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Aug 3, 2013

経過

医療者にとっては当たり前なんだけど、患者さんにとっては当たり前ではないことの一つ。
「経過」

例えばね、病気というのは時間経過と共に症状が変わってくことがある。
最初は熱だけ→喉が赤くなってくる→ブツブツが出てくる→広がって特徴的な発疹になってくる、など。
もしくは、最初はウイルス感染→長引いているうちに細菌感染症を合併、とか。

その場合、熱だけの時には当然ながら診断は付かないのです。
もしくは、違う診断名になりうる訳です。
なので、時間経過を見ることが大切になってきます。

分かってはいるんだけど。
患者さんにとっては、違う。
医者に行ったのに分からなかった、誤診した、ということになる。

そして、実は。
最初に分からなかった医者も悲しいんです。申し訳ないんです。
特に、今の私にとっては。


昨日、私が救急外来で診て、咽頭炎による発熱と診断した子が。
半日後に、別の診断で入院となりました。
うーん。普通の風邪の類とかだとそこまで凹まないのですが、今回はオペになったこともあり、凹みました。ごめんね、最初に全く分からなかったんだ。。。

先輩方は、みんな、この子は分からなかったと思う。
他の要因が明らかにあるから、分からないよね。
症状が全然なかったから、 疑えないと思う。
あの状況の子で疑うのなら見当違いでしょ、他を疑うでしょ。
とか、いろんな事を言われた。

うーん。

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