらわないとダメだろうとは思いますが、とりあえずは緊急事態は脱しつつあるかな、と。
ホッとしました。このままもうすぐ良くなるといいのだけど。

Jun 4, 2013

重心

重症心身障害児・者

正直に言います。

学生の時に初めてお見かけした時は驚きました。
なんとなく近寄れなかった。

研修医になって、担当するようになって。
抵抗は無くなったけど、どうしたらいいかが分かりませんでした。
可愛いよね、と心からは言えなかった。

去年。
生まれてからずっと担当してる子が、いわば少し動ける重心でした。
可愛かった。重心じゃなかったら?なんて想像できないくらい、その子が可愛かった。

そして今。
重心の子達にも感情はある。
それぞれの生活があって、家族の生活や負担がある。
そんなことを思えるようになりました。

重心の子が可愛い。
そう思えるようになっている自分に気づいて、去年一年に感謝したし、小児科医・新生児科医に一歩近づいたな、ってふと思いました。

May 28, 2013

ITP

特発性血小板減少性紫斑病(=Idiopathic thrombocytopenig purpura=ITP)

血小板に抗体(本来は、外敵にくっつくもの)がくっついてしまい、外敵と認識された血小板が、マクロファージ(本来は、外敵を食べて処分する細胞)などに食べられてしまうのです。
そうすると、血小板が減少してしまうので、血が出やすくなってしまう、という病態です。

発症前に感染症罹患をしていたり、まれに(百万人に一人とか)ワクチン後とか、何らかの免疫反応があった後に発症する事が多いとは言われています。


血小板は通常は12-40万です。
ITPでは3万を切ったり、少なければ1万も切っていたりします。

その為、血が止まりにくい状態になってしまい、皮膚に点状出血や出血班が出てきます。
血小板の値にもよりますが、基本的には広範な範囲の皮膚に出血がみられている状態では治療の適応があります。 頭の中に出血したら怖いですから。

大人だと、慢性ITPと言って、ずっと血小板が高めの低め(8万とか)で経過する人もいます。
でも、小児だと急性ITPと言って、治療に反応してそのまま改善するお子さんがほとんどです。


という病気のITP。
なんだか私、ひいてます。
当直二連続でITPをひいてるんですもん。ふぅ。

May 23, 2013

脳波

読めないんですよね。
心電図の方がまだ読める。

脳波は脳の活動を拾う検査です。
頭にペタペタと電極を貼り付けて、しばらく寝ててもらって記録します。
大人だと、起きているところから始まり、横になって寝始めるくらいまでをとります。
子供だととてもそんなことは出来ないので、眠くなるお薬を飲んでもらって、寝てる間にとります。

読むポイント、が決まってるのは決まってるのですが、心電図と違って基準値がはっきりしている訳でもないし、記録も20-30分とか長い。
となると、私には訳分からない波が流れていっているようにしか見えないのです。

新生児の時には、最小限の新生児脳波は読めるようになりました。何週相当なのか、活動が抑制されていないか、異常波は出ていないか、とか。
ところが、新生児と小児だとまた全然違うのです。そして、小児の中でも年齢によって正常な脳波は全く違うから困っちゃう。

見るポイントを教わり、自分で読んでみて、上の先生にみてもらい、最終的には部長先生(小児神経専門医)に確認をもらう。
という作業が始まっています。

検査をオーダーするのは簡単。
(といっても今の私だと、何の検査を出すかを選ぶのも迷いますが)
でも、小児の場合は特に、検査を実際に行うことと、解釈することが大変。

暴れて検査出来ない子もいるし、0歳の子と12歳の子では正常がそもそも違うから、検査結果がその年齢の子にとって正常なのかを判断するのも大変。

そんなこんなを実感しつつある今日この頃です。
頑張れ、私。

May 22, 2013

若手

私はまだまだ「若手」です。
一人でなんてまともに判断して決断して、なんて出来ない。
いろんなことは調べながら進めないと出来ないし、上の先生におんぶに抱っこ。

だから、患者さんに聞かれても分からないこともある。
分からなければ、「今分からないから、調べたり他の先生にも確認してみますね」とお伝えしています。

先日。
それでも私に向かって。どう見ても、ベテランではない私に向かって。
「先生の経験上はどうですか?」と言ったお父さん(ちなみに、医療者)がいた。

ホント、空気読んでください。
私の経験とか言わないでください。
小児科2ヶ月目ですが、何か?って気分です。
それか、私が老けて見えるということか?
それはそれで凹むわ。。。

いつまでも若手な気分でいてはいけないのよね。。
頑張ります。